MESON、XR開発システム「GAUGUIN」発表 プラットフォーム移植が楽になる拡張性の高さなどが特徴

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株式会社MESON

株式会社MESON(東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷健人、以下MESON)は2022年4月22日、優れたUXを高速で提供できる独自のXR開発システム「GAUGUIN(ゴーギャン)」を発表しました。同システムはMESONが運営するスタジオ事業「XR CREATIVE STUDIO」にて提供が開始されます。GAUGUINは、AR/VRアプリケーション開発で頻出する実装機能をコンポーネント化した、Unity上で動作するXR開発システムです。マルチデバイス・プラットフォーム対応による拡張性、管理画面機能による運用性を兼ね備えています。XRプロジェクトの企画から開発、デザイン、グロースまでを一気通貫に実施するXR CREATIVE STUDIOでは、本システムを活用し、パートナー企業と共にXR事業開発へ取り組んでいきます。XR CREATIVE STUDIOに興味のある事業者・法人の方は下記からお問い合わせいただけます。
https://meson.typeform.com/to/q4omFL?typeform-source=dev.meson.tokyo


GAUGUINは、AR/VRアプリケーション開発で頻出する実装機能をコンポーネント化したUnity上で動作するXR開発システムです。マルチデバイス・プラットフォーム対応による拡張性、管理画面機能による運用性を兼ね備えています。
GAUGUINのネーミングはフランスのポスト印象派の画家ポール・ゴーギャンに由来しています。ポール・ゴーギャンは、当時の人工的・因習的なものからの脱却を図り、「自然」をテーマにした独自のスタイルを確立した画家と言われています。この「自然回帰の思想」が、MESONが掲げるミッション「平面的なデバイスや、スクリーンによる心理的・物理的な分断を、Spatial Computing(空間コンピューティング技術)によって解消する」に通じるものがあることから、GAUGUIN(ゴーギャン)と名付けられました。

■ 過去プロジェクトの学びから生まれたGAUGUIN

MESONは、パートナー企業と共にXRサービスを開発する「XR CREATIVE STUDIO」を長年運営し、多領域に渡りプロダクトをリリースしてきました。同スタジオ事業を運営する中で、各プロジェクトで共通する機能を繰り返し開発し、毎回同じ機能実装に時間を費やすことで本来チャレンジすべき機能実装の時間を削らなくてはいけないという課題に気が付きました。たとえば共有体験・アバター通信・VPS(ビジュアルポジショニングシステム)など、どれもXRサービスには欠かせない共通機能ですが、何度も開発するのは非効率です。そこで頻出機能をコンポーネント化し、Unity上で手軽に実装できるようにしたXR開発システムとして誕生したのがGAUGUINです。


GAUGUINは、汎用的な機能を逐次コンポーネント化することで、XRプロジェクトにおける頻出機能を、素早く高品質に提供できるXR開発システムです。ワンソースでロジックレベルのレスポンシブ対応が可能になったことから、従来のマルチデバイス・プラットフォーム対応における、デバイス毎の追加開発のコストが大幅に削減できるようになりました。また、今まではコンテンツの更新にエンジニアの調整が必要となっていたところを、管理画面機能(CMS)の導入によって誰でもコンテンツの編集・差し替えできるようになり、プロジェクト運用性が格段に上がりました。

今後、XR CREATIVE STUDIOではGAUGUINの導入を通じ、UX構築に集中して取り組む環境を整備することで、市場インパクトが最大化されたXRサービス開発をパートナー企業と一緒に取り組み、世に出していきます。


■ GAUGUIN3つの特徴


GAUGUINの特徴は大きく3つあります。

  1. コンポーネント機能による優れたUXの高速開発
  2. マルチデバイス・プラットフォーム対応による拡張性
  3. ユースケース別のテンプレートと管理画面(CMS)活用による運用性


これら3つの特徴を支える具体的な機能は以下です。

  • AR/VRアプリケーション向け機能のコンポーネントコレクション
    • マルチプレイ & アバターコミュニケーション 、マーカー/VPSによる空間認識、UIKit 、ウォークスルー 、動画配信、ボリュメトリックビデオ再生 、全天球動画配信、体験中の写真/動画撮影と持ち帰り、クラウドレンダリング 、アナリティクス など、汎用的に使う機能を幅広くカバー
  • マルチデバイス・プラットフォーム対応機能
    • 様々なAR/VRデバイスプラットフォームの共通部分を抽象化し、各デバイス向けのアプリケーションをワンソースでビルド・公開可能
  • 管理画面(CMS)機能
    • AR/VRコンテンツをノーコードで編集・差し替え・再利用
    • 観光/街歩き、ショッピング、展示会、コミュニケーション 、NFT/アート など、ユースケース毎のテンプレートを利用可能

GAUGUINを利用する事で、従来のXRプロジェクトで特に課題となっていた拡張性の低さの問題を解決することができます。たとえば、これまではプラットフォーム移植に数カ月の追加開発が必要となっていたため、限られたデバイスのみのサービス展開になってしまっていました。本来は多くのデバイスに対応し、より多くのユーザーにサービス体験を届けたいにも関わらず、それが実現できない状況でした。

これからは、GAUGUINを利用すれば約1カ月かかっていたプラットフォーム移植作業がわずか5秒で済み、デバイス毎にレスポンシブ対応したアプリケーション公開に即座に対応できます。ワンソースでロジックレベルでの移植を実現することで、圧倒的な開発スピードを実現しました。

拡張性の高さ、コンポーネント機能による優れたUXの高速開発、管理画面(CMS)機能による運用性の高さの3つの特徴によって、優れたUXを拡張性・運用性高い形で作り上げ、XRプロジェクトを成功に導くことができます。


■ 今後の事業展開について

私たちはGAUGUINをMESONの主力事業であるXR Creative Studioで実際に運用をしてきました。今後はこれまでの運用経験をもとに、本格的にGAUGUINを基盤とし、圧倒的な開発スピードとUXデザインに集中できる環境を実現し、大手企業と様々なXRサービスや体験をリリースしていきます。さらにMESONでは今後、第二の主力事業として、GAUGUINを基盤として汎用的なXR機能ブロックを搭載し、マルチプラットフォームでのアプリ書き出しが可能なXRノーコードサービスの展開を予定しています。

XR Creative StudioとXRノーコートサービス、双方で新たなXR体験をつくればつくるほど、機能コンポーネントやユースケースが蓄積され、GAUGUINが更に進化していきます。そして、「GAUGUINの進化によって、XR Creative Studioの開発力とXRノーコートサービスの機能がより強化され、更に優れたXR体験を提供できるようになる」というサービス価値における正のループを描きながら事業を展開していきます。

■ 本リリース担当連絡先

  • 担当名:伊藤 淳
  • 連絡先:info@meson.tokyo


■ 株式会社MESONについて
MESONは、ARやVRなどの空間コンピューティング技術を用いて、人類の体験、そして可能性を拡張する企業です。 空間コンピューティング時代に欠かせないサービスをつくるべく、様々な研究開発パートナー企業様とともに、AR時代のユースケースとUXを探求するクリエイティブスタジオ事業を展開しています。 2020年に、世界最大のAR/VRアワードである「Auggie Award」をソフトウェア領域において日本で初めて受賞致しました。

  • 代表者:代表取締役社長 梶谷健人
  • 所在地:東京都渋谷区神南一丁目5番6号 H¹O 渋谷神南 5F
  • 設立:2017年9月4日
  • 主な事業:AR/VRなどの空間コンピューティング技術を用いたサービスの企画・デザイン・開発
  • URL : https://www.meson.tokyo/

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