LATEGRAと小学館、メタバース「S-PACE」のβ版発表 美的・コロコロなどの雑誌IPを生かした空間から提供

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LATEGRA(ラテグラ)は30日、小学館との共同プロジェクトとして開発したメタバースサービス「S-PACE」(スペース)のβ版を発表した。報道や業界関係者向けに先行で公開し、8月より一般向けの提供を始める予定だ。

スマートフォンやタブレット、PCからアクセスして、アバターの姿でインターネット越しにS-PACEに入り、他のユーザーと交流しながら空間に配置されたコンテンツを楽しめる。アバターに関しては、老若男女・国内外を問わず親しみやすいコミック調を採用した。

公式サイトでは、コンテンツとして「美的」「コロコロコミック」「CanCam」「サライ」「BE-PAL」「DIME」「Oggi」といった小学館の雑誌ブランドが挙げられている。雑誌の世界観の体現だけでなく、各誌のメディア記事を空間サイネージに表示し、広告の運用もおこなっていく。なお、「美的」は過去にバーチャルイベントを実施している(ニュース記事)。

また、2018年11月にラテグラが発表した「VIRTUAL LIVE ARENA」(プレスリリース)も名前が上がっている。有料ライブをはじめ、コラボイベントやミニアクションを実施予定だ。

今後の展開予定としては、LATEGRAは以下のように解説している。


●PHASE1:2022年6月〜(スタートアップ期)
*一般公開は8月予定
・ポータル空間から繋がる小学館IPを用いた個別の空間へ
・初期コンテンツの試験運用
・広告メニューの試験運用
・ユーザーアバター・同時接続の導入(秋予定)

●PHASE2:2022年12月〜(アクセラレーション期)
・XR コンテンツの拡大
・ID・アバター機能本格化
・決済・課金機能搭載
・他企業によるS-PACEへの参入・出展

●PHASE3:2023年10月〜(転換期)
・クリエイター応援する仕組みや、経済活動・創作活動など独自のエコシステムの構築

記者発表会では、小学館一社だけでなく、社外と連携していきたい意図を示した。「プラットフォームを支配したい野望をもっているわけではない。最終的に目指しているのはオープンメタバース」と、出版社をはじめとする社外の企業の参加を呼びかけた。

LATEGRAは、2020年7月、小学館、Bilibili、トーハンより資金調達を受けいる(関連ニュース)。

 
 
●関連リンク
S-PACE公式サイト
小学館
ラテグラ