カバー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:谷郷元昭)が運営するVTuber事務所「ホロライブプロダクション」は、3月18日(土)および19日(日)に千葉県・幕張メッセにて開催した音楽フェス『hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad』において「hololive stage DAY1」のライブレポートを公開いたしました。
2023年3月18日(土)〜19日(日)の2日間、女性VTuberグループ・ホロライブ4度目の全体ライブ《hololive 4th fes. Our Bright Parade》が開催された。ホロライブプロダクションの全体イベント「hololive SUPER EXPO 2023」と併せての開催で、会場には海外からの来場客や親子連れも見られ、年々ホロライブのファン層が広がっていることを実感した。
2日間合計でメンバー51名が参加するフェスは過去最大規模。DAY1はホロライブからときのそら、ロボ子さん、AZKi、さくらみこ、夜空メル、赤井はあと、癒月ちょこ、大空スバル、不知火フレア、白銀ノエル、角巻わため、姫森ルーナ、尾丸ポルカ、ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、沙花叉クロヱ、風真いろは、さらにホロライブインドネシアからアユンダ・リス、アイラニ・イオフィフティーン、クレイジー・オリー、ホロライブEnglishから小鳥遊キアラ、一伊那尓栖、ワトソン・アメリア、七詩ムメイが出演した。
前回の3rd fes.は「#つながるホロライブ」をテーマに開催され、全編ARや生バンド演奏、海外メンバーの参加などいくつかの「初めて」にチャレンジし、次元、技術、場所、いろいろな意味で点と点がつながったフェスだった。今回の「#ひろがるホロライブ」では、つながった線をさらに強固に、また多面的なものにしようという思いが見てとれた。前回に引き続いての全編AR、生バンド演奏はもちろん、今回はアイドル衣装を刷新。ホロライブEnglish、インドネシアメンバーにそれぞれ初のアイドル衣装が与えられた。何より今回は声出し解禁での公演が実現し、曲中でのコール&レスポンス、MCでの掛け合いなど、2020年の1st fes.ぶりの体験を楽しみにしていたファンも多いだろう。
オープニングを飾ったのはDAY1の出演者全員による「キラメキライダー☆」。1st fes.で初めて披露された、ホロライブで3曲目の全体曲だ。上下2段に分かれたステージに、まずは13人が登場。JP、EN、ID3種類のアイドル衣装姿でステージはまぶしいほどに華やぎ、会場は一機に感動と熱狂で満たされていく。<あの日から続く未来はみんなと掴んだ今日だよ>という歌詞に、今日を迎えられた奇跡を実感させられる。間奏では瞬時にメンバーが交代し、もう12人が登場。それぞれのメンバーカラーをあしらったビッグリボンを揺らしながら、そろいの振り付けで、2日間のフェスの幕開けを彩った。
M1:キラメキライダー☆
早速ソロパートへ。1期生でバイリンガルの赤井はあとが先陣を切り、自身が作詞曲を担当した英詞ソング「BUTA」を披露。バックに映る日本語訳は少々刺激的だが、本人は流暢な歌唱とおちゃめな振り付けで会場のテンションを最高潮に盛り上げた。
「わおーん!」と登場して「WAO!!」をスタートさせたのは秘密結社holoXの頭脳、博衣こより。デビュー時にTwitterが凍結してしまうなど不運なところもあるものの、夜型が多いホロライブにおいて毎週の朝活配信を継続するなど努力家でもある。こよりをはじめholoXのメンバーは今回が初の全体ライブ出演となるが、そうとは思えない堂々としたパフォーマンスで会場を魅了した。
M3:WAO!!
耳に優しいやわらかな声は白銀ノエルの魅力のひとつ。普段は歌うとしばしば「朗読」と称されてしまう彼女だが、この日ばかりは「リリカルMonster」を完璧な歌唱でパフォーマンス。ときに拳を突き出したり、腰に手を当てたりするコミカルな振り付けも楽しい。
魔界の天才ヴァンパイア・夜空メルは、ナナホシ管弦楽団・岩見陸が手掛けた「キャラメル・デビル」を披露。重めの愛情をつづった歌詞やセリフがあざとかわいく、<Chu>では投げキスも忘れない。「大好き!かーぷ!」と最後までファンサたっぷりのパフォーマンスでファンの視線をくぎ付けにした。
ここまでオリジナル曲が続き、この日のカバー1曲目となったのは姫森ルーナによる「ワールドイズマイン」。<世界でいちばんおひめさま>の歌声が流れた途端、ぴったりすぎる選曲にルーナイトだけでなく会場中が沸き、お姫様から王子様に向けた歌詞も最強のシナジーを生んだ。
MCを挟んだ後は、「ルイ姉」の愛称で親しまれるholoXの女幹部・鷹嶺ルイが登場。これまでの明るい曲から一転しダークなイントロで始まるのは、柊キライが手掛けた「オーバード」。初出演にも関わらず「4th Fes DAY1、最後まで盛り上がっていくぞ!」と頼もしいほどの煽りでリードした。
M7:オーバード
続いては2期生の保健医・癒月ちょこが「NoDistance」を披露。炎の特効と激しいサウンドにのせて、長身を活かしたアグレッシブなダンスを展開。セクシーで落ち着いた雰囲気をまとう彼女の熱く激しい一面に、思わず夢中になってしまう。
「キッケリキー!」の挨拶で登場したホロライブEnglishの小鳥遊キアラは、ダンスナンバー「DO U」で歌だけでなくダンススキルも余すことなく見せつける。遠くから見てもわかるほどキレのあるヒットの数々は音ハメも完璧で、余裕そうな表情のまま細やかなニュアンスを表現しきる姿には、威厳すら感じた。
続くロボ子さんは、ロボットダンスから始まる「リルビ」を展開。時折見せる不敵な表情や、ゼンマイの音に合わせて手や首を回す振付で楽曲への没入感を高め、“高性能”ぶりを発揮した。
M10: リルビ
休止から無事に復帰したholoXの総帥・ラプラス・ダークネスは、「幕張行くぞ!!」と叫び、ハードサウンドのオリジナル曲「Dark Breath」を披露。かねてより記念配信などで評価されていた歌唱・ダンススキルを今回は体の動きがよく見えるブライト衣装で魅せ、そのパフォーマンスには実際の体躯以上の迫力・荘厳さがあった。
M11:Dark Breath
大空スバルが登場し「スターライト」のイントロが始まった瞬間、ホール中のペンライトが黄色に染まる。ハツラツとしたダンスに定評のあるスバルだが、今日はしなやかな動きや切なげな横顔など、緩急のあるパフォーマンスを見せる。エモーショナルなロックサウンドにのせたロングトーンでファンの心をぎゅっとつかむと、とびっきりの笑顔で退場した。
エンターテイナーとして高いプロデューススキルを持ち、2周年記念公演ではミュージカル形式の配信で注目を集めた“座長”こと尾丸ポルカ。この日は生憎の悪天候だったが、今日披露した「ペルソナ」は彼女が普段悩まされがちな低気圧をも吹き飛ばす激しいナンバー。<耳をつんざく拍手喝采>ではクラップを要求して盛り上げ、ポルカもまた迫力のロングトーンで締めくくった。
M13:ペルソナ
ホロライブインドネシア1期生のアユンダ・リスは「生きるよすが」をカバー。3rd fes.で観客の度肝を抜いた圧倒的歌唱力は健在で、日本語詞をものともせず感情をこめて歌う姿は、どちらかというとアーティストやシンガーのそれだ。決まった振付がなく自身のアドリブであろう身振り手振りにも力がこもり、見ている全員の心を揺さぶった。
holoXの掃除屋兼インターン生の沙花叉クロヱは、DECO*27が手掛けたオリジナル曲「擬態ごっこ」を披露。この曲は多面性がある彼女の歌声の中でも、特に大人っぽい部分を全面に押し出した楽曲である。普段は「PON」などいじられることも多い彼女だが、最初から最後まで隙のないステージングで観客を魅了した。
ホロライブEnglishからはワトソン・アメリアが登場。冒頭、巻き舌のハイトーンボイスを響かせ会場中を驚かせると、自身も作詞に参加した「ChikuTaku」を歌唱した。MVを思わせるドットアニメの映像、そしてぴょこぴょこ跳ねるような仕草がかわいらしく、<Jiku no yugami(時空のゆがみ)>という印象的なフレーズも相まって中毒性の高い世界をつくり上げた。
M16:ChikuTaku
「スーパーかわいいゾンビアイドル」ことクレイジー・オリーは、ポップでキュートなサウンドに乗って「JOLLIE JOLLIE」をパフォーマンス。バンド演奏によって本家よりも低音強めのグルーヴに思わず体が揺れ、会場の一体感も高まっていく。最後は笑顔でポーズを決めてみせた。
続いてholoXの用心棒・風真いろはは、40mPから提供を受けた「いろはすてっぷ!」を披露。「リングフィットアドベンチャー」の高負荷実況など日ごろから体力の高さを見せていた彼女は、「いっけぇ~!」という叫びやラスサビでの大ジャンプなど、しなやかながらエネルギッシュなステージングを見せた。
夕焼けのごとくオレンジに染まったペンライトを浴びながら、不知火フレアは活動3周年記念のオリジナル曲ライブで初めて歌った「アトリエ」を披露。作詞作曲を渡辺翔が担当しており、低音から高音までまっすぐ響く歌が、彼女のポテンシャルの高さを物語っていた。
続く角巻わためは、サビの美しいメロディラインが印象的な「夢見る羊」をときに感傷的に、ときに躍動的に歌う。ワンマンライブ経験者でもある彼女のパフォーマンスには安定感があり、王道アイドルの風格が漂い始めていた。
M20:夢見る羊
マルチリンガルな上、手話も勉強しているという勉強熱心なアイラニ・イオフィフティーンは、「この手で奏でるありがとう」をカバー。バラードでその澄んだ歌声をしっとりと堪能させると、最後には歌と手話の両方で<ありがとう>を示し、ファンへの感謝を伝えた。
青と紫に染まるステージ上で一伊那尓栖がカバーしたのは、EGOISTの「最後の花弁(The meaning of love)」。一音一音丁寧にたどり美しい旋律を奏で、歌い終わりには深海のようなバック映像に花びらが舞い散る中、指先まで洗練された動きで余韻を演出した。
M22: 最後の花弁(The meaning of love)
AZKiは、自身が作詞曲に参加した「afterglow」を披露。切なくも包容力のある歌声がホールの隅々まで染み渡り、涙腺を揺さぶる。“ルート分岐”を経て、その先も世界の開拓を続けることを選んだ彼女の表情は強く、凛としていた。
M23: afterglow
イオフィ、イナニス、AZKiからバラードのバトンを継いだのは、ホロライブEnglish -Council-のメンバー・七詩ムメイ。登場するやいなやEGOISTの「My Dearest」を歌い始めると、客席からはすかさず歓喜の声が上がった。少しクールな歌声にロングヘアが揺れ、念願の3Dの体を存分に満喫しているようにも見えた。
続いて、春を連れてくるような「にゃっはろー!」という挨拶とともに0期性のさくらみこが登場。満開の桜が咲き誇り、時期的にもぴったりな「サクラカゼ」を披露する。<春の蕾が花開く頃は隣で笑い合おうね>と歌う彼女の背後には、35Pからの応援のような言葉が映し出され、ファンと支え合ってきたこれまでの軌跡を思い起こさせた。
感動をたたみかけるように、登場したのはホロライブの最初のアイドル・ときのそら。4thアルバム『Sign』の収録曲から「ユメゾラ☆ファンファーレ」を披露。そのステージングは抜群の安定感を誇り、原初にして王道アイドルとしてホロライブの道を切り開いてきた彼女の覚悟を体現したようなパフォーマンスだった。
M26:ユメゾラ☆ファンファーレ
ここからは全体ライブの醍醐味でもあるユニットパートに突入。1組目に登場したアユンダ・リスとアイラニ・イオフィフティーンはホロライブインドネシアの同期組。sasakure.UKによる「トンデモワンダーズ」をカバーし、パステルカラーの衣装にぴったりなポップチューンを届けた。
M27:トンデモワンダーズ
次に登場したのは、ホロライブの初期から活躍する夜空メル、ロボ子さん、AZKi。3人はトレンドソング「可愛くてごめん」をあざとかわいいダンスとともに披露。順番にジト目で歌われた<ざまあ>の破壊力も抜群だ。
続いては、ホロライブEnglishから小鳥遊キアラ、一伊那尓栖、ワトソン・アメリア、七詩ムメイが登場。ソロではそれぞれ異なるジャンルの楽曲を歌っていた4人だが、ユニットでは正統派アイドルソング「スキちゃん」をそろって歌唱した。
M29:スキちゃん
歌ってみたコラボもしている癒月ちょこ、大空スバル、姫森ルーナの「スバちょこルーナ」は、声出しが楽しい元気なラブソング「とまどい→レシピ」をカバー。声質も動きの癖も三者三様のメンバーだが、息ぴったりのステップと振付で最高にアイドルな演目となった。
M30:とまどい→レシピ
ライブも終盤にさしかかる中、起爆剤のようなドラムがさく裂すると、赤井はあととクレイジー・オリーが「ロストワンの号哭」をカバー。炎が吹き上がる中跳ねまくり煽りまくり、サビでは叫びにも似た激しい歌唱で会場のボルテージを大きく更新した。
続くユニットは、「そらわた」ことときのそらと角巻わため。この2人の並び、そして水樹奈々の「ETERNAL BLAZE」という選曲に会場はどよめき、ホロライブ不動のセンター・ときのそらと実力派・角巻わための、好相性のユニゾンが響き渡った。
いつもの口上に歓声が起こると、秘密結社holoXの5人によるユニット曲「常夜リペイント」が始まる。holoX1周年記念で初披露されたこの曲はコール&レスポンスが随所にあるアップナンバーで、ライブで聴くことを心待ちにしていたファンも多いだろう。名前コールもラップパートもあり、holoXの面々の個性をそのまま詰め込んだようなナンバーに、終盤にも関わらず会場は熱狂に揺れた。
M33:常夜リペイント
続いて不知火フレア、さくらみこ、尾丸ポルカ、白銀ノエルが登場し、「群青讃歌」をカバー。この並びからMinecraft生まれの人気ユニット「不知火建設」を想起していると、なんとサプライズゲスト・星街すいせいが登場。ユニット全員がそろい、より厚みの増したハーモニーと息ぴったりのダンスが感動をさらに強くした。
M34: 群青讃歌
DAY1の最後には、フェスのテーマソング「Our Bright Parade」を出演者全員で披露。<君を見つけたこと 胸を張れるよ>という歌詞はホロメンからファンに向けたメッセージとも、ファンからホロメンに向けたメッセージとも取れ、両者の絆を改めて痛感する。祝祭にふさわしい感謝と決意の歌を、メンバー交代をはさみつつ最後には25人全員がステージに並んで歌い上げ、無事DAY1の終演を迎えた。
M35:Our Bright Parade
取材・文 / ヒガキユウカ
写真 / Takashi Konuma
- 配信チケット アーカイブ視聴
【hololive 4th fes. 配信チケット】
・hololive stage DAY1 (3月18日):¥6,500(税込)
・hololive stage DAY2 (3月19日):¥6,500(税込)
・holo*27 stage (3月19日) :¥6,500(税込)
【hololive 4th fes.通し配信チケット】
・hololive 4th fes.通し券 :¥19,500(税込)
▼受付期間
2022年12月2日(金)22:00〜2023年4月21日(金)23:00
▼チケット購入URL
チケット購入URL(SPWN) : https://virtual.spwn.jp/events/23031801-jphololive4thfes
チケット購入URL(Streaming+) : https://eplus.jp/hololive4thfes/st/
※公演終了直後からアーカイブ視聴可能となり、2023年4月21日(金)23:59まで何度でもご視聴いただけます。
※2023年4月21日(金)23:59を過ぎると、アーカイブ視聴中でも視聴できなくなります。
※お支払いの際、チケット代金の他に各種手数料がかかります。お申込み画面にてご確認ください。
- 会社概要
■ホロライブプロダクションについて
「ホロライブプロダクション」は、弊社システムを活用して「YouTube」などで動画投稿やライブ配信を中心に活
動する女性VTuberグループ「ホロライブ」、男性VTuberグループ「ホロスターズ」および音楽レーベル「イノナカミュージック」が所属するVTuber事務所です。ライブ配信での応援やTwitterでの交流ができる次世代のバーチャルタレントが所属する事務所であり、精巧な2D・3Dキャラクターモデルを使用した実況・配信を得意としています。
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