大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、XR(Extended Reality)のスタートアップの株式会社ハコスコ(本社:静岡 代表取締役:藤井直敬)が発行する株式の51%を取得してグループ会社としました。
DNPグループが推進する「XRコミュニケーションⓇ」事業*1の強化をはじめ、ハコスコのアジャイルな事業開発力、XR・ブレインテック業界におけるブランドや共創ネットワークを活用し、新規事業の創出を推進していきます。
*1 XRコミュニケーション事業について → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/media.html
ハコスコメタバースオフィス
ハコスコメタバースオフィス https://space.hacosco.com/hacosco/
【株式取得の目的】
ハコスコは、メタバースの構築・運用や基盤開発に加え、脳科学とテクノロジーを組み合わせたブレインテック事業でも強みと実績を持ち、XR事業とブレインテック事業を展開する実験カンパニーです。DNPは、2023年5月に新中期経営計画にて、注力事業領域の新規事業に「コンテンツ・XRコミュニケーション関連」を掲げ、積極的な投資を進め、2025年度にはこの事業の売上を2022年度比で2倍超の成長を目指すことを発表しました。今回、ハコスコをDNPグループに迎えることで、XRコミュニケーション事業の拡大を促進するとともに、スマートコミュニケーション分野での新規事業創出を目指します。
【両社での主な取り組み】
1.「メタストア」を活用したメタバース構築・運用支援の強化
ハコスコが提供する「メタストア」は、企業・自治体のメタバースを使った商取引空間の構築と運営を簡易に実現します。文化施設での作品展示や自治体の地域創生活動支援など、両社でメタバースの共同提供を行い、活動を支援します。
2.技術開発力の掛け合わせによるシナジーの創出
DNPは専門人材や関連コミュニティを持つハコスコの強みを活かし、XRコミュニケーション事業をさらに推進していきます。また、ハコスコの空間コンピューティング技術と、DNPの強みを掛け合わせ、メタバースの3Dデータ構築、モデリング開発、決済や認証機能の強化などを推進します。
3.新事業領域の開拓
ハコスコはBMI(Brain Machine Interface)の開発や脳活動計測ソリューションの開発・提供を行っています。コンソーシアム創立をはじめ、先端技術領域のコミュニティの形成に尽力してきた同社のネットワークをDNPの強みと連動させて、新規事業領域の開拓を推進していきます。
【今後の展開】
DNPとハコスコは、両社の強み・ノウハウ・ネットワークを活かし、メタバースの構築支援をはじめとする「XRコミュニケーション事業」の拡大を目指します。ハコスコのアジャイルな事業開発力や幅広いネットワーク力をDNPグループとして活用していくことで、多様な人材とともに価値を創造し、未来のあたりまえをつくる継続的なイノベーションの創出に取り組んでいきます。
■会社概要
○大日本印刷株式会社(DNP) (URL : https://www.dnp.co.jp/)
独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みとして、多彩な表現技術や、高度なセキュリティ環境で膨大な情報を安全・安心に処理するノウハウ等を有し、多様なパートナーと連携しながら、リアルとバーチャルの融合によって新しい体験価値を創出する「XRコミュニケーション」事業を展開しています。
○株式会社ハコスコ (URL : https://hacosco.com/)
「現実を科学し、ゆたかにする」をミッションに、理化学研究所の理研ベンチャー制度により、2014年に創業。メタバースや360度映像配信などのXR事業とBMIや脳活動計測ソリューション開発のブレインテック事業を展開。XRコンソーシアムおよびブレインテック・コンソーシアムの代表理事を務めるなど、先端技術の業界コミュニティ形成にも尽力。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。