XR開発事業者向けのソフトウェア開発を行うMirror in株式会社は、github、BOOTHにて2023年11月30日(木)より、XRにおける音楽利用システム「Spatial Live」(β版)をリリースしました。
「Spatial Live」は音楽配信ソフトとして、XR空間上で音楽を活用しやすくします。持っている曲をGoogleDrive上にアップロードするだけでXR上で曲を流すことができる機能になります。
github:https://github.com/Mirror-in/Spatial-Live_beta.git
BOOTH:https://mirror-in-inc.booth.pm/items/5299416
■開発の背景
開発の根源は、楽器奏者としての経歴があり、レコーディングエンジニアである代表の片山が、バーチャル空間の注目が高まった頃より、新しい領域における音楽の可能性に期待を寄せたことにあります。
そして、今現在、現実の音響体験をデジタル空間に再現するには、音源管理に膨大な労力が必要であり、視覚と聴覚をもって体験するVRにおいて、空間にマッチした音体験は没入型の体験を創出する上で不可欠な要素であると考え、音楽×XRの開発に至りました。
「Spatial Live」というこの名前は、XR上で1つ1つの世界を表す”空間”というワードを”Spatial”、音楽を感じる中で一番臨場感が味わえることから関連するワードとして”Live”、を組み合わせたものです。
β版としてリリースした「Spatial Live」システムでは、これまで空間内で使用する曲の変更作業は手間や時間がかかるものでフレキシブルでなかったところを、GoogleDriveに音源を追加するだけでXR上で曲を流すことができる機能。「私たちは、音楽とテクノロジーの融合によって、音楽クリエイター、アーティスト、そして音楽を愛するすべての方々に、音楽をより深く、そして新しい方法で楽しめる世界を創造することに貢献することを信じています。その第一歩として、今回は配信機能のみをベータ版としてリリースする運びとなりました。」(Mirror in株式会社 代表・片山海)
■システムの特徴
本機能は、GoogleDrive上に追加したお持ちの音源をGoogleスプレッドシートの拡張機能である”App Script”を活用し、Unity上のAudioSourceにリンクすることで、Unity上でリアルタイムに音源の再生を行えます。これによりメタバース空間上に手持ちの音源を流せる他、流す音源をリアルタイムで追加できる音楽配信サービスとなっています。
github:https://github.com/Mirror-in/Spatial-Live_beta.git
BOOTH:https://mirror-in-inc.booth.pm/items/5299416
「Spatial Live」のソフトウェアは、以下のステップで機能します。
1.Google Driveにお手持ちの音源をアップロード
2.Googleスプレッドシートの「App Script」にSpatial Liveのコードを追加
3.スプレッドシートのURLを取得
4.Unity上の「MusicPlayer」スクリプトにスプレッドシートのURLを入力して再生
◾️今後の展望
Mirror inは、XR空間での音楽体験を革新することを目指しています。その一つとして、リアルタイムでのパーソナライズされた音楽体験を実現し、ユーザーの記憶に残る感動を提供することを目標としています。
さらに、Mirror inのアプローチは、現実世界の音響再現に留まらず、デジタル世界だからこそ可能な独自の音響体験に焦点を当てています。このビジョンを実現するために、最新のXR技術と革新的なサウンドデザインを組み合わせ、ユーザーに前例のない音楽体験を提供します。
■Mirror in株式会社 概要
当社は2023年10月に設立され、XR開発事業者向けのソフトウェア開発事業を行っています。今後は「Spatial Live」β版のアップデートや追加機能を筆頭に、近い将来、現実とデジタル世界が融合し、デジタル世界でも現実と同じような文化や経済が展開されることを見越して、デジタル世界での生活にも感銘を与えられるシステムを提供していきます。
社名:Mirror in株式会社
代表者:代表取締役 片山海
設立日:2023年10月17日
本社所在地:東京都港区西麻布3-6-1 六本木センチュリオンタワー8F
コーポレートサイト:https://www.mirror-in.jp/