ウレタン素材採用のやわらかモバイルVRゴーグル「Merge VR Goggles」 TSUKUMOで販売開始
スマートフォンを差し込んで使用するモバイルVRゴーグル「Merge VR Goggles」を開発するMerge Labsは、7月30日よりTSUKUMO各店にて同製品を販売することを発表した。価格は税抜1万2800円(税込1万3824円)。対応機種は、iOSまたはAndroidを搭載した高さ(縦サイズ)123mm~158mmまでのスマートフォンとしており、iPhone 6 plusを超える大きさの製品でない限りは、ほぼ問題ないであろうとのこと。
本製品の特徴は、本体がウレタン素材でつくられていて非常にやわらかいことだ。これによって、ビルの8階から投下しても中のスマートフォンが壊れないほど衝撃に強くなっている。
Merge VR Glassは、VRコンテンツを快適に楽しむために様々な工夫がなされた設計となっている。
スマートフォンの装着はスリット部分に差し込むだけで、手軽。また、素材に伸縮性があるのでスマートフォンカバーを付けたままでも挿入することができる。天面に見える左右2つのボタンは、押し込むと画面をタップすることができ、アプリケーション側が対応していれば任意の操作を可能にする。
上の画像はMerge VR Gogglesの底面。鼻当て部分の横に見える穴は通気口で、長時間の装着でもレンズが曇らないようにするためのもの。ボタンもあるが、これは天面のボタンと同時に押しながら、横方向にスライドをするとレンズ同士の間隔変えることができ、様々な顔の大きさに合わせることができる。また、視野角は90度となっている。
前面の切り欠き部分のカバーを外すことにより、スマートフォンに搭載されたカメラを使うことができるので、ARコンテンツにも利用可能だ。
側面から撮影。スマートフォンに端子を接続するための穴があり、これは放熱の用途も兼ねている。画面左に見えるグレーのツメのようなものは、拡張機器装着用台座で、将来より高い精度のトラッキングが必要になった時に利用する可能性があるという。
しかし、Merge Labs上級副社長のRobert氏は「スマートフォンの進化は早いので、トラッキング自体は外部機器で拡張するまでもないかもしれない」と語る。現在同社では、この台座に装着しておけるモーションコントローラーを開発しており、プロトタイプの製作まで辿りついている。
製品発表会にて機会があったので装着した。メガネを付けたままでも余裕をもって装着でき、そのままMerge VR Goggles側のレンズ位置調整もすることができた。額部分と通気口から、外部の光が多少入ってきていたものの、VRコンテンツで楽しむ間は全く気にならなかった。また、非常に軽量で、装着感も安定していた。
Merge VR Goggles 仕様
・価格 税抜1万2800円(税込1万3824円)
・対応機種 iOSまたはAndroidを搭載した高さ(縦サイズ)123mm~158mmまでのスマートフォン
・対象年齢 14歳以上
・本体サイズ (W)180mm×(D)140mm×(H)100mm
・本体重量 約400g
・FOV(視野角) 90度
・レンズ間隔 変更可(10mm程度)
(文/久道響太)
●関連サイト
・製品紹介ページ(日本正規代理店、株式会社リンクスインターナショナル)
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