VRでもより精細に、より美しく!「PlayStation 4 Pro」を4K HDRテレビで体験した【TGS】
9月15日に発売された新型「PlayStation 4」。そして小型化に使われた微細化プロセスを用いて同等の筐体での性能アップを図った「PlayStation 4 Pro」。筆者はSIE WWSとカプコンのタイトルでのPS4 Proの実機デモを見る機会があったので、簡単にレビューしていこう。
カプコンは2017年1月27日発売の「バイオハザード7 レジデントイービル」からセカンドトレーラーから連なるデモを見せてくれた。本映像は撮影禁止となっていることをご了解いただきたい。
カプコンのプロデューサー、バンズ・ジェームズ氏から解説を受けました。お世話になりました。ちなみに赤いTシャツを着ていることから想像はつくと思いますが、デモはグロテスクVer.で行われました(参考記事)。
本作では写真を取り込んでテクスチャにする手法を使って、フォトリアリスティックな背景を生み出している。これが高解像度化によってより細かいテクスチャ表現になる。また、HDRの恩恵として光の表現があげられる。SDRでは光にバンド(色の帯)が発生してしまうことが多くあるのだが、HDRではそれが発生せず自然な形で発色するのだ。
当然ながらPS VR使用時にはそのグラフィックスパワーが余るので、それを使ってVR版においてグラフィックスの強化をする予定はないか、と聞いたところ、現時点では検討中、とのことだった。
次にSIE WWSタイトルのグラフィックス強化について伺った。紹介全タイトルがPS VR未対応ソフトだが、PS VRタイトルの「PLAYROOM VR」「Farpoint(仮)」はProによるグラフィックス表現の強化がある模様だ。
まず紹介していただいたのは世界的ヒットタイトル「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」。まずHDR対応で大きく変わるのは光の表現。太陽や雲の姿がよりくっきり映るようになった。また、海底の表現や岩肌もSDRとは異なるはっきりとした色遣いになった。
続いて、「InFamous: First Light」。このゲームではメリハリのついたコントラストがある色遣いになっていて、SDRとHDRの違いがよく分かるようになっている。とくに主人公が超能力で攻撃するとき、ショット自体が発光することで主人公に照り返しが生じる。SDRではそれが完全に白とびしてしまうのだが、HDRではちゃんと顔が見えている。
一応SDR/HDRで撮りましたけど、モニターによっては見分けがつかないかもしれません。ご了承ください。
最後に2017年3月2日発売の「Horizon: Zero Dawn」。これは開発時から4K・HDRを見据えて作っており、とくに自然の鮮やかな色表現がHDRでより素晴らしいものとなる、ということだ。
これ以外にも4K・HDR対応タイトルは続々登場する予定で、「コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア」、「ライズ・オブ・トゥームレイダー」、「ウオッチドッグズ2」、「バトルフィールド1」など多くの海外タイトルがPS4 Proに対応予定という。国内タイトルでも「バイオハザード7」のほかに「ファイナルファンタジーXV」が対応する。
4K・HDRは扱えない普通のフルハイビジョンテレビでも、その描画機能を生かした高画質化を行うソフトも登場予定だ。よりよいグラフィックスでゲームを楽しみたいと考えていて、特に海外タイトルの比重が多い人は、PS4 Proの購入を考えてもいいだろう。
© 2014 Sony Interactive Entertainment America LLC. Developed by Sucker Punch Productions LLC. The Space Needle is a trademark of Space Needle LLC and is used under license.
(TEXT by Shogo Iwai)
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