【速報】HTC VIVE発表まとめ さまざまな機器を追跡できる「VIVE TRACKER」など怒涛の新要素!!
HTCは米国時間4日、世界最大級の家電見本市「CES 2017」の開催に合わせて記者発表会を開催し、PC向けVRゴーグル「HTC VIVE」向けの新しいハードウェアを公開した。また、VR向けコンテンツ配信サービス「VIVEPORT」についても新要素を明らかにした。まずはダイジェストで速報をお届けしよう。
VIVE TRACKER
一番の注目は、周辺機器にくっつけることで位置トラッキングを実現してくれる「VIVE TRACKER」だ。2017年の第2四半期に出荷予定で、価格は後日発表。
本体サイズは直径99.65×高さ42.27mmで、重量は85g。VIVEコントローラーの上部にある受光部を切ったような、ミルククラウンに似た形状をしている。
底面。PC側にUSBドングルを差すことで1対1で利用できる。PC側のUSBポートを増やせば、そのぶんだけ追跡する周辺機器も増やせる。
ガンコントローラーやバットなどの周辺機器に使えるのはもちろん、グリーンバック合成用のカメラなど、多様な使い道が考えられる。
そして開発者にとって大きいのは、第2四半期のリリース前にこのTRACKERも無償で配布するという点だ。2016年に開発キットの「HTC Vive Pre」を無償配布したように、リリースにあたってのトラッキング対応コンテンツを増やす意図があると思われる。会場ではさまざまな応用例を展示していたので、別記事でお届けしよう。
VIVE DELUXE AUDIO STRAP
「VIVE DELUXE AUDIO STRAP」は、ヘッドバンド一体型のヘッドホン。こちらも2017年の第2四半期に出荷予定で、価格は後日発表。
ヘッドバンドは硬いプラスチック製で、後頭部のダイヤルをまわすことで固定できる。イヤーパッド部分は、着脱時に車のガルウィングのようにあげて邪魔にならないようにすることが可能だ。
感覚的には、Oculus Riftの製品版(CV1)に近い。例えばデモで何人もかぶせる場合、今までヘッドホンを別途用意してゴーグルと別につけていたが、DELUXE AUDIO STRAPを使えばその手間を軽減できる。
TPCAST無線化キット
2016年11月に存在が明らかになったTPCASTのVIVE無線化キットについても、2017年第2四半期の出荷と発表があった。価格は249ドル(約2万9000円)で、第1四半期の終わり頃から予約を受け付ける。
1時間半のバッテリー駆動、2ミリ秒以下のレイテンシー(遅延)というのが特徴だ。
VIVEPORT
VIVEPORTは、HTCのグローバル向けコンテンツ配信サービスになる。VIVEでゲームなどを購入する際には、Steamの利用が一般的だが、モバイル向けVRプラットフォームの「VIVEPORT M」や、アーケード向けの「VIVEPORT ARCADE」など、別の選択肢としての魅力を強化してきた。
まずコンテンツ配信のサブスクリプション(定額)対応を2017年早期にスタート。ユーザーにとって増えつつあるストアから良質なコンテンツを見つけやすくしたり、クリエイターにとっては資金源になるというメリットが解説された。
VIVEPORT Mについては、今まで中国だけだったのがワールドワイドの開発者もコンテンツ配信が可能になった。
さらにアーケード向けのVIVEPORT ARCADEにも、コンテンツ提供が可能に。アーケードゲームとしてデザインしたタイトルをネット販売して、世界のロケーションVR店舗で遊んでもらえる。
HOMEだけでなく、MOBILE、ARCADE、WORKとさまざまな活用が可能になった。
(TEXT by Minoru Hirota)
*CES 2017のまとめ記事はこちら
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