土屋太鳳も大興奮なdTV VR「兄こまVR」配信開始 そもそもVRって何がスゴいんだっけ?
最近、VR業界で目立ってきているのが、女性向けのコンテンツだ。今週紹介しただけでもドリフェス!やロッカー男子といった具合に、キャラクターの存在を際立たせる目的で使われることが多い。
もちろん二次元だけでなく、実写の三次元でもコンテンツは続々と増えてきている。今回はスマホアプリの「dTV VR」にて、4月12日深夜(4月13日1時40分)より配信が始まった「兄に愛されすぎて困ってます VR」(兄こまVR)について紹介していこう。
人を近く感じられるのがスゴいんです
「兄に愛されすぎて困ってます」は、小学館「Sho-Comi」で連載している夜神里奈さんのコミックが原作で、4月12日から全5回のテレビドラマが、6月30日より映画がそれぞれ公開される。dTVの「兄こまVR」は、それに連動して全6話で提供されるオリジナル作品だ。
dTV VRアプリ(AndroidかiOS)をダウンロードして「バラエティ」タブを開くと、第1話が配信されている。
ダウンロード後にアイコンを押すと、画面が左右に別れて再生が始まる。そのままでも見られるが、別途、スマホ用のVRゴーグルを用意すれば、映像の中に入ったような体験が可能だ。利用方法の詳細は公式ページでチェック。
VRといっても、日本人の大半はあまりピンときてない人が多いはず。「ゴーグルをかぶって、何か体験できるあれでしょー。テレビで見た」と知識はあっても、実際にかぶったことがある方はまだまだ少ない。
簡単に説明すると、まずかぶると視界いっぱいが映像に覆われてしまうのがスゴい。そしてそのまま頭を上下左右の好きな方向に動かすと、方向に合わせて映像が切り替わっていく。普段、われわれがリアル世界で見ているのと同じように、バーチャル世界でも興味のある方向に顔を向けて眺められるのが新しいのだ。
例えば、リゾートビーチを360度カメラで撮影し、VRゴーグルをかぶって再生すれば、現地に行ったような気分で青い海や白い砂浜を見回して、その広がりを体験できるわけだ。これはテレビや映画でどんなに大画面を用意しても実現できない、VRならではのよさになる。
そうした映像の中に入った気分にさせてくれるVRゴーグルなので、人物を撮った場合には「目の前にいる」という表現も実現してくれる。ざっくりいうと、他人に入ってこられるとドキッとする距離(パーソナルスペース)に、登場人物が入ってきてしまうわけだ。
テレビやスマホの画面では、自分の好きなアイドルやアーティストがいくらドアップになっても近づいた感じはしないが、VRだと画面の壁を超えられる。それってスゴくない? そうスゴいんです!
自分の足まで制服の「せとか」になれちゃう
という話を踏まえて「兄こまVR」の話を聞けば、どんな体験ができるかが少しは想像しやすくなるはず。
ユーザーは主人公である土屋太鳳さん演じる「橘せとか」となって、片寄涼太さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、千葉雄大さん、草川拓弥さん(超特急)、杉野遥亮さん、神尾楓珠さんらが演じる「兄系イケメンズ」による胸キュンシーンを体験できる。
具体的には、片寄涼太さんによる甘い言葉をささやきながらのお姫様だっこや、千葉雄大さんの迫り来るキスといったシーンが含まれているようだ。そう、テレビの壁を超えて、あなたのパーソナルスペースに彼らが侵入してくるわけです。
4月6日に実施したキックオフ会見では出演者が体験していたが、土屋さんはマイクを忘れてしゃべってしまうぐらいに驚いていた。体験後に感想を聞かれると、「名探偵コナンでこういうのがあって(編注:映画「名探偵コナン・ベイカー街の亡霊」と思われる)、違う世界に行ってしまうのを見ていたので、実際にこういうことができるようになったんだという技術に驚きました。スゴいですよ、ぜひ体験していただきたいです」と興奮気味に語っていた。
兄系イケメンズからは、杉野さんがチャレンジ。体験中は「あーっ、コレやばいですね」と感想を漏らし、「自分の足も制服で『せとか』になっているんです。しかも4人分の告白を見られてお得ですよね」とこちらも絶賛していた。
VRの世界には「百見は一体験にしかず」という言葉があるように、ネットで見るとの実際にゴーグルをかぶってみるのはまったく別の体験となる。手元のスマホに無料アプリ「dTV VR」をインストールすれば追加の機材なしで視聴できるので、原作のファンや出演者のファンは、ぜひとも「初めてのVR」として体験して見てほしい。
●「兄に愛されすぎて困ってます」
映画公開日:6月30日 全国ロードショー(配給:松竹)
ドラマ公開日:4月12日より毎週水曜24:59〜日本テレビほかにて放送(初回は25:09〜)
©︎ 2017「兄こま」製作委員会
©︎ 夜神里奈/小学館
(TEXT by Minoru Hirota)
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