「私のフォロワー数は53万です」 Telepathyのハッカソンで生まれたスカウターアプリとは!?
以前、別の記事にて紹介したウェアラブルデバイス「Telepathy Jumper」を使ったハッカソン「Telepathy Innovator’s Jam」が、11月23日に開催された。
開発された作品については、後日、Telepathy Japan関係者による審査があり、「サメジ部長(@samezi)」氏が見事「SNS部門賞」に入賞をはたした。UnityやMMD(Miku Miku Dance)などの幅広い技術を持った人物で、AltSpaceVRのエバンジェリストとしてVR関係のコミュニティーでもご存知の方も多いだろう。本稿では、サメジ部長氏よりイベントへの参加動機や制作したいアプリなどについて語っていただいた。
Telepathy Innovator Jamとは?
Telepathy Jumperを使ったアプリケーション開発を前提としたハッカソンイベントである。主催者のTelepathy Japanからは、映像、SNS、センサなど、いずれかを活用したアプリを作る、というお題が提示され、集まった参加者は時間内にお題にそったアプリを開発した。
ハッカソンの様子
入賞したサメジ部長氏
SNSスカウターの表示イメージ(画像はパブリックドメインのものを使用)
——今回のハッカソンの参加動機を教えてください。
サメジ氏 11月初旬にあった別のイベントで、Telepathy Jumperを見せてもらったのがきっかけです。そのときに本イベントも知りました。ハッカソンにはこれまで参加したことなかったのですが、腕試しと雰囲気を知るために出てみました。
——初めて参加して入賞とはスゴい! ところで、Telepathy Jumperについては以前からご存知でしたか?
サメジ氏 いえ、twitterで断片的な情報を得ていましたが、ほとんど知らなかったです。
——では、実際に使ってみてどうでしたか?
サメジ氏 思ったよりずっとはっきり見えて、しかも明るいことに驚きました。また、これも試してみて初めてわかったのですが、装着して目の前を見ると、目の前の視界とJumperの画面がどちらも違和感なく見えます。これなら自然に情報を確認できるな、と思いました。
——やはりウェアラブルデバイスは実際に体験しないと、どんな風に見えるのかがわからないものですね。
サメジ氏 そうですね。Telepathy Jumperは、私のようなガジェット好きな人にも好まれると思います。ただ、カタログスペックだけではどんなものか判断は難しく、実際に見て試す必要がありますね。そこで、これから次機種向けに私が作るアプリが、「見る」の見本になるものにしたいと考えています。
——それはわくわくします! 今回の受賞により、Telepathy Japanの発売する次機種に、このアプリが搭載されると聞きました。どんな中身を考えていますか?
サメジ氏 はい。Telepathy Jumperで目の前の人の顔を認識すると、その人のフォロワー数を表示させるというものです。個々の技術はすでに目処がついているので実現できると考えています。ただ、最初の顔をどうやって登録するか、あまりに汎用的にすると顔の撮影や登録画像の管理方法が難しくなります。そこで、まずは何かのイベント期間中に使えるようなものを考えています。
例えば、まず受け付けで許諾を得て参加者の顔を撮って、そこでTwitter、FacebookなどのIDを登録してもらいます。ここは受付作業の一環で行えば、そんなに手間ではないはず。あとはイベント会場の中でTelepathy Jumperを使って相手の顔を撮影すると、顔認識によってフォロワー数が出る、という仕掛けです。
イベント後に写真を破棄するなど、どうやって顔情報を管理するか実現させるための具体的な課題を挙げて検討を進めているところです。ぜひ楽しみに待っていてください。また、詳しくはTogetterにまとめていますので、よかったらご覧ください。
——実現が楽しみです。私は勉強会やイベントで、「Twitter名なら知っているけど、この人なのかなあ」と悩むことが多いので、完成したらぜひ使ってみたいです! ぜひ次機種への搭載に向けて開発頑張ってください!
サメジ氏 ありがとうございます。期待しててください!
サメジ部長氏は、すでにTelepathy Jumperを使って色々と検討、開発を進めており、インタビュー中のお話からも「SNSスカウター」を実現させる、という強い熱意が伝わってきた。
普段Twitter上で会話する相手の、顔とTwitter名が一致しない、という方は多いと思う。サメジ部長氏の「SNSスカウター」は、そんな悩みを解決してくれる新しいアプリケーションになるはずである。今後のサメジ部長氏の開発に注目したい。
(文/WheetTweet )