Cerevo、触って歩けるVR向け触覚デバイス「Taclim」をリニューアル グローブは小型モジュールに

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Cerevoは9日、触覚フィードバックを備えた入力デバイス「Taclim」の開発実機を米国時間の9日より開催される家電見本市「CES 2018」にて展示すると発表した。発売は2018年夏頃を予定。価格は未定だが、参考価格としてはシューズ1足、通信ユニット1個、触感ユニット2個のセットで10~15万円程度。

 
昨年のCESにて開発を発表したデバイスで、手と足に装着して動きによる入力と、触覚のフィードバックの両立を目指している。音声ファイルを元に振動を発生させ、例えば砂漠や草原、水辺といったところを歩いたような感覚を再現してくれるのが特徴だ。今回展示する開発機は、発表以降に得られたフィードバックを元に仕様を見直したものになる。

 

当初手で握る仕様だったグローブ部は、「Taclim Module」というモジュールに置き換えて小型化。加速度センサーを搭載した「通信ユニット」と、振動を出す「触覚ユニット」の2種類で構成され、1台の通信ユニットに複数の触覚ユニットを無線で接続できる。従来のように両手で持つほか、武器や工具などに装着して振動させることも可能。また、触感ユニットは腰や背中にもつけられるので、触覚フォードバックを得られる範囲が広がった。

 

例えば、Taclim Moduleを車のハンドル型コントローラーに組み込むと、路面の触感やエンジンの振動を再現できるとのこと。外部センサーとの接続用としてGPIO端子を用意し、銃型のコントローラーでは、銃のトリガーを引いたタイミングに合わせて振動・反動を感じられるようにできるという。

 

シューズ部分はデザインを変更し、接地面に物理スイッチを搭載した。従来からの6軸センサーと組み合わせることで、歩行精度を大幅に向上させた。かかと部分のパーツを交換することで、HTCの「VIVE トラッカー」を取り付けられる。また足底だけでなく、足の甲にも触覚デバイスを用意し、蹴った感覚も再現できるようになった。なお、触覚を再現するデバイスは日本電産セイミツとの協業で、今回Taclim用にカスタマイズしたものを採用している。

 
対応ソフトの開発環境は、Unityのプラグインとして提供。触覚は、音声ファイルの波形を元に再現する仕組みで、サウンド編集ソフトで作成できるほか専用ソフト「Taclim converter」も提供する。

 

CES 2018では、Taclim Moduleの活用例として銃型アタッチメントを使ったシューティングゲームを展示。マシンガンや火炎放射器、レーザーガンなどの複数の武器のフィードバックを試せる。

 

VIVE Trackerを活用したデモとして、Synamonが開発したVRゲーム「Taclim block」のアルファ版も用意。空間を自由に歩き回るとともに、その感触を体感できる。

 
 
●スペック(開発中のため変更の可能性あり)
・Taclim Shoes
本体サイズ:幅300~360×奥行き100×高さ140mm
重量:950g
センサー:9軸(加速度、角速度、地磁気)、圧力、歩行検知、触感(タクタイル・デバイス)
通信方式:無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、有線LAN
充電時間:約3.5時間
利用時間:約5時間(利用状況によって変動)

・Taclim Module
通信ユニット
本体サイズ:幅58×奥行き32×高さ60.5mm
重量:150g
センサー:9軸(加速度、角速度、地磁気)
通信方式:無線LAN(5GHz/2.4GHz)
充電時間:約3時間

触感ユニット
本体サイズ:幅27×奥行き22×高さ39mm
重量:25g
センサー:触感(タクタイル・デバイス)
通信方式:無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)

 
 
●関連リンク
製品情報
Cerevo

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