大盛況だったHoloLens1周年記念イベント! 55万のCommercial版がもらえるコンテストも4月に
Microsoftが手がけるMRゴーグル「HoloLens」の開発者版が日本で2017年1月18日にリリースされてからついに1年──。この1年間、PANORAでもHoloLensのさまざまな盛り上がりを取り上げてきたが、その記念すべき日をお祝いするために、日本マイクロソフトは18日、「HoloLens 日本上陸1周年記念!コミュニティのみなさまへの大感謝祭!」と題したイベントを開催した。
申込み時点で定員220名に対して250名を超えるという人気で、実際の会場も(写真の外で)立ち見が出るほどの混雑ぶり。
日本マイクロソフトによるこの1年の振り返りや新発表、日本のHoloLensコミュニティーを支えてきたHoloLabによるプレゼン、デベロッパーを含めたパネルディスカッションなどステージイベントも目白押しで、歓談でも会話や笑い声が絶えない盛り上がりだった。
●関連記事
・MRこそがコンピューティングの未来 HoloLensの父・キップマンが基調講演で伝えた想い【de:code】
・MS、Windows MR+コントローラーを一般初披露! 実機でわかった「これは必須」【CEDEC】
・Windows Mixed Realityは28億人の労働人口に価値を提供できる MS「Tech Summit 2017」基調講演レポ
・世界トップクラスの技術を海外に──新潟の建設会社・小柳建設が語るHoloLens活用の情熱
・日本の文化財をHoloLensで学べる! 博報堂が建仁寺と「風神雷神図屏風」の共同研究を開始
・約70台のHoloLensが揃ったN高等学校「MR入学式」 ここが「すごーい!」5つの理由を整理した
PANORA的に注目したいのは、日本マイクロソフトのWindows&デバイス本部 業務執行役員 本部長の三上智子さんが明かした新要素だ。
三上さんは今年を振り返り、de:codeにHoloLensの生みの親とも言えるアレックス・キップマン氏を連れてこられたのが感慨深かったとコメント。また、JALや小柳建設、三菱ふそう、N高等学校、HoloEyesなど非常にユニークなHoloLensアプリが日本から生まれて行ったことにも言及していた。「Windows Mixed Realutyのプラットフォームとして、イマーシブ(VR)なヘッドセットも出てきて、世界が広がってきた。これからどんどん新しい体験が広まっていくなとワクワクしている。盛りだくさんの楽しい一年だった」と興奮した様子を見せる。
新要素のひとつ目としては、Microsoft Mixed Reality パートナープログラムの認定パートナーとして、9月の「Japan Partner Conference」に続いて、新たにインフォマティクス、KPMG、南国ソフトの3社が加わったことを発表。パートナーになるためには、Microsoft本社に行って5日間のトレーニングを受けたり、実証実験に協力したりとなかなかハードルが高いとのこと。
ふたつ目は、4月中にHoloLens アプリ開発コンテストを開催するという点。それぞれ最優秀賞には、55万5800円の「Microsoft HoloLens Commercial Suite」が送られるほか、開発者向けイベント「de:code」も招待される。これはぜひ応募するしかないッ!!
3つ目は、今年のde:codeにMicrosoftでHoloLensのGM Studio Managerを務めるローレン・バーディーン(Lorraine Bardeen)さんが来日するというニュース。HoloLensに関するスポークスパーソンとしては、先のアレックス氏とこのローレンさんの2人が務めており、2015年1月のHoloLens発表時にデモしていたのも彼女とのこと。お迎えするにあたっては、アレックス氏以上に盛り上げて欲しいという要望も出ていた。
今年の抱負としては、「まだまだMRが将来のものと思っている人も多い中、これをメインストリームに押し上げていきたい」、「エンタープライズではHoloLensをテストではなく使っている事例を増やしていきたい」、「パートナーをもっともっと増やして、多くの人がビジネスの課題を解決できるアプリを日本発で出したい」とコメントしていた。
さらに! 日本マイクロソフトからこの1年でHoloLens/Mixed Realityに貢献した人を勝手に表彰するというサプライズも。以下の方々、おめでとうございます!!
受賞者には、非売品のHoloLensパーカーなどのレアグッズを贈呈。
さらにTwitterやInstagramで展開していたコンテストについては、これまた激レアなアレックスTシャツがプレゼントされていた。
VRコミュニティーとはまた違う顔で、ビジネスよりの方々も大きく巻き込んで日々大きくなっていくHoloLens/Mixed Realityの世界。今年はどんな素晴らしいソリューションやアプリが生まれていくのか、期待しかありませんぞ!
(TEXT by Minoru Hirota)
●関連リンク
・イベント募集ページ
・HoloLens
・日本マイクロソフト