最優秀賞は「はじめてのバビ☆カツ」に決定! VTuberハッカソン全国ツアー・福岡大会レポート
和気あいあい!?な会場だった2日目
朝9時の開場とともに参加者がわらわらと戻って来て、モーキャプやモデリングの続き、セリフ録り、動画編集、字幕入れ、プレゼン資料作成を分担して黙々と作業します。
動画のタイムテーブルや……。
絵コンテを描くチームもいて、みなさん本格的です。
開発終了2時間前になってもモーキャプをしては大笑いをしているチームが複数あり、メンター兼運営チームが「全チーム未完成だったらどうしよう……」などと焦りましたが、どうにか全チームが動画をYouTubeにアップロードして成果発表が始まりました。発表順にレポートします。
【VVTuber】はじめてのバビ☆カツ【Vtuberハッカソン】
(チーム名:ポラリス)
バーチャルキャラクターのクマとウサギがVTuber「美少女ポラリス」に変身して動画配信する。VTuberの世界の中で美少女同士が抱擁しようとして、ハッと「僕、見た目は女の子なんですけど中身は……」と気付くシーンも。2013年に開催された日本初のVRゲーム開発イベント「Oculus GameJam in Japan」にて、VR内では美少女同士が抱擁しているのに、現実では遠隔地の男性同士が……という悪夢(?)が蘇ったのは筆者だけでしょうか。プレゼン資料はこちら。
クレリックちゃんのヨガレッスン 1
(チーム名:Alter Scape)
Perception Neuronを使ってリアルタイムでモーションキャプチャー。ヨガインストラクターの VTuberを動かして、クロマキー合成で同時に映し出されたリアル人間がヨガを実演して動画閲覧者にヨガを教えるという、VTuberと人間の二人三脚コンテンツ。
博多JD☆VTuber桜坂梅の福岡Go!!
(チーム名:ふくおかGO)
リアルな女子大生をコンセプトモデルにした女子大生VTuberが、福岡の美味しいものを紹介。県外の人たちに福岡に来て欲しいアピールをするために、焼き鳥、日本酒、締めのラーメンを紹介する。声は VOICEROID2の柚月ゆかりちゃん。
ノアロイド 第1章
(チーム名:PROJECT NOAHROID)
ぷっつん系VTuberとして日常の雑談を配信するNOAHちゃんを観ているフォロワー視点のコンテンツ。生放送中に謎の失踪をしてしまうことで、考察させる・次回を見たくなる仕掛けにしている。
「Vカツ」でキャラデザインを行い「VRoid」でモデリングし、Windows MRヘッドセットでモーキャプした珍しい作品。
【Vtuver】はじめまして!水を求めて🐬水野マイムです!【001】
(チーム名:パイナップル)
水にまつわる福岡の観光名所の360度実写動画の中に入り込んだ水の妖精VTuber、水野マイムちゃんが全国のフォロワーに福岡をアピール。初日に公式TwitterアカウントやYouTubeチャンネルを開設したり、予告動画を投稿するなど、本気でVTuberデビューをはたしたのもポイントだ。プレゼンの最後に紹介された予告動画を流すと、他のチームからは「本編より気合が入ってる!」という声や「映画の予告編みたい!」などと感嘆の声も上がっていた。プレゼン時のスライドはこちら
予告動画。
マイムービー
(チーム名:DoMCN)
札幌から全員リモートでエキシビジョン参加したDoMCNチームは、北海道ちゃんとDoMCNちゃんによる北海道の偉人紹介コンテンツ。懇親会の最中に届き、最後に「続きが気になる方は 11/10-11の VTuberハッカソン北海道大会で!」という、なんと自身たちが主催者となる北海道大会への参加の呼び掛けを行い、会場中を爆笑の渦に巻き込みました。
さて、気になる表彰式ですが、記念すべき最優秀賞を獲得したのは……チーム「ポラリス」の「【VVTuber】はじめてのバビ☆カツ【Vtuberハッカソン】」!
福岡大会の運営陣と現地審査員であるSVVR Japanの満場一致によって選ばれました。VTuberコンテンツとして始まりから終わりまでバランスよくつくられていること、バーチャルキャラクターが VTuberに変身するという新鮮な視点を評価しました。
百合を満喫!?
なるほどその手があったか! 表彰式の動画はこちらのアーカイブで視聴できます。
表彰式の後、集合写真を撮影してから会場でそのまま懇親会を実施しました。
冒頭、運営のいぐちさんが制作した、昨日のスタートから表彰式までの振り返り動画を見ながら目尻に涙をにじませたりして、参加者同士で22時まで親交を深めました。
全体を通して感じたのは、開催4日前にβ版を提供開始したばかりのpixivの「VRoid Studio」で VTuberのモデリングにチャレンジし、そのままデビュー作品に使ったチームが多かったことです。
VTuberハッカソン全国ツアー2018の最初の開催地である福岡会場でこれだけの盛り上がりを見せているので、きっとこの後に続く他の地方大会でもフル活用されると予感しました。
また、福岡大会に参加した全員が「楽しかった!」と満面の笑みで応えてくださったのは、メンター兼運営チームの開催までのきめ細やかな心遣いと、開催中の丁寧な運営の賜物だと感じました。特に打ち合わせることなく全員が自律的に行動していただけと謙遜されていましたが、日頃のコミュニケーションあってのことだと実感しております。
●VTuberハッカソン2018福岡大会概要
開催日時:2018年8月4日(土)10:00 〜 5日(日)21:00
開催場所:Fukuoka Growth Next 1F イベントスペース(福岡県福岡市中央区大名2丁目6番11号)
主催:VTuberハッカソン2018福岡大会運営委員会
共催:Engineer Lab. Fukuoka
総合主催:PANORA(株式会社パノラプロ)
共同主催・運営:SVVR Japan
(TEXT by SVVR Japan、EDITED by Minoru Hirota)
*初出時、チーム名が間違っておりました。訂正してお詫び申し上げます(2018年8月6日20時39分)
●関連リンク
・イベント募集ページ
・VTuberハッカソン2018福岡大会運営委員会(Twitter)
・VTuberハッカソン全国ツアー(Twitter)
・SVVR Japan(Twitter)
・VTuberハッカソン全国ツアー2018【福岡会場・開会式】(YouTube)
・VTuberハッカソン全国ツアー2018【福岡会場・企画発表】(YouTube)
・VTuberハッカソン全国ツアー2018【福岡会場・成果発表】(YouTube)
・VTuberハッカソン全国ツアー2018【福岡会場・表彰式】(YouTube)