日本で一般初公開!! ニコニコ超会議・JALブースのHololensはヌルヌル動作がスゴかった

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事前の告知の通り、4月29、30日、幕張メッセにて開催しているniconicoの祭典「ニコニコ超会議2016」では、JALが「超・ネ申ヒコーキ」ブースにてマイクロソフトのARゴーグル「Hololens」を出展している。

 
PANORAでもちょうど1年前に米国での体験レポートを掲載したが、実は今回が国内初となる一般のお披露目で、JALが制作した乗務員や整備士の訓練ツールを体験可能だった。開場前に開催されたプレス向け内覧会に参加できたので、そのインプレッションをお送りしよう。

 
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JALブースでぜひ体験してほしいのが、紙ヒコーキをつくって投げる「ネ申ヒコーキ飛ばし」というアトラクション。

 
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タラップカーの上に上がって、JALマークの垂れ幕がかかった赤い風船の範囲に見事紙飛行機を投げ込めると、国内航空券や特別な体験ツアーがもらえる。

 
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さらに飛行機のエンジンの実物展示が燃えます! 広報さんいわく「内部が見える状態で一般に公開するのはJAL史上でも初では」とのこと。

 

本体のみで動作するのがスゴい

VRゴーグルはなるべく周囲が見えないようにさえぎることで「あちらの世界にいる」という感覚(実在感)を上げているが、一方でARゴーグルはリアルの風景とCGの映像を重ねて表示できるというのが特徴だ。周囲が見えることで安全に移動できたり、現実の何かを見ながら情報を重ねて作業したりといったことを実現してくれる。

 
さらにHololensでいえば、単体で動作が完結できるのが強みだ。ひとつは、前面に埋め込まれたカメラやセンサーで周囲の特徴を検知し、QRコードや外部のセンサーを事前に用意せずに、いきなり本体を取り出してARコンテンツを体験できる点。もうひとつはソフト(Windows 10)やバッテリーも内蔵しており、外部機器とつなぐケーブルが一切ないので、快適に動けるという点だ。

 
ちなみにHololensは、今年2月末より北米に対して3000ドル(約32万円)でプレオーダーを受け付け、3月末から開発キットの出荷が始まったという状況にある。同じARのMagic Leapは、デモ映像のみでハードウェアすら見せていない。今年が製品版が続々と登場して「元年」になっているVRに対して、家庭用ARはまだ「夜明け前」だ。

 
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JALブースでは、HoloLensを2台用意。1日45枚分の整理券を発行して来場者に体験してもらうとのこと。

 
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ちょうどこめかみあたりにカメラが埋め込まれているのがわかる。

 
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横から見たところ。耳の上あたりを支点に内部のリングが動く。

 
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このリングを前頭部にあてて、さらに延髄あたりにあるダイヤルを回してピントがずれないように固定する。PlayStation VRと同じ方式ですね。

 
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左のこめかみあたりに小さなマイクロソフトロゴが。控えめだ!!

 
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日本人にとってうれしいのは、鼻部分のアタッチメントが別につけられるということ。

 
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鼻の部分に据え付けてフィット感を向上できる。

 

スムーズさが生み出す気持ちよさ

 
実際にかぶってみると、目の前がサングラスをかけたようにグレーになって、一部にCGが表示されるようになる。VRゴーグルでは視界いっぱいに映像が広がるが、Hololensでは中央に長方形の表示エリアが置かれている感じだ。ただ、周囲がグレーに見えるため、「ディスプレーがある!」という感じはほとんどない。

 
今回はエンジンのパーツとその仕組みを学べる整備士向けのコンテンツを体験させてもらった。Hololensをかぶれたのがわずか3〜5分程度でなんとも言えない部分も大きいが、一番の魅力と感じたのは、表示が非常にスムーズだというところ。

 
例えば、エンジンの細部を見たければ頭を近づければいいし、そのパーツがどこにあるのか把握したいときは後ろに下がって全体を見ればいい。こうした場合、マーカーやセンサーを使ったARでも、周囲の状況に合わせるためにCGがわりとカクカクしたり、一瞬遅れてついてくる状況が起きがちだが、Hololensでは特に気に触る部分がなかった。VRゴーグルで頭をブンブン振っても映像がヌルヌルついてくる……という感覚とちょっと似ているだろうか。

 
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エンジン全景から顔を近づけると、

 
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細部のパーツにフォーカスできる。

 
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目の前のボタンに視界を合わせて、

 
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指で押すアクションを取ることで、クリックが可能。

 
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新たな情報が映像として現れた。

 
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さらにパーツから……

 
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別ウィンドウを開いて、アニメーションで動作を教えてくれる。

 
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ちなみに普段はワイヤレスだがケーブルをつなぐことで、ユーザーが見ているものを外部出力が可能だ。

 
最初にかぶった際に気になったのは、視界全部が覆われるVRゴーグルと比べると「視野角が狭いな」と感じたところ。例えばCGに近づきすぎてその周辺を見たいといったときには首を振ることになるが、一方で注視している範囲はだいたい中央で、使っているうちに体をサッと引けば見たい範囲まで広げられるということに気づいたので、「別にこれでもいいかも」という印象に変わっていった。

 
短時間しか体験できなかったため、手でボタンをうまく押せないときもあった。また、ヘッドバンドをうまく固定できずに、なぜか鼻に負荷がかかることになってちょっと痛かった。この辺はすぐに慣れて運用でカバーできる範囲だろう。

 
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短時間の体験でも「可能性の宝石箱やー!」とテンションがぶち上がったので、今後は開発者への体験機会を増やしていくと、もっと実用的なコンテンツが増えていくと思うのだが……。マイクロソフトさんいかがでしょうか?

 
明日も45名分のチケットが配布される予定だが、争奪戦は必至。運良くゲットした人は堪能してほしい。説明員の方に詳しいお話を聞けたので、別途記事化予定だ。

 
(TEXT by Minoru Hirota
 
 
●関連リンク
JAL プレスリリース
HoloLens(英語)
ニコニコ超会議

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