Facebookは米国時間の16日、開発者向けオンラインイベント「Facebook Connect」を開催し、基調講演にて一体型VRゴーグルの第2世代となる「Oculus Quest 2」を発表した。価格は内蔵ストレージが64GB版が3万3800円、256GB版が4万4800円(ともに税別)。
9月16日より予約注文を受け付け、10月13日に販売開始する。日本ではAmazon.co.jpのほか、ビックカメラやヤマダ電機、ヨドバシカメラ、GEOなどの店頭で初めて取り扱う。
一体型VRゴーグルは、PCやスマートフォンなどの機器を接続せずに単体で動作するのが特徴だ。Facebookは、傘下のOculusが一体型では2018年に「Oculus Go」、2019年に「Oculus Quest」をリリースしてきた。
Questシリーズは「6DoF」と呼ばれる自由度を実現している。Goは頭の位置が固定されていて周囲を見回せる「3DoF」だったが、Questではゴーグルの四隅にあるカメラで周囲の環境を認識して、空間におけるユーザーの位置を反映可能だ。
Quest 2では、外観色が黒から白に変わり、10%以上軽量・小型化した。また、SoCがSnapdragon 835からSnapdragon XR2に、メモリーが4GBから6GB、片目あたりのディスプレー解像度が1600×1440ドットから1832×1920ドットに、リフレッシュレートが72Hz(60Hzもサポート)から72Hz(今後90Hzもサポート予定)に変わっている。
PCとつないでOculus RiftやSteamVRのソフトを使える「Oculus Link」やハンドットラッキングの機能も初代から引き続き提供する。主なスペックは以下の通り。
●スペック
【本体】
・SoC:Qualcomm Snapdragon XR2
・ディスプレーパネル:高速スイッチLCD
・ディスプレー解像度:片目あたり1832×1920ドット
・リフレッシュレート:ローンチで72Hz、90Hzのサポートも今後対応
・メモリー:6GB
・ストレージ:64GB、256GB
・オーディオ:内蔵スピーカー、マイク、3.5mmヘッドフォンにも対応
・バッテリー駆動時間:2〜3時間
・バッテリー充電時間:約2.5時間(付属のUSB-C電源アダプタ利用)
・IPD:58、63、68 mmの3種類
・本体サイズ:191.5×102×142.5mm(ストラップ折り畳み時)、191.5×102×295.5mm(ストラップ開放時)
・重量:503g
【コントローラー】
・サイズ:各9×12cm(トラッキングリング含む)
・重量:各126g(バッテリーなし)
・電源:各単三乾電池1個(2個付属)
アクセサリーは以下を用意する(すべて税別)。
・Oculus Linkケーブル:9800円
・Quest 2携帯用ケース:6100円
・Quest 2 Eliteストラップ:6200円
・Quest 2 Eliteストラップ バッテリーおよび携帯用ケース付き:1万6000円
・Quest 2フィットパック:4800円
ローンチタイトルは以下をアナウンスしている。
・Beat Saber x TinyTAN | BTS Music Pack
・Kizuna AI – Touch the Beat!
・リトルウィッチアカデミアVR
・POPULATION: ONE
・Rez Infinite
・スペースチャンネル5 VR
・The Walking Dead: Saints & Sinners
・ALTDEUS: Beyond Chronos
・Warhammer 40,000: Battle Sister
・Sniper Elite VR
・The Climb 2
・Pistol Whip 2089
・Myst
・Jurassic World Aftermath
●関連リンク
・Oculus