
オートレース×サキュバス酒場など、オートレースとメタバースカルチャーのコラボレーションを行ってきたGugenkaが、今度はメタシアターとのコラボレーションを実施。

バイクのレース競技「オートレース」と、メタバース上で演劇をするメタバース演劇によるコラボと聞いて、一体なんだろう? と思うのも無理はない。
実際の演劇でも、レース競技を題材にした作品の舞台化という前例はあるが、本作はまさに、オートレースという競技が持つ、手に汗握る興奮や人間ドラマを、VRChatらしいギミックを用いて表現したメタバース演劇として楽しめるものになっている意欲作だ。
7月22、25、26日の3日VRChat上で上演される公演は、すぐに完売。しかし、全公演のYouTube配信が決定しているので、ぜひ体験してみて欲しい。
ビヨンド・ザ・ブルーのみどころ

物語は、レースを控えた選手たちの談笑から始まる。勝気な新人・西野、真面目な努力家・佐々木、駆け引きの女王・須藤、鉄壁のブロック・青森。この4名による手に汗握る駆け引きを、佐々木の成長を主軸に置いて楽しむ約30分間の演目となる。



レースパートが始まると、なんと、舞台の視点が瞬時に移動。大がかりな舞台装置のある劇場でステージを回転させるように、進行方向を瞬時に変えるギミックで、レースのダイナミックさを表現しているのはまさにVRらしい表現だ。


さらに、暗転、スポットライトを使い、選手の心理描写や過去の情景の表現パートになるのも鮮やか。

「コーナーで減速しないことが何よりも大事」「勝負を仕掛けるなら、3周目」といった選手の心の声に、「4番佐々木、1番西野を確実に差すタイミングを狙っています」という実況が合わさり、まるでレースもののアニメを見ているような錯覚を覚えた。


レースパートの間に挟まれる、選手それぞれの心理描写を見ていると、ひとりひとりの選手が、どんな想いでレースに臨んでいるのか伝わってきて、思わず共感させられる。


それぞれの想いを内に秘めて臨んでいるとわかると、レースパートの迫力が増す。
運動能力や筋肉量といった生まれ持ったものよりも、タイヤの摩耗スピードを把握したり選手の癖を見抜くといった、戦術眼や駆け引きこそがオートレースの見どころというのが見て取れ、競技を知らなくても見入ってしまった。

佐々木は師匠、青森を超えられるのか。ビヨンド・ザ・ブルーの行方をぜひ、その目で見届けて欲しい。
ビヨンド・ザ・ブルーを楽しむには

「ビヨンド・ザ・ブルー」は、GugenkaによるVRChatワールド「Babell」にて上演されている。チケットは完売したものの、ワールドは訪問可能。
「Babell」ワールド:https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_3f03d9b2-701b-4675-9494-9b4d612cb14a

現在、ワールドの2階にて7月31日までの期間限定でオートレースをテーマにしたミニゲームコーナーが設置されている。
また、本公演の台本をBoothにて販売しているので、より物語を深掘りしたい人は要チェックだ。
「ビヨンド・ザ・ブルー」台本販売リンク: https://newtown555.booth.pm/items/7212635
●ビヨンド・ザ・ブルー
・開催日:7月22日(火)、7月25日(金)、7月26日(土)
・時間:22:00より
・25日配信URL:https://www.youtube.com/live/FxnJpFXfTLI
・26日配信URL:https://www.youtube.com/live/T-iy-tE7rsk
(TEXT by ササニシキ)
●関連リンク
・Gugenka公式ワールド「Babell」
・メタシアター公式サイト
