エヴァXRゲームで目標をセンターに入れてスイッチ 「EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS」体験レポート

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© khara / Project Eva. © Pixelity Inc.

「新世紀エヴァンゲリオン」の世界をNERVの士官候補生となって体験するXRゲーム「EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS」が、2月21日~23日の三日間、エヴァンゲリオンシリーズ30周年を記念して開催された大規模イベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」内にて詳細が発表された。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」展示エリア(筆者撮影)

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」は展示エリアとステージエリアに分かれ、ステージエリアは1日あたり一人2万8000~3万6000円とかなり高額な部類でありながら、連日多くの方が訪れていた。筆者もファンのはしくれとして3日目に参加してきたが、展示エリアのチケット自体も8800円と決して安くはない金額だったため、あわせて4万円近い出費となった。

多くの方がそれだけの金額を支払って来ていたのも、30周年を迎えたエヴァンゲリオンはこれまで、各地で原画やイラストなどの展示イベントを行ったり、歌舞伎や吹奏楽といった一風変わったイベントは行ってきたものの、ここまで大がかりなイベントは開催していなかったという事はあるだろう。2021年に「シン・エヴァンゲリオン」が公開されて新劇場版シリーズが終わったこともあり、今後、ここまで大きなイベントはないかもしれないというファン心理もあった(結果的に、最終日のステージエリアでは最後に鶴巻和哉監督によるエヴァンゲリオンの新作についての発表があったため、本当に最後のイベントではないかもしれないが)。

発表スライドより抜粋

人生の大半をエヴァンゲリオンと過ごしているファンゆえに前置きが長くなって申し訳ないが、言い換えるとこのゲームを体験する方というのは、8800円で入場できる展示エリアの展示物とはいえ、数万円を惜しまないガチファンが多いことから、個人的には「エヴァンゲリオンのXRゲーム」への期待度もかなりのものなのではないかと思っていた。

実際に体験すると、VRゲームらしく、ゴーグル内で体験できる世界に没入する作りになっているが、本作は「XRゲーム」であることを謳っているのが大きな特徴。操作はすべてハンドトラッキングを活用したり、ハプティクスベスト・リストバンドを着用するなど、VRゴーグルでの没入感だけでなく、体験においてかなり力を入れているゲームになっていた。

開発のしやすさや、操作性の意味ではコントローラーを使用すること自体は大いにありだと思っているが、例えばエヴァンゲリオンであればコントローラーを使う必然性をゲーム設計に織り込むより、ハンドトラッキングによる操作で「エヴァっぽい動作」を進められるのは意欲的だと感じたし、ハプティクスデバイスが自宅に欲しくなった。

発表スライドより抜粋

イベントで体験できたのは「ストーリーモード」。

体験はストーリーモードのごく一部とのことだが、アニメでも何度か登場したブリーフィングルームでミサトさんから作戦について聞いたり、零号機と初号機が格納されたケージ内を下から上までゆっくりと上がっていくだけでも、かなり期待感が高まった。

発表スライドより抜粋

また、ストーリーモードとはいえ、使徒との戦闘も楽しめる。NERVの士官候補生として、アニメ本編では活躍の場は描かれていない一般部隊が初号機のサポートをするため、使徒への援護射撃を行う部分を体験できた。

体験に登場したのはテレビ版の第1、2話に出てくる第三の使徒サキエル。場面としては2話に相当する部分にあたる、シンジ君が初めてエヴァに乗って出撃する場面で、何度も観たアニメの知らない部分を見るようで新鮮だった。

これは余談だが、援護射撃をうまく使徒に当てられないでいると、スタッフの方が優しい口調で「目標をセンターに入れてスイッチ、ですよ」と、劇中の台詞を引用して教えてくれたのが楽しかったし、実際にその通り。使徒をモニターの中央に捉え、オート照準が合ったタイミングでスイッチを押す(ハンドトラッキングなので、あくまでハンドサイン)と、うまいこと狙撃することができた。

動かしていたのはNERVの攻撃機であって初号機ではないが、シンジ君の気持ちを追体験できる瞬間で嬉しくなった。

その後、体験の終盤ではNERV本部から緊急避難する体験もあり、本編ではフォーカスされていないモブキャラのNERV職員たちが使徒襲来のさいに本部でどうしているのかという部分を楽しめそうだと思った。

体験はこのあたりで終了したのでここからは推測だが、テレビ版に登場する使徒との戦闘を、NERV士官候補生として戦闘に参加していく流れになるのだろう。版権キャラクターゲームらしく、既存のキャラクターや世界感を楽しみつつ、新しいキャラクターや設定を追加し、エヴァンゲリオンの世界を楽しむ。そのゲームのプラットフォームとして「XR」という概念が採用されたことは個人的には喜ばしい想いでいっぱいだ。

具体的な発売については未定だが、2026年内にグローバルでの体験会を実施予定とのこと! 詳しい情報などは公式Xアカウントから発信されるようなので要チェックだ。


(TEXT by ササニシキ

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