にじさんじ8周年記念ライブで「にじさんじメドレー」を披露「CONCERTO」Day1

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2026年5月16日(土)に「にじさんじフェス2026」のスペシャルステージ「にじさんじ 8th Anniversary LIVE 『CONCERTO』Day1」(以降、「CONCERTO Day1」)が、「幕張メッセ 国際展示場 展示ホール7~8」で開催された。出演者は、月ノ美兎さん、アンジュ・カトリーナさん、リゼ・ヘルエスタさん、フレン・E・ルスタリオさん、ヤン ナリさん、石神のぞみさん、ペトラ グリン さん、狂蘭 メロコさんの8人。

ナリさんは、元にじさんじKR(現在は、にじさんじに統合)で、ペトラさんとメロコさんは、にじさんじEN所属と、国際色豊かな顔ぶれとなっている。このレポートでは、さまざまな魅力に満ちた8人のライバーによる約3時間、全25曲の公演をダイジェストで紹介していく。

記事に使用している画像は、配信アーカイブのスクリーンショット。なお、配信視聴チケットの販売期間は、2026年5月31日(日)の23時59分まで。視聴可能期間は、2026年6月1日(月)の23時59分までとなっている。

【ライブ本編】にじさんじ 8th Anniversary LIVE 「CONCERTO」Day1 / 無料パート #CONCERTO_Day1


「Virtual to LIVE」で8周年ライブ開幕

最もデビューが遅いのは2023年1月デビューの石神さんと、にじさんじ全体で見るとキャリア的には中堅以上のメンバーが揃った「CONCERTO Day1」。しかし、アンジュさん、ナリさん、石神さん、ペトラさん、メロコさんがにじさんじの周年ライブ初出演。アンジュさんを除く4人は、にじさんじ総合衣装も初お披露目と新鮮な要素も多いライブだった。

開演時間になると、通常衣装の8人が一斉に登場。3段の階段状になったステージに3人、2人、3人に分かれて並んでいる。

そして、左上に立つ月ノさんから一人ずつ、光りの粒子に包まれながらにじさんじ共通衣装に早着替え。変身してポーズを決める度に、会場からは大きな歓声が上がっていた。

すでに共通衣装を披露済みのライバーのうち、アンジュさん、リゼさん、フレンさんは、新しい髪型を初披露だ。高くなっていたステージが下降して全員が1列に並ぶ中、背景ではカウントダウンが開始。最後に、「CONCERTO Day1」のキービジュアルとロゴが順番に映った後、全員でキービジュアルを再現した決めポーズ。そして、1曲目、いきなり「Virtual to LIVE」のイントロが流れ出す。ライブ本編のラストやアンコールの定番曲での開幕だ。

同時に、ライバーたちが立つバーチャルステージ(モニター)の左右で生バンドが演奏していることも分かる。向かって左にギター、ベース、ドラム。右にキーボードとギターの5人編成で、にじさんじのライバーとファンの心を揺さぶる最初の全体曲を演奏。8人のライバーは、ソロパートを歌うライバーの後ろでふざけたり、時にアドリブっぽい動きも入れながら楽しそうな歌声を響かせる。サビ前の「行きましょう」はなかったが、ラストの直前、月ノさんが「最初の団結力、試しますよ。ここからみんなも歌えますか~? 手振って! せーの!」と呼びかけて、ステージと客席が一体になる。

4人の共通衣装初お披露目と合わせて、開幕から最高潮の盛り上がりを見せた会場は、一旦、暗転。明かりの点いたステージの中央に立っているのは、世界一笑顔がチャーミングなペンギンのペトラさん。ボカロ曲「白い雪のプリンセスは-Re:incarnation-」を歌いながら、クルリとターンした時に見える尻尾も可愛い。第一言語ではない日本語での歌唱ながら、発音もアクセントも自然。そして、何よりもパフォーマンスのすべてが愛らしい。ライブ全体を通して、膝を軽く曲げた立ち姿の可愛さの完成度に何度も惹きつけられた。

間奏中、初ライブの喜びを伝える言葉と共に、投げキッスも飛び出す。落ちサビでは、ステージ中央に現れた大きな鏡の中に入るというバーチャルライブならではの演出も。鏡の中の世界では、モノトーンの身体になったペトラさんは、元気に鏡の外へと飛び出すと、オレンジが鮮やかな元の身体に戻る。そして、指先からは魔法のように雪の結晶がきらめいていた。

委員長が自ら髪を切り、ショートヘアに!

お揃いショートヘアのリゼアンが綺麗なハモリで魅了した3曲目「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」や、リゼさん、フレンさん、ペトラさんのケモミミ(動物耳)が可愛い「ドレミファロンド」、ハーフ悪魔と魔王様と祓魔師による可愛く楽しい「ダーリンダンス」の後は、8人全員が登場してのMC。一人ずつ挨拶をした後は、共通衣装初披露の4人が、衣装のチャームポイントを紹介していく。普段は翼になっているペトラさんの手の指が初公開され、帽子の柄はペンギンの顔になっていたことと、キービジュアル公開時にも話題になった石神さんの角がカチューシャだったことには、少し驚かされた。

配信の視聴チケットの紹介をする中、1人だけ舞台袖に消える月ノさん。告知が終わって7人も退場した後は、予想どおり月ノさんのソロステージ。堀江由衣さんの「インモラリスト」のイントロと共に、ステージ下から月ノさんがリフトアップされて登場した。そのまま、ステージ中央で歌っていると、3人の謎の人物が現れて襲いかかる。華麗な体術で敵を返り討ちにしていく月ノさん。「インモラリスト」のMVをリスペクトしたオマージュだろう。戦闘員らしき3人が退場した後、ステージ下手から現れたのは、全体的に彩度も明度も低いもう一人の月ノさん。そのダーク月ノが長い剣を抜くと、オリジナルの月ノさんの手にも剣が現れ、一騎打ちが始まった。その間も月ノさんの美声はホール内に響き続ける。完全にミュージカルだ。

2人の斬り合いは、ダーク月ノの勝利で終わったように見えたが、倒れた月ノさんが立ち上がり、リフトアップしたステージの上でリベンジ戦が始まろうとしていた。すると、ステージ前に紗幕が下りて来て2人の姿はシルエットに。そこに3人の戦闘員も合流。4対1での戦いが始まる時、月ノさんが自らの剣で美しい黒髪を切り捨てた。

紗幕が下りると、剣を構える月ノさんの髪がキービジュアルと同じショートヘアになっているのが分かる。激しい殺陣で戦闘員を倒した月ノさんは、ダーク月ノも一刀両断。ラストは勝利宣言をするかのように天に剣を突き上げて、まるで一つの作品を観ているかのようなパフォーマンスは大きな拍手の中、終了した。

続く7曲目もソロのステージ。フレンさんが3月に発表した1stオリジナルソング「全肯定!」を初めてリアルライブでパフォーマンスした。クマとウサギの着ぐるみを頭だけ被ったダンサー2人と一緒に踊りながら、真っ直ぐにみんなを鼓舞する優しい応援歌を明るく元気な歌声で熱唱。フレンさんの「声、聞かせて」という呼びかけに、大観衆の「全肯定!」という声が応える。普段から笑顔と笑い声の印象が非常に強く、フレンさんの配信に元気をもらっているファンは多いはずだが、この歌に込められたエールは、フレンさんファンに限らず、すべての観客や配信の視聴者の心にも届いただろう。

「そんな日々が宝物」と歌うフレンさんが、涙をこらえていたように聞こえたのは、気のせいか? 間奏で叫んだ「みんな、今日という日を元気に迎えてくれて、ありがとう! これからも私がついているからねー」も優しい騎士のフレンさんらしい言葉。天使なのか? この日、初お披露目のポニーテールも爽やかで、ポジティブなヒロインによく似合う。

アンジュの「IRIS OUT」に黄色い声援が飛ぶ

サーカスのラートを思わせる大きな車輪で月ノさんが綱渡りを披露した「ファッとして桃源郷」。共通衣装初披露組4人の「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」と、髪型アレンジ組4人の「好きすぎて減!」に続く11曲目は、ナリさんの「乙女解剖」。ファンだけではなく、同じライバーの中にも溺愛する人が多い「魔王様」は、聴く人をとろけさせる甘い声で、大人気ボカロ曲を可愛いくカバー。ダンスの細かな動きまで理屈抜きですべてが可愛い。しかも、ボカロ曲らしい超高音も難なく綺麗に歌い上げる。この可愛さには、人間世界が支配される未来も見えてきそうだ。また、歌詞をさまざまな種類のタイポグラフィで映し出すステージ演出も魅力的だった。

アンジュさん、フレンさん、石神さん、メロコさんが少しセクシーな一面も見せた「キミとXXXXしたいだけ」の後の13曲目は、アンジュさんのソロ。普段はいじられキャラになることも多い自称「美少女錬金術師」だが、にじさんじのライバーの中でも屈指の「イケボ」の持ち主であることは、純然たる事実。

米津玄師の「IRIS OUT」のイントロが流れる中、昨年の紅白歌合戦の再現とばかりにサメに乗ったアンジュさんが登場すると、客席から甲高い歓声が聞こえた。クールな雰囲気を醸し出しつつ、ステージに立ったアンジュさんは、色気と格好良さを兼ね備えた低音の歌声で会場を魅了。歌声に負けないくらいステージングも格好良い。曲中、アンジュさん「ボン!」と発すると、黄色い声援が響き、パフォーマンスが終わって暗転した後もアンジュさんの名前を叫ぶ女性の声が聞こえてきた。錬成したいほど彼氏が欲しいと公言しているアンジュさんだが、彼女でも良いなら、きっと錬金いらずだ。

14曲目では、フレンさんとメロコさんが内緒のピアスの「プロポーズ」をカバー。歌声はもちろん、情念たっぷりのダンスでも魅せた。MCを挟んで、会場が「ドッ!」と沸いたのが月ノさん、リゼさん、石神さんがカバーしたきアニメ「らき☆すた」の主題歌「もってけ!セーラーふく」。インターネットが大好きな3人にピッタリの選曲だ。黄色いボンボンを持ってのダンスも懐かしすぎる。今は令和ですよ。

リゼ皇女がギターの弾き語りを初披露

16曲目にナリさんとペトラさんの「More One Night」で可愛さを過剰摂取した後、17曲目は石神さんのソロステージ。ステージ上手にはブラウン管テレビが山と積まれ、下手にはゲーミングチェアと配信用らしきPCが置かれたステージに現れると、メガホン片手に女王蜂の「ギラギラ」をカバーした。昨年終盤、「Idios 1st LIVE “Seize the day”」、「NIJISANJI COUNTDOWN LIVE “CROSSING TONES”」と続けてライブ出演を果たし、歌やダンスに加えて、会場を盛り上げるステージングの上手さも話題になった石神さん。生バンドとの相性もバッチリで、ライブ後半へと突入している観客の心をさらに熱くする。スーパーカリスマインフルエンサーの影響力は、インターネットを飛び出したリアル会場でも、強烈に発揮されていた。

3人の立つステージが上下に移動し、階段状になったりフラットになったりする演出がユニークだった月ノさん、ペトラさん、メロコさんの「soldier game」とMCの後は、ソロが2連発。まず、19曲目のリゼさんは、ステージの上手からゆっくり歩いてくると、いつの間にか中央に置かれていたライトブルーのギターを手に取る。そして、ストラップを肩にかけると、一呼吸。バンドメンバーの方を向いて、「OK」とばかりに頷くと、「聴いてください。『ソラニン』」と、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの名曲の名を口にした。リゼさんがギターを手にした瞬間から何度も上がっていた歓声は、演奏が始まるとピタリと止まり、すべての観客がリゼさんの演奏と歌声に聴き入っている。ライブ初披露の弾き語りにも驚かされたが、さらに声量と音圧を増したクリスタルボイスも進化が止まらない。唯一無二の歌声だ。

20曲目でソロのラストを務めたのは、にじさんじENの歌姫メロコさん。スタンドマイクを手に、中島美嘉が「NANA starring MIKA NAKASHIMA」名義でリリースした映画「NANA」の主題歌「GLAMOROUS SKY」を熱唱。美しい上にパワフルで、表現力も豊かなメロコさんの歌声と、それを支えるバンドの生演奏は、ロックバラードと相性抜群。カラフルな照明やステージ前に上がる火柱など派手なステージ演出でもメロコさんたちのパフォーマンスを盛り上げるが、バーチャルライブならではの特殊な演出は抑えめ。バーチャルかリアルかは関係無く、1人のボーカリストのライブをただ見ている心境になった。

21曲目は、にじさんじの「始祖」月ノさんと、月ノさんに憧れてにじさんじライバーになった石神さんが、ボカロ曲「ワールズエンド・ダンスホール」を披露。ステージに立つと細かい動きが意外と可愛い月ノさんと、ダイナミックなダンスが似合う石神さんの対比も面白い。22曲目、アンジュさん、リゼさん、フレンさん、ナリさん、ペトラさんがお揃いのハートのヘアピンを付けて歌ったのは、「パラソルサイダー」。曲も歌声もダンスも可愛く、ステージからは爽やかな青春感があふれ出ていた。

そして、ライブ本編、最後の曲は8人での「Hurrah!!」。お祭り感に満ちた「にじさんじフェス2022」のテーマソングで、観客のテンションをさらに盛り上げ、最後は一緒に「ダ!ダ!ダ!」と声を揃えて叫び、8周年ライブの本編を終えた。

歌い継がれていく新曲を初披露

8人がステージを去った後も会場のテンションは上がりっぱなし。すぐにアンコールの声が響き始める。ライバーたちの雰囲気的にきっとアンコールはあるはずだと確信して、観客の声を聞いていると、前方のスクリーンに映っていたライブロゴが消えて、フレンさんの「みなさーん! アンコールありがとうございます!」という声が聞こえてくる。


「まさか、『楽曲数的にもう終わりなんじゃないか?』なんて、思っていた人はいないですよね? 私たちもまだまだ終わりたくない。お聞き下さい! 『にじさんじスペシャルメドレー DAY1』」


2026年1月に開催された「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow!」の最終東京公演で披露された「にじさんじ組曲」と同じく、嬉しいお得なサプライズだ。

まずは全員で笹木咲さんと椎名唯華さんの「さくゆいたいそう」をカバー。アンジュさんがイケボで「それじゃ水族館いこか?」とリゼさんを誘うと、会場から黄色い歓声。アンジュさんのイケボが人気過ぎる。続いて、この出演者の中では若手の5人が「あやかき」こと「いずれ菖蒲か杜若」の「どきどきキュン!で大暴走♡」を可愛さ全振りで歌った。

その後も、さまざまな組み合わせで、ゲーム「荒野行動」とのコラボソング「Buddy & Wilderness」、VOLTACTIONの「インレイド」、ChroNoiRの「ブラッディ・グルービー」を披露。リゼさん、石神さん、ペトラさんは、全編英語のにじさんじEN「LazuLight」のオリジナル曲「Diamond City Lights」をカバーした。メドレーの7曲目には、Idiosの「相性×優勝ドロップス」を月ノさん、アンジュさん、フレンさん、ナリさん、メロコさんが歌唱。本家Idiosの石神さんは歌唱メンバーに入っておらず、月ノさんに誇張したものまねをされ弄られてしまう。ラストは、全員で「にじさんじ」3周年記念プロジェクト曲「Wonder NeverLand」を歌い、スペシャルメドレーは終了した。

フィナーレ感も漂う中、全員での最後のMCに突入。バンドメンバーの紹介とさまざまな告知の後は、ARカメラによる記念撮影。リフターを使った、上からのアングルでの撮影は、会場後方の観客まで一緒に映っていた。

そして、ペトラさん、石神さん、月ノさん、アンジュさん、リゼさん、フレンさん、ナリさん、メロコさんの順番に、ライブの感想を語っていく。最初のペトラさんが感極まって泣きながら話したことで、涙のリレーが始まる予感もしたが、2人目の石神さんが笑顔で語りきり、その雰囲気は一旦消え去った。

ところが、5人目のリゼさんは、自分の順番になると涙を堪えるように上を向き、話し出すことができない。しっかり者で知られ、このライブでもメインMC的な立ち位置を務めていたリーダーの突然の涙に、周りのメンバーも「リゼ様?」と驚きの声を上げる。

涙を堪えつつ、1人が好きだった自分が、ファンのおかげで、誰かと一緒に幸せを分かち合うことの価値に気づくことができた、と感謝を語ったリゼさんに、会場からも横に並んだ仲間からも大きな拍手が起きる。個人的には、リゼさんが泣いたことも驚いたが、泣きながらでも言語化能力の高さが普段通りなことにも驚いた。

7人目のナリさんも涙を堪えながら話している雰囲気だったが、仲間やリスナーへの優しい思いを語った後、「平和はここまで。世界征服にかかります」と急に魔王様に戻ったのが可愛い。最後のメロコさんも涙を堪えながら、歌を歌うことを止めようと思った過去を語り、このステージへと導いてくれた人たちへの感謝を述べた。

そして、最後の曲についてリゼさんが「共通衣装ライブのために作った新曲」と紹介。今後の共通衣装ライブでも歌い継がれていく曲らしい。8人全員で声を揃えて叫んだ曲名は、「Our Stage」。スケール感のある壮大なイントロから始まった曲は、ポジティブなメロディと、未来に思いを繋ぐような歌詞が印象的。ソロパートの見せ場も多く、さまざまなメンバーで歌われることが今から楽しみだ。

最後に全員で「ありがとうございました!」と感謝を告げると同時に客席に銀テープが発射。「嫌だ、嫌だー」とライブの終わりを拒む8人が乗ったリフターは、ステージの下に沈んでいく。影ナレでもまだ、お別れを嫌がるメンバーたち。しかし、お母さんのような口調でリーダーに説得され、最後は全員で「バイバーイ」と叫び、にじさんじの8周年ライブDAY1は終了した。


©ANYCOLOR, Inc.

(TEXT by Daisuke Marumoto


●関連リンク
・「にじさんじフェス2026」公式サイト