神奈川県川崎市にある遊園地・よみうりランドにて12月13日まで開催している「にじさんじランド vol.1 in よみうりランド」。ホールイベント2日目第2部のホールイベントは緑仙(りゅーしぇん)さん、えるさん、鈴鹿詩子(すずかうたこ)さんの3人が登場。第1部と同じく、開演前の注意事項は出演者が担当した。
3人初コラボ、しかも3D出演!
18時に開演すると、なんと3人は「にじ3D」と呼ばれる3Dモデルの姿で登場! 第1部の2人はLive2Dだったため、驚きを持って迎えたファンも多かったようだ。
開幕の挨拶からバラバラで、このステージの自由さを大いに期待させることになった。
挨拶もそこそこに、会場で配られたフェイスシールドのフィルムを剥がすのに苦戦していた来場者をイジりはじめる緑仙さん。「そうそう」と乗っかるえるさんと詩子さん。会場は戸惑いの空気にもなったが、そこには開演前から観客をちゃんと見ていたこと、そして声の出せない状況であっても観客とのコミュニケーションを重視したステージになることを伝えたい、3人なりの気配りを感じることとなった。
「この3人で何かをするのは初めてだから不安ですよねー」とえるさん。えるさん&緑仙さんはにじさんじ内ユニット「Rain Drops」で、緑仙さん&詩子さんは「みどりさんといっしょ」などの企画、えるさん&詩子さんは香水グッズ「Fragrance5」や歌ってみたでのコラボがあるが、この3人での出演は初となる。
今回の企画は
・にじ3D! ジェスチャーゲーム
・にじさんじランド 大プレゼン大会
・目指せ多数派! マジョリティはどっちだ!?
・よみうりランドでカラオケ大会!
の4コーナーだ。
3Dを活かしたジェスチャーゲームのはずが珍動作続出
最初の企画はジェスチャーゲーム。手の動きが表現できるにじ3Dを活かした企画だ。
詩子さん「やったことありますか?」
えるさん「趣味がジェスチャーゲームみたいなものだからなぁ」
緑仙さん「なに言ってんの。寝起きかお前」
と、いつも通りの自由で適当な受け答えを交えつつ始まった。
モーションキャプチャースタジオでの本格的な3D配信とは異なり、1人で操作ができる手軽なにじ3Dは、動くのは上半身だけで手の表現も制限があるという。なのでジェスチャーゲームは非常に困難なものに。タコのような柔らかい生き物を上手く表現できない緑仙さん。ちなみに解答できなかった詩子さんは「だんだんエッチなものにみえてきちゃった」といつも通りの際どい発言をしていた。
にじ3Dとも相性の良い動きだったのはゴリラ。「ジェスチャーゲームの基礎みたいなお題が出てどうしようかと思った」と緑仙さんはコメント。
最終的に緑仙さんが2点、詩子さんが1点、えるさんが1点で、このコーナーは緑仙さんの勝利。負けた2人に対して、好きなポーズをさせることができるという。
緑仙「ゴリラvsゴリラが見たいですね」
える「(お客さんは)ゴリラの真似をする『推し』を見に来たんじゃない!」
アトラクションからメニューまで
丸わかりな大プレゼン大会
ここからはニコニコ生放送で観ていた人は有料パートに切り替わる。えるさん&緑仙さんペアと、詩子さん1人の2手に分かれ、互いによみうりランドのプレゼンを行うというもの。えるさん&緑仙さんペアは、事前予習として来場していたという。
緑仙「詩子お姉さんはよみうりランド来たことありますか?」
詩子「去年、実はこの会場にお客さんとしていました。他社で申し訳ないんですけどパトラちゃんのイベントを観に」
える「そうだったんだ!」
と意外なエピソードも明かされた。
よみうりランドの代表的アトラクション「バンディット」はもちろん詳しく紹介。バンディットは詩子さんがコラボナレーションを担当していることも話題に上った。
話題が盛り上がっていたのはゴーカート。夕暮れ時はイルミネーションの間を通っていく美しさ、1人乗りカートだけが通れる道でカップルを追い抜く爽快さ(?)などを緑仙とえるさんが語り合っていた。
そして緑仙&えるが第1位としてお勧めしていたのがこのスピンランウェイ。自分が小さな妖精になったような世界観の中、コースターに乗る。螺旋状になったスクリーンですごい景色が見えたり、グルグルとスピンしたり。
える「ジェットコースター好きな人には絶対面白い」
緑仙「すごい楽しい。僕たちはなぜこの世界に連れてこられたのか説明がないままグルグルまわる。お世辞ではなく本当に面白い」
2人は「また行きます」というほど、気に入ったらしい。
続いては詩子さんのターン。プレゼンするのは、詩子さんがプロデュースしたフードメニュー。タイトルは「男の子が大好きなハンバーグランチ」だ。
詩子「ハンバーグは男の子が大好きな食べ物。目玉焼きも多分大好きかなと。色んなおかずを食べた方がいいので、ソーセージが2本と、イカフライ」
「ソーセージ2つとイカフライ」を強調する詩子さん。「深い意味は無い。男の子の栄養を考えたメニュー」と重ねていくところに、少しずつ不審に思い始める緑仙さんとえるさん。
デザートについては「白いトロトロしたソフトクリーム。そしてバナナ。そしてチェリー!」「みなさんこれはなんだかわかりますか。ただのアイスクリームです」と嬉しそうな声で語る。
緑仙「会場の赤い色のサイリウムを振っている人達が頭をかかえてますね。喜んでいる人とごめんなって顔をしている人がいる」
詩子「私の代わりに謝ってくれてる?」
える「謝ることないですよねー?」
そして、このステージで初めて味わうために試食をしていなかったという詩子さん。最初はハンバーグを口に入れ、最初に漏らした感想は以下だった。
詩子「んんー。男の子の味がしました」
なお、こちらは筆者が実際に食べたコラボメニューになる。
リアル会場を活かした多数派はどっちだ? ゲーム
このコーナーは、押すと良いことと悪いことが一つずつ起こるボタンがある。会場のみんなは押すか押さないかのどちらが多数派になるかを当てるゲームだ。リアル会場であることを活かしたコーナーとなっていた。
詩子「同性に嫌われる? 男は男に嫌われたくないはずだから……」
える「すごい目がかっぴらいてますけど!?」
と詩子世界観爆発のコメントを挟んだり、他の2人もそれぞれ自分の見解を述べながら、多数派はどちらかを探っていく。
会場の結果は押さないが多数派。3人とも予想は的中していた。
3人からそれぞれ、考えさせられるお題が続出。互いの人生観も垣間見える、内面を知ることができるコーナーとして盛り上がった。
締めはカラオケ大会!
最後はカラオケ大会。あえてライブではなくカラオケと銘打つことで、ものまねあり、ボケとツッコミありと、まさにバラエティステージの締めくくりにふさわしい内容となった。観客も口は開かないものの、ペンライトを大きく振り、会場は大きな一体感に包まれて終演を迎えた。
(Text by Yuichi Matsushita)
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