米NVIDIA社は1月4日(現地時間)、米ラスベガスで開催中の「CES 2022」の講演において、メタバース制作ツール「NVIDIA Omniverse」を個人ユーザー向けに無償提供すると発表した。これまでベータ版として提供してきたものを、正式リリースしたかたちだ。
●ダウンロード先 https://www.nvidia.com/en-us/omniverse/
「NVIDIA Omniverse」は、3D制作のワークフローをシームレスに統合するハブとして機能する。アーティストやデザイナーは「NVIDIA Omniverse」を使用することで、アプリケーション間でインポート/エクスポートすることなく、Omniverse内で複数の3Dアプリケーションを同時に使用し、それぞれの作業を同期させながらアセットやシーンを制作できる。
「NVIDIA Omniverse」は、(1)音声ソースから顔の表情を生成する「AUDIO2FACE」、(2)USD形式でシーンを組み立てシミュレーションやレンダリングが行える「CREATE」、(3)RTXクリエイター向けのAIツールキット「MACHINIMA」、(4)3Dディープラーニング研究をシンプル化・高速化できるビジュアライゼーションツール「KAOLIN」、(5)フォトリアルな3D環境でロボットをインポート・ビルド・テストできるアプリ「ISAAC SIM」、(6)物理的に正確かつフォトリアルなビジュアライゼーションツール「VIEW」──といったアプリ群で構成される。また、「Autodesk 3DS MAX」「Autodesk MAYA」などの主要な他社製ツールと連携させることも可能だ。
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