株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の連結子会社である株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)は、今般、ANA NEO株式会社(以下ANA NEO)、損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)との3社合同で、新たな金融サービスの提供・事業創出などに向けて協業体制を構築しました。本協業を通じてWeb3.0[1]時代に即した便利で快適な金融サービスの提供や金融分野以外での新たな事業機会創出をめざしていきます。
近年、様々な領域でデジタルの活用が加速し、その基盤となるインターネットにおいては、Web2.0に続く新しい潮流として、分散型台帳・ブロックチェーン技術などを活用とした次世代型インターネット、Web3.0の概念が提唱されています。3次元で表現された世界の中に自身をアバターとして投影できるメタバース空間は、時間や物理的な制約を受けることなく、コミュニケーションや経済活動などを実現する場として注目を集めています。3社は、メタバース空間におけるシームレスな金融サービスの在り方や、金融サービスの提供に向け、以下項目を中心に検証を実施していきます。
1. メタバース空間における金融機能および金融サービスの提供に向けたニーズ調査、規制、制度などの検証
2. メタバース空間における各種データ分析、有用性などの検証
3. 金融分野以外での新たな事業機会の創出の検討
- ANA GranWhaleへの出店について
ANA NEOが提供するメタバースプラットフォーム「ANA GranWhale」は、世界中の素晴らしい旅先や文化を体験することのできる世界最高水準の仮想空間です。三菱UFJ銀行は、メタバース空間における金融サービス提供に向けたと第一歩として、「ANA GranWhale」に出店することを予定しています。三菱UFJ銀行は、「ANA GranWhale」を訪れる“旅行者”に対して、Money Canvas[2]の機能を活用した金融に関する様々な情報発信を行うことや、メタバース空間ならではの特性を活かしたコンテンツを提供する予定です。
- 協業企業での取り組み
ANA NEOは、メタバースのノウハウを活用してメタバース空間ならではの体験価値を提供すべく、魅力的な店舗戦略やお客さまにとって親しみやすいコンテンツ策定のサポートなどを行います。また、上記記載の「ANA GranWhale」上で、損保ジャパン、三菱UFJ銀行と共に金融サービスの在り方を検証することで、現実世界の生活ともつながる新しいライフスタイルを提案・提供します。
損保ジャパンは、2022年5月からANA NEOと実証実験を行い、メタバース空間における利用者、出店事業者およびメタバース提供事業者のリスクをヘッジするソリューション実現に向けて検討を進めています。また、三菱UFJ銀行とは2022年10月からMoney Canvasを通じて保険の提供を開始しています。
三菱UFJ銀行は、今回の協業で検証する知見も活用のうえ、ANA NEO、損保ジャパンと共に次世代のWeb3.0型メタバース金融サービスの在り方の検討、金融サービスの提供を検証する取り組みを実施し、Web3.0時代に即した便利で快適な金融サービスの提供や、ユーザーが安心してデジタル化の恩恵を享受できる社会の実現に向けて貢献してまいります。
[1]Web3.0とは、次世代型インターネットの概念。一部の主体にデータ等が集約されるのではなく、個々の主体者に分散され、主体者同士が直接繋がることが可能となる点が特徴です。
[2]Money Canvasは、資産形成の総合的なサポートを目的としたスマートフォン向け資産運用プラットフォームです。ニュースやコラム等の金融情報、投資スタイル診断等のコンテンツを通じた資産形成の知識習得に加え、様々な金融商品のお取引が可能です。
Money Canvasの詳細:https://moneycanvas.bk.mufg.jp/