1月17日(土)、18日(日)の2日間、Kアリーナ横浜で、ホロライブ3期生(兎田ぺこらさん、不知火フレアさん、白銀ノエルさん、宝鐘マリンさん)による音楽ライブ「hololive 3rd Generation Live #きゅるるん大作戦 〜最強アイドル、推すしかないでしょ〜」が開催された。
3期生単独でのライブとしては、2021年11月25日(木)に開催された「HOLOLIVE FANTASY 1st LIVE FAN FUN ISLAND」以来、約4年1か月ぶり2度目の開催となったこのライブ。PANORAでは、17日(土)の「DAY1」を現地取材。アーカイブの視聴チケットが販売中(2026年2月18日(金) の20時まで)の配信映像のスクリーンショットと共にレポートする。
メインビジュアルのメイド風衣装に変身!
会場の記者席に着くと、正面にメインステージとなる大型ディスプレイ、その左右にサブのディスプレイが設置されているのが見える。アリーナクラスの大規模会場でのバーチャルライブとしてはオーソドックスな配置だ。会場のリアルカメラが個性的なファングッズを掲げる客席のファンたちを映し、会場が盛り上がる中、開演時間の約5分前になると、3期生による影ナレが始まる。定番の注意事項を順番に読み上げ、ぺこらさんが「それじゃあ、3期生、円陣行くかー」と言った後、フレアさんが「今からマイクが無くなるので、静かに」とファンを静かにさせると、マイクを通さない肉声が記者席のあるレベル5(実質2階スタンド席)まで微かに聴こえてきた。
会場に流れるBGMのボリュームが徐々に大きくなっていき開演時間。ステージを装飾するLEDやレーザービームが光りだし、ライブのメインビジュアルと過去のライブ映像を組み合わせたオープニング映像が流れた後、ステージの中央に通常衣装姿の4人がリフトアップされて登場。すぐに光に包まれ、ライブのビジュアルに描かれたカラフルなメイド風衣装に変身した。
ライブに先行して昨年の10月19日(日)にリリースされていた同名のEP「#きゅるるん大作戦 〜最強アイドル、推すしかないでしょ〜」のジャケットでも描かれていたこのメイド衣装。「彼女たちが持つポテンシャルの中でも、特にアイドルとしての魅力をプッシュ」するというEPのコンセプト通りに、可愛さ全振りのデザインだ。大歓声が上がる中、4人は、EPの収録曲「あいあいあいあい♡あいらぶゆー」を披露した。衣装と同じく、歌声もダンスも可愛さ全開でアイドルモードの4人。ステージの左右では、ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人編成の生バンドが演奏。4人のパフォーマンスをさらに盛り上げる。
2曲目もEP収録曲の「きゅる☆ちあ」。可愛さプッシュはそのまま、より元気な3期生の自己紹介曲でダンスも一気にアグレッシブになり、会場のテンションもさらに上昇。スタンドから1階席を見下ろすと、ペンライトの色は良い意味でバラバラ。一人一人の推しのカラーで4色が入り混じっていた。
激しいパフォーマンスの反動で、呼吸も乱れたまま始まったMCでは、一人ずつ自己紹介とコールアンドレスポンス。新衣装のこだわりポイントも紹介した後、バンド紹介をするのかなと思っていると、ぺこらさんが「エアバンド、キーボード担当! 兎田ぺこら!」と叫びエア演奏を始め、キーボード奏者がそれに合わせる。その後も、マリンさんがギター、ノエルさんがドラム、フレアさんがベースと順番にエア演奏を披露していった。
マリンさんが「うちらが演奏しています」と白々しく言いきった後、4人は慌ただしくポジションチェンジ。3曲目には、EPにも収録された先行配信曲「REALITY FANTASY」を披露した。
フレアが「ぺこらんだむぶれいん!」をカバー
会場が暗転した後、通常衣装姿に戻ってステージに現れたぺこらさんは、「今こそ、全人類兎化計画を遂行する!」と宣言した後、ソロ曲の「全人類 兎化計画!」を歌い始めた。さっきまで、4色が入り混じっていた客席は、一瞬でライトブルー一色に変化し、軽快に歌い踊るぺこらさんの動きや曲に合わせて揺れている。そして、1番を歌い終えると、バンドの演奏が別の曲へとチェンジ。ぺこらさんの「あんたたち~兎田りさいたるへようこそ~」という台詞で始まる「昇天直前Love it LIVE」だ。ソロ曲のメドレー披露という嬉しい展開に会場が沸く中、兎田さんは「ララララビット!!」も披露。最後は、女神衣装に着替えて「兎座ストーリー」を歌い上げた。さっきまでの可愛いぺこらさんとはガラリと変わり、高貴で美しいオーラを放って、広い会場を埋める約20000人の観客を引き込んでいく。
ぺこらさんと入れ替わるように、昨年の生誕ライブで披露した姫騎士衣装姿のノエルさんが登場し、オリジナル曲「トレビアンナイト」を披露。いまや安定感すら感じる歌声はもちろん、細かくリズミカルなステップのダンスでも魅せる。ノエルさんのステージを初めて生で観たのは、2020年の「hololive 1st fes. 『ノンストップ・ストーリー』」。それ以降、ステージを観る度に歌もダンスも成長し続けていることに改めて感動した。
パフォーマンスを終えたノエルさんが満面の笑顔を見せていると、下手から女神衣装のぺこらさんが再登場。まさにホロライブファンタジー感あふれる衣装2人は、田村ゆかりの「Fantastic future」をカバー。ステージを左右に動きながら、歓喜する観客の方に近付いてファンサをしていく。このパフォーマンスも選曲含めて可愛さ全振りだった。

2人でのMCを挟んで、「お次はこの2人ー」という紹介の後、銅鑼の音と共に現れたのは、昨年の生誕祭で披露された清楚な白ドレス姿のフレアさんと、シスター衣装でベレー帽コーデのマリンさん。白黒衣装の2人は、どこかストーリー性も感じさせるダンスと共に、あのの「許婚っきゅん」を披露した。
マリンさんが小走りでステージを去ると、残ったフレアさんが「次はぺこらのリクエスト、『ぺこらんだむぶれいん!』」と叫びながら、衣装をカラーチェンジ。淡いブルーになったドレス姿で、元気に同期の代表曲を歌い始める。
最終的に全17曲が披露されたDAY1で、観客の驚きの声が一番大きく聴こえたのは、この時だった。持ち前の高い歌唱力に、ぺこらさん風の元気さと明るさも加わったフレアさんの「ぺこらんだむぶれいん!」。その可愛いパフォーマンスのクオリティの高さはもちろん、DAY2まで含めたセットリストのワクワク感を一気に引き上げたという意味でも、このライブで特に印象的な1曲だった。オレンジ色に染まった会場で「ぺこらんだむぶれいん!」を聴くのも面白い経験だ。
続く9曲目では、マリンさんがノエルさんのオリジナル曲「ラフミーテンダー」をカバー。オリジナルは爽やかなお散歩ソングという印象だが、マリンさんの衣装が露出度の割にセクシー度が高めなせいもあるのか、少し曲の印象も変わって聴こえる。フレアさんのパフォーマンスに続いて、ソロ曲シャッフルの楽しさを感じられるステージだった。
フレアさんとマリンさんのMCでは、「許婚っきゅん」がフレアさんの選曲だったことや、「ラフミーテンダー」はノエルさんからのリクエストだったことなどが紹介された。そして、マリンさんは、許婚モードで妙にグイグイ来るフレアさんをステージから追い出して、ぺこらさんを召喚。
シスターマリンと女神ぺこらで、2人のウェディングソング「ブライダルドリーム」を披露すると、この曲を待ちわびていたファンが多かったのか、会場は、この日最大級の盛り上がりを見せた。ぺこらとマリンは、てぇてぇ。
「 キミたちと歴史を紡いでいきたい 」(マリン)
11曲目も個人的に非常に驚いた1曲。ぺこらさんが、マリンさんの「美少女無罪♡パイレーツ」をカバーしたのだ。常に華があって可愛く明るいぺこらさんの歌声は、この曲にもぴったりだが、歌詞の中で描かれるちょっと面倒くさい女の子は、ぺこらさんのイメージとミスマッチすぎて、逆に楽しい。冒頭の「どきどきしてる」は2人で歌い、ぺこらさんが「ぺこら、行きますよ~」と言う姿を見守った後、マリンさんが応援するように手を上げながら退場する演出も印象的だった。
世にも珍しいぺこらさんの嫉妬ムーブも観られたぺこマリのMCの後は、ノエルさんがフレアさんの「マーブル冴える」をカバー。ステージのノエルさんの歌声に照明演出もマッチして、オリジナル以上に優しさや柔らかさを感じさせるステージだった。
13曲目は、セクシーな座りポーズのまま、リフトで登場したマリンさんが、「I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」「幽霊船戦」「スキスキDieスキ超Ayeシテル」「マリン出航!!」をメドレーで披露。「マリン出航!!」の終盤では、マリンさんの「一緒に」という呼びかけに応え、真っ赤にそまった会場から大音量の歌声が響く。
白いドレス姿のフレアさんがオリジナル曲「薄明光線」を透明感あふれる歌声で伸びやかに歌い上げた後は、メイド服に着替えた4人が勢揃いでMC。客席の声出しをした後、今度こそ本当にバンドメンバーを紹介。そして、次が最後の曲だと予告をした後、EP収録曲の「よくばり電脳ガール」を披露。フォーメーションも綺麗な王道アイドル曲で、2度目の3期生ライブの本編を締めくくった。
ステージの暗転後、すぐに始まったアンコールに応えて、ライブTシャツ姿でステージに戻ってきた4人が歌うのは、アニメ「ご注文はうさぎですか?」のオープニング「Daydream café」。アンコールでも可愛さ全振りのパフォーマンスをぶつけてきた。3期生の「Daydream café」を聴くのは恐らく初めてだったが、不思議なほどによく似合う。うさぎがいるからか?
最後のMCでは、翌日のDAY2への期待を煽った後、一人ずつメッセージを語っていく。その中でも特に印象的だったのは、ライブの感想と合わせて、今後の3期生の活動にも言及したぺこらさん。
ぺこら「まさか、3期生が2ndライブをできるなんて。この話を頂いた時、ぺこらは嬉しかったけど、すごくびっくりもして。(中略)3期生を知ってる皆さんには、本当にいつも感謝がいっぱいで、ありぺこです。個性豊かな3期生ですけど、これからも3期生頑張って、(同期の方を向いて)活動していくよな?(3人「もちろーん」と答える)こんな個性豊かな3期生ともみんなとも、元気に長く活動していきたいと思っていますので、これからも3期生をよろしくお願いします」
また、マリンさんは、3期生の1stライブに来てくれた人がどのくらいいるかを客席に質問。何人もの手が上がると、感謝の言葉を語った後、「今日のことも『あの3期生の2ndライブ来た人いるの?』みたいに聞けるくらい、キミたちと歴史を紡いでいきたいなって思うから、ず~っと一緒にいて欲しいです。お願いします!」と語った。
そして、まだ披露していなかったEP収録曲「3tay on, 3tay together」を4人で披露。恐らく4人の直筆であろう歌詞がステージに映る中、4人の絆をテーマにしたバラードをエモーショナルに歌い上げて、多くのファンが待ち続けていた2度目の3期生ライブを締めくくった。
筆者は、スケジュールの関係でDAY1しか現地取材できなかったのだが、後日、DAY2のアーカイブやセットリストをチェックして、これは両日共に観ることを前提に設計された2DAYSライブだと再確認。万が一、まだ1日しか観ていない3期生ファンがいるなら、もう1日分のステージもチェックすることをオススメする。チケット代のコストは倍にはなるが、満足感や感動は倍以上の価値あるものになるはずだ。
(TEXT by Daisuke Marumoto)
●関連リンク
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・ 「hololive 3rd Generation Live #きゅるるん大作戦 〜最強アイドル、推すしかないでしょ〜」 公式サイト




















