東映アニメーションは2月9日、自社で企画する新規事業、バーチャル空間「ONN’ON STUDIOS(オナノンスタジオ)」の第2弾(中期企画展)として、新たなワールド「ノスタルジア1999」のオープンを発表。ソニーとコラボし「1999年7月のある日本の六畳一間」をコンセプトに、当時のオタク部屋をVRChat上に再現した。
本事業の第1弾(初期企画展)では、現在の東映アニメーションの前型となる東映動画スタジオ(1期棟)のミニチュア展示とバーチャルワールド「東映動画1956」を展開している。過去の資料のアーカイブと、ユーザーのコミュニケーションの場を形成する目的でオープンされた。今後様々な IP を活用したアニメ上映やスタジオツアーなどのイベント施策も予定しており、企画展としてマルチコンテンツのワールドを発表していくと言う。
ユーザーは、小さくなって部屋の中を冒険し、手に取ると仕掛けが動き出すアイテムなども用意されている。今後、部屋の中にある「トリニトロン」ブラウン管カラーテレビを通して、ユーザー同士がアニメ作品鑑賞できる機能も実装予定だそうだ。
今回、制作を担当したソニー・ミュージックソリューソンズの松平恒幸氏は「90 年代の東映アニメーションさんのアニメ作品群は、多くの 3~40 代にとって青春の思い出です。その頃ソニーの AV 機器は、アニメや音楽を楽しむ『夢のある道具』として生活を彩っていたと思います。現物や資料など、ソニーの協力を得て、手ざわりのある『ほろ苦いあの頃』を仮想空間に再現できました。ぜひこの部屋で、仲間と昔楽しんだアニメを語り合って
いただきたいです。今後、イベントも実施されるかもしれません。また、部屋の中には仕掛けがたくさんあります。過去を探検しているような不思議な気持ちを楽しんでいただきたいです。」と制作経緯や新ワールドの今後についてコメントを寄せた。
東映アニメーションは1948年設立。アニメーション製作や版権事業を主に行い、代表的な作品に、テレビアニメ「おジャ魔女どれみ」や「プリキュアシリーズ」などがある。
●VRChat「Onnon_Nostalgia1999」概要
・ワールド名:Onnon_Nostalgia1999
・オープン時期:2023年2月9日 木曜日 15時
・入場:無料
・プラットフォーム:VRChat