日々進化を続けるVR・メタバース環境において、新たな事業が続々と誕生しています。今回、メタバースにおける新サービス「ソーシャルノバ」に公開インタビューを実施しました。これまでのメタバース世界にはなかったサービスを展開しようとする彼らの試みの一端をご紹介します。
目次
インタビュアー紹介
代表の一人、うしくん。メタバース経済圏の創出を目指すメタワークスプロジェクトの運営、VRChat公式パートナー、CLUSTARS創設時のコミュニティマネージャーなど、多岐にわたる活動を展開しています。
代表の一人、カゲキン。バーチャル猫人間として活動する傍ら、ファニーで驚きに満ちたクリエイティブを生み出すクリエイターでもあります。数々の賞を受賞したワールド制作者でもあり、バーチャルタレントのプロデュースやマネジメント、即興型イベントの運営など、実務面でもマルチに活躍しています。
今回の司会進行を務めたSUNさん。メタバース小説家として「出張執筆」するかたわら、インタビュー企画の司会、各種文書の執筆、マネジメントなどを担当。メタバース旅行雑誌「Platform」の執筆も行っています。
今回の記事担当者、つまり本記事執筆者のニッソ。メタバース旅行雑誌「Platform」編集長をつとめる。
「ソーシャルノバ」とは?
ソーシャルノバとは「コミュニティと共にワールドを成長させる」会社です。イベントや気軽に参加できる企画を通してメタバースを盛り上げ、メタバースにおける居場所づくりを行うことを目的としています。
うしくん ソーシャルノバは 「あなたと共に未来の居場所を作る」 をコンセプトに活動しています。当社は バーチャルとリアルの両方をつなぐ場 を提供し、さまざまな人々が活躍できる環境を創出することを目指しています。具体的には、バーチャルの人がリアルへ進出できる場を作る一方で、リアルの人がバーチャルへ参加できる機会も提供したいと考えています。
ソーシャルノバの強みは、イベント企画運営とコミュニティ運営です。さらに、メンバーそれぞれの専門領域を活かしたオンライン学習セミナー ゼミなども提供していきたいと考えています。
また、うしくんによると、「居場所づくり」は容易ではないとのことです。
うしくん 居場所作りは難しいと考えています。いるだけでいいよ、と言われると困る人が多いと思います。その時に、学び場や遊び場という目的を作ることによって、集まる目的を作り、その中で友達や居場所を作ることができたらいいと思っています。
ソーシャルノバのサービス
ソーシャルノバはサービスとしてワールド制作、イベント制作、コミュニティ運営をワンストップで提供しています。さらに、「デジタルアイテムやノベルティなども一緒に作りませんか?」など、ワールドの活用方法についても様々な提案を行っていきます。イベント制作においては、メタバースで活躍するタレントのキャスティングにも対応。コミュニティ運営に不安がある場合は、Discordなどのコミュニティ運営ツール導入支援や運営サポート、コンサルティングも提供可能です。
カゲキン ワールド制作・イベント制作・コミュニティ運営をワンストップで行うことができるというのが、我々の大きな特色になっています」「この三本柱を、そのお客様に合わせて一番いい形で提供する。それがソーシャルノバです。
運営メンバーとパートナーシップ
ソーシャルノバの運営メンバーについては、うしくん、カゲキン、そしてりこちの3名が中心メンバーです。ただし、この3名だけで活動するのではなく、様々なパートナーと連携して運営しています。
うしくん ソーシャルノバのメンバーは3人居ます。まず私(うしくん)は、基本的に財務と渉外を担当しています。対企業では私が窓口を主に担当しています。カゲキンは、タレントマネジメントや様々な制作のおけるクリエティブの担当と、さらにはイベントの企画・立案を担当いただいております。そして3人目が、りこちです。りこちには、企画を運営する際に演者さんとの連絡担当やプロジェクトの制作進行をお願いしています。
過去の実績
これまでの実績として、テレビ朝日のバーチャルイベント「メタメタ大作戦」内で行われたゲスト登壇型企画「しくじり先生メタバース授業SP」にて、本番運営とキャスティングのサポートをいたしました。また、同イベントのディスコードサーバーを使ったユーザー同士のコミュニケーション活性化施策を提案・管理サポートを実施しました。
そのほかにも、Vket Cloudで開催された展示即売会「メタコミ」、ニコニコVtuber公式番組「あつまれ!ばーちゃる!」公認上映会、「金曜日のメタバース」公式メタバースイベント「BARゆうぎり1日店長」、そして最近ではバーチャル成人式が挙げられました。
ソーシャルノバが提供する価値と活用シーン
ソーシャルノバの活用事例について質問したところ、特に地方創生や企業のファンコミュニティ形成に関して、様々な事業者から相談を受けているそうです。
うしくん 現在様々な企業がファンコミュニティーの重要性に気が付き始めています。特に現代では、CMを打てば売れるみたいな時代でもなくなってきていることもあり、おそらくこの2、3年でコミュニティーの重要性がどんどん上がっていくのではないかと考えています。その需要にぴったりはまるような事業を我々はやっていくつもりです。
他にも私がよく聞く話として、数年前のメタバースバブルの時期にメタバースに挑戦したものの、想定したよりも上手く行かずにやめてしまった、しかし、もう一度挑戦したいという方のお手伝いもしております。すると、「あ、こうすればよかったんだ」というような発見があったという声を伺っています。これは我々が、今まで数年間、メタバースの中で生活して、活動してる中で得た何かがあるんじゃないかなと思います。それが喜んで貰えるポイントだと思っています。
メタバースという新しい技術に挑戦したいが、上手くいかないと感じている人々へのアドバイスやサポートも事業の一環として行っているため、困っているかたはぜひ相談してほしいとのことです。
今後、メタバースをどのように変えていきたいのか?
最後に、ソーシャルノバを通して「メタバースをどのようにしていきたいか」という想いについて質問しました。
カゲキン 変えたいところは山程ありますが、今回は2つに絞って話したいと思います。1つ目はメタバースで趣味で繋がれる場所をより多く作っていくことです。そういった趣味の場と、関連する企業を繋ぐことをもっとやっていけたら面白いと考えています。
そして2つ目が、バーチャルでのセレモニーを一般化させて行きたいと考えています。我々は今バーチャルで暮らしていますが、結婚式やお葬式、入社式などのセレモニーをもっとバーチャル空間上でもできるようにしていきたいと考えています。このメタバースという世界を本当に暮らしていける場所にしたい。それがカゲキンの願いです。
うしくん 私は、とにかく サードプレイスを作っていきたい と考えています。サードプレイスというと少し格好よく聞こえますが、要は「自分の居場所」のことです。
一般的に、人には 3つの居場所 があると良いと言われています。1つ目は 家庭や家、2つ目は 会社や職場 です。しかし、多くの人はこの2つしか持っておらず、それ以外の居場所を見つけるのが難しいのが現状です。だからこそ、 3つ目、4つ目、5つ目といった新たな居場所が必要 だと考えています。
特に、サードプレイスのいい点は 「実験できる場」であること です。たとえば、会社などの環境では、同じような属性の人が集まるため、失敗しにくい雰囲気があり、新しい挑戦が難しいこともあります。しかし、サードプレイスがあれば、「ここなら挑戦できる」「ここなら自分が活躍できる」 と思える場を作ることができます。私たちは、そうした 「安心して挑戦できる居場所」 を提供するために、サードプレイスづくりをどんどん進めていきたいと考えています。
インタビューを終えて
インタビューを通して、私はソーシャルノバが目指すサードプレイスの提供と、そこで「実験できる」という点に深く共感しました。多面的な自分を解放する場としてメタバースが活用されるならば、今まで見えていなかった自分自身に気づくチャンスにもなります。そのきっかけを生み出すことが、ソーシャルノバの活動のユニークな点なのでしょう。今後の活動に大いに期待したいと思います。
またソーシャルノバは5月23日(金)~5月25日(日)に、メタバースで開催される展示会イベント「メタコミ」を開催します。その際にクラウドファンディングを実施するため、ぜひご支援・ご協力をいただけますと幸いです。詳しくは下記のnote記事をご覧ください。
note記事:メタコミVol.3が開催決定!今回のテーマは「メタバースイベント」2025年5月23日(金)~25日(日)開催
●主催:CLUSTARS
公式サイト:https://clustars.jp/
X:https://x.com/CLUSTARSinfo
●協力:PANORA
公式サイト:https://panora.tokyo/
X:https://x.com/panoravr
●インタビュー回答者
・ソーシャルノバ
公式サイト:https://socialnoba.work
X:https://x.com/socialnoba
・うしくん
X:https://x.com/Ushikun_desu
・カゲキン
X:https://x.com/kgkn42
●イベントMC:sun
X:https://x.com/Hermit_Heaven
●ライティング:ニッソちゃん
X:https://x.com/prudentia_4
●カメラマン:つゆあさぎ
X:https://x.com/Tsuyuasagi2022
●記事用写真撮影:アユミ
X:https://x.com/ayumi_v001
●イベントサムネイル:くろいの
X:https://x.com/kuroi_mono
●記事校正:Komei Kobayashi
X:https://x.com/Komei_K
●プロデューサー
・由宇霧
X:https://x.com/oiran_yugiri
・ずんだ
X:https://x.com/zundaZunda1030
●スタッフ統括:sun
X:https://x.com/Hermit_Heaven
*連載一覧はこちら → CLUSTARSコラボ連載