バーチャルキャストは12日、同社が運営する3Dデータ共有サービス「THE SEED ONLINE」にて、ユーザーが自作アイテムやアバターを有料販売できるユーザーストア機能を提供開始した(ユーザーストアページ)。
同時に同社が提供するVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のβ版に追加した「ルーム」機能を利用することで、VR空間内に個人ストアを展開できる。さらにクリエイターの創作活動を応援できるアフィリエイト機能「推しアセットプログラム」も用意した。
THE SEED ONLINEは、アバターやアイテム、ロケーションなどの3Dデータを登録しておくことで、対応する関連サービスにデータを持ち込んで利用できるプラットフォームになる(関連記事)。これまでユーザーは無料のものしか扱えなかったが、今回のアップデートで有料販売が可能になった。3Dデータの対応形式は、アバターはVRM、アイテムはVCIかGLB。販売時に23%の利用料がかかる。
購入者側は、THE SEED ONLINEの専用通貨であるVCC(バーチャルキャストクレジット)をチャージしておくことで、ウェブページ上や連携VRアプリでも直接の購入が可能だ。
バーチャルキャストで提供されたルームは、ユーザーが自由にVR空間を作成して、他のユーザーと一緒に家具やアイテムを設置するなどして遊べる仕組み。従来の「スタジオ」は異なり、高さや壁の概念が加わって、外観・内観がカスタマイズできるようになった。
作成したルームを公開すれば、誰でもいつでもアクセスして、展示品を鑑賞したり、実際に試着したり、作成者がVR空間にいれば会話しながら購入することが可能だ。
またバーチャルキャストでは、ユーザーが装着しているアイテムを、他のユーザーがタッチすれば直接購入できるようになっている。この仕組みを利用し、ユーザーが装着・所有しているアイテムを経由してほかのユーザーがそのアイテムを購入した際、購入代金の一部を紹介料として支払う「推しアセットプログラム」を用意した。なお、紹介料は、THE SEED ONLINEの運営費用から支払われるため、クリエイターの売上分配額は変わらない。
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