どこかに行くだけがVRじゃない!? 動物視点で蓼科の森を体験する常設VRが「東急リゾートタウン蓼科」に誕生

LINEで送る
Pocket

東急リゾートタウン蓼科で、STYLYのLBEシステムを活用した常設型VRコンテンツ「AnimaLOOK!!」が4月24日から始まる。サービス開始に先立ち、4月18、19日の2日間、Shibuya Sakura Stageでポップアップイベントが開催され、同コンテンツを体験できる。

VRのトレンドを追っている方であれば最近「LBE」という名称を度々キャッチしている方もいると思うが、今回の取り組みもLBE、ロケーションベースのVRコンテンツのひとつで、その内容は「小動物のサイズになって蓼科の自然を楽しむ」というもの。一見すると、「現地に行かなくてもその土地のものを楽しめる」というVRコンテンツが多い中、あえて東急リゾートタウン蓼科内で蓼科の自然を楽しむというのは、VRの利点とは逆行しているようにも感じる。

しかし、実際に体験、取材をしたことで、あえて現地で常設型のVRコンテンツのサービスを開始することが、東急リゾートタウン蓼科および、東急リゾート全体の大きな意味があると感じさせられた。


長野県・蓼科で常設化するVRを渋谷で体験!

今回、18、19日の土日二日間でポップアップが開催される「Shibuya Sakura Stage」での短縮版を体験してきた。

Shibuya Sakura Stageに用意されたVR体験
エンタープライズ版「PICO 4 Ultra」

「AnimaLOOK!!」は、蓼科の森を舞台に、来場者が動物の視点で自然を体験できるエデュテインメント型VRコンテンツ。「エデュテインメント」というのは、エデュケーション(教育)+ エンターテインメント(娯楽)を組み合わせた言葉で、楽しみながら学ぶスタイルを指しているという。

それだけに、内容は教育番組をVRで体験しているような、学びがメインになるようなものだった。

実際の様子(オフィシャル素材より)

今回体験できたのは短縮版とのことだが、実際に現地に設置してあるコンテンツに合わせて動く「モーションシート」を渋谷に持ってきているため、体験としてかなり近そうだ。モーションシートを用いた演出がよくできており、VRコンテンツを体験慣れしている方でも新しい楽しみを感じられるのではないだろうか。

小動物視点の蓼科の森(オフィシャル素材より)

体験では、ゴーグルをかぶってから椅子に座るまでにやるべきチュートリアルがあり、その後で小動物のサイズになるなど、徐々に蓼科の森に入っていく流れがうまくできていた。

森の中では、森に生きる虫や動物たちをながめたり、落ちているどんぐりや落ち葉を掴んで投げたりすることができる。操作はコントローラーを使わず、人差し指と親指でつまむことでコンテンツ内のものを掴めるため、直感的に入り込めるのも楽しかった。意外といろんなものが掴めるため、体験中目につくものを全て掴んでしまいたくなる。

キツネに乗って移動(オフィシャル素材より)

その後、キツネに乗って森を移動しながら、鹿が木の皮を食べている様子や、人間が森の木を伐採する様子などを見たり、風に乗って高いところから森を眺めたりして進んでいく。

体験の最後には森で出会った動物や虫たちの情報の読み物コンテンツも用意されており、VRで蓼科の森を体験したあとはそのまま、今度は自分の足で森を探索しにいきたくなるというのも分かる気がした。

また、このVR体験の注目ポイントとして、広い場所を歩き回ることが多いLBE型コンテンツの中ではかなりコンパクトな5m四方の空間で、蓼科の森をいかに楽しめるかというところに重きを置いているという。モーションシートの活用や、風に乗ったり、動物に運んでもらったりと、自分で歩き回る以外の移動方法が用意されていることで、小動物目線で広い森を存分に楽しめた。

百聞は一見にしかず、LBEに興味があって渋谷に行ける方はぜひ行って欲しい!


あえての常設、そのねらいは「現地体験への導線」、そして…

今回、渋谷で体験できるように、「AnimaLOOK!!」は場所さえあればどこでも成立し得るコンテンツでもある。にもかかわらず、あえて蓼科リゾート内で常設化する理由は、VRを「完結した娯楽」にせず、現地の森林体験へつなぐ「導線」として位置づけているためだという。

現地では、体験後に敷地内のトレッキングコースへ出て実際の森を歩く流れも想定している。VRで得た視点をもって現地を歩くことで、森の見え方を変える設計だ。何度も蓼科に行っているという担当者は「知っている場所であってもVRを体験したあとは、いろいろなところに目を向けるようになった」と語る。

VRが場所を選ばずに、遠い世界や架空の場所に行く事が出来るものであると同時に、物事を違う視点で見つめるきっかけになるものにもなるという可能性を感じた。

東急リゾートタウン蓼科の取り組みについて説明する担当者

今回の発表自体は実はVR体験がメインではなく、東急不動産グループのリゾート事業を通じて実践する「環境プレミアム」という位置づけの中で東急リゾートタウン蓼科が新たな取り組みを行うというもので、体験会の前にはメッセージの発表や事業内容についての説明があった。

東急リゾートタウン蓼科の取り組みについて説明する担当者

グループとして生物多様性や脱炭素社会、循環型社会を目指す中で、「森で遊ぶ、泊まる、食べる、学ぶ、働く」など、ただ滞在するだけではない自然共生型リゾートとなるための施策のひとつとして常設型VRがあるということだった。

つまり、ただ遊んで過ごす場所としてのリゾートではなく、長い目でみて環境保全に取り組むために、VRを活用して自然を知ってもらうための施策ということだった。その中で、環境負荷がないとはいえない「VR」コンテンツがその施策にふさわしいのか、という点は少し気になるところだった。

どうやら、東急リゾートタウン蓼科のエリア内で使う電力は再生可能エネルギー由来で賄っているほか、「AnimaLOOK!!」のチケット収益の一部が森林保全や環境調査活動に充てられるという。来場者は体験を楽しむことで、間接的に環境保全にも参加する構図だ。


「東急リゾートタウン蓼科」全体の取り組み

「あつまれ どうぶつの森」とのコラボイベント

東急リゾートタウン蓼科では、「AnimaLOOK!!」以外にも複数の施策を展開する。4月18日から7月20日まで実施する「あつまれ どうぶつの森」とのコラボイベントでは、自然の中を歩きながらミッションをこなす回遊型企画を用意する。ミッションブックを購入すれば、宿泊者だけでなく日帰り来訪者も参加できる。

「あつまれ どうぶつの森」とのコラボグッズ

現地ではキャラクターや自然をモチーフにしたミッション、散策マップのほか、限定販売のオリジナルグッズも展開する。

「e-Palette」

また、ホテル間などをつなぐ観光客の「足」として循環バス「e-Palette」を本格運用開始。これは再生可能エネルギーを活用したEVバスで、災害時には給電も可能だという。

カラマツ製品

今回の渋谷ポップアップでは、間伐されたカラマツを活用した製品の販売に加え、4月18日から使用できる「あつまれ どうぶつの森」のミッションブックを販売している。

4月18日と19日のShibuya Sakura Stageでのポップアップは、こうした蓼科での取り組みを都市部で知ってもらうための入口となる。

●東急リゾートタウン蓼科ポップアップ開催概要
・日程:4月18日(水)・19日(金)
・時間:11時00分〜19時00分
・会場:Shibuya Sakura Stage 3階 <BLOOM GATE>
*VR体験は先着順で整理券を配布

(TEXT by ササニシキ


●関連リンク
東急リゾートタウン蓼科