Appleが今年9月よりサービスを提供している定額制ゲームサービス「Apple Arcade」。100以上の新作を広告や追加課金なしの月額600円、しかも家族6人まで遊べて、ゲームによってはiPhone/iPad/iPod touch/Mac/Apple TVとAppleデバイスをまたいでプレーしたり、オフラインにも対応していたりと、新規要素が盛りだくさんだ。
そんな中から、PANORAの取材分野であるARに対応したパズルゲーム「Spek」の簡単レビューをお届けしよう。開発したのは、カナダのバンクーバーにあるRAC7で、公式サイトによれば2人のみでつくっているようだ。
ゲーム自体は、画面に置いた指を動かして立方体の表示方向を切り替えながら、そのフチを移動する球をタップして方向を切り替え、空間に点在する四角をすべて集めるという内容になる。
例えば円筒の場合、上から見ると丸、横から見ると長方形というように形が変わるように、立方体の見え方を切り替えて、四角にたどり着ける方向を見つけるのがコツだ。言葉だと若干わかりにくいので、オフィシャル動画をどうぞ。
すべての四角を集めるとステージクリアとなる。見た目は地味(失礼!)なソフトなのだが、ステージの中には、フチを移動している球が来ると重さで動く立方体もあり、そうした仕掛けを探りながら「そうだったのか!」とアハ体験できる瞬間がありとても楽しい。アンビエントな感じの音楽も相まってじわじわハマっていき、やめどきを見つけるのが難しくなるゲームだ。
Apple Arcadeは、スマートフォン、パソコン、テレビ(Apple TV)と世の中にある平面ディスプレーのほとんどで遊べるゲームプラットフォームなわけだが、将来的にここにARが加わって変わって空間コンピューティングのゲームも巻き込んでいくのだろうか? ゲームクリエイターなら、ぜひ今からApple Arcadeを体験して、そうしたクロスプラットフォームの使い勝手を想定しておくといいかもしれない。
(TEXT by Minoru Hirota)
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