広島テレビ放送株式会社(注1、以下、広島テレビ),株式会社NTTドコモ 中国支社(注2、以下、ドコモ)、株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(注3、以下、エネコム)、株式会社ビーライズ(注4、以下、ビーライズ)、株式会社広島ドラゴンフライズ(注5、以下、ドラゴンフライズ)、富士通株式会社(注6、以下、富士通)、株式会社モルテン(注7、以下、モルテン)の7社は、遠隔地におけるスポーツ指導格差の解消を目的として、3月18日(木曜日)に5G回線による映像伝送技術、VRによるスポーツ指導コンテンツ、ストリーミング配信技術を活用した「遠隔バスケットボール教室」を、広島テレビホール(住所:広島県広島市東区)とドコモ中国支社(住所:広島県広島市中区)間で実施しました。
今回の「遠隔バスケットボール教室」は、都市部から離れた場所で運営されるバスケットボール教室の指導に対して、2020年度からB1(1部)に昇格した広島ドラゴンフライズのスクールコーチなどが遠隔地から様々な技術を活用して指導支援を行います。広島県内におけるバスケットボール教室のほとんどが、広島市や廿日市市などの都市部に集中しており、山間部や島しょ部での受講が難しい状況があります。また、広島県は女性の健康寿命が全国ワースト1位(2016年に厚生労働省が発表)であるが、広島ドラゴンフライズの昇格によりバスケ熱が高まっており、かつ、プレイヤーの女性比率が野球やサッカーに比べて非常に高いバスケットボールは地域課題の解決に最適といえます。
5GとdOIC(ドコモオープンイノベーションクラウド)を活用したMEC(モバイルエッジコンピューティング)技術を活用した低遅延映像/音声伝送技術、VRを活用したプロ選手の目線による指導コンテンツ視聴、教室実施の様子をストリーミング配信することで、ご家族/親族の方が指導を受ける様子を見学するだけでなく、受講者が帰宅後や後日に復習として自身の動きや指導内容をアーカイブで閲覧することができる環境を提供します。
なお、今回の「遠隔バスケットボール教室」は、広島県とドコモによる「ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL(注8)」の一環として実施しました。
■システムの概要
■実証当日の様子
ドコモ中国支社側(様々な技術を活用して遠隔で広島ドラゴンフライズ浦社長、岡崎GMが指導
広島テレビホール側(プロ選手のVR映像や4K360度ライブカメラなどを活用してスクールを実施)
■注釈
注1 広島テレビ放送株式会社:
本社 広島県広島市東区、代表取締役社長 佐野讓顯
役割:コンソーシアム代表、映像(4kカメラ等)/音声機材、映像/音声エンジニア提供
注2 株式会社NTTドコモ 中国支社:
広島県広島市中区、NTTドコモ執行役員 中国支社長 白川貴久子
注3 株式会社エネルギア・コミュニケーションズ:
本社 広島県広島市中区、取締役社長 渡部伸夫
役割:配信技術、EneWings広島データセンター提供
注4 株式会社ビーライズ:
本社 広島県広島市中区、代表取締役 波多間俊之
役割:プロ選手指導補助教材などのVR技術
注5 株式会社広島ドラゴンフライズ:
本社 広島県広島市西区、代表取締役社長 浦伸嘉
役割:指導内容監修、プロ選手/スクールコーチ協力
注6 富士通株式会社:
本社 東京都港区、代表取締役社長 時田隆仁
役割:IP-HE950による4K・4KVR映像伝送システム、映像収録・配信サーバ提供
注7 株式会社モルテン:
本社 広島市西区、代表取締役社長 民秋清史
役割:molten B+ ゲームユニット3提供、molten B+ シューティングマシン提供
注8 ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL:
ドコモが提供する先進技術を活用することにより、広島の地域課題の解決や広島発ソリューションの創出、
広島の産業振興に役立つ実証プロジェクトを実施するもの。「ひろしまサンドボックス」は、最新のテクノ
ロジーを活用し、企業が新たな付加価値の創出や生産効率化に取り組めるよう、技術・ノウハウを保有する
県内外の企業や人材が共創で試行錯誤できるオープンな実証実験の場を構築するものとして、広島県が取り
組んでいる。