「ナゴヤVTuberまつり」レポート 60名超出演、約12時間の圧倒的ボリュームに全員が完全燃焼!

LINEで送る
Pocket

XRエンターテインメント有限責任事業組合は15日、愛知県名古屋市にある中京テレビ社屋にてVTuberフェス「ナゴヤVTuberまつり」を開催した。今年6月の第1回に続く2回目の開催で、時間が9時30分〜21時という丸1日かけたイベントだった。ステージでは7つのトーク企画と2時間半のライブ、ブースでは「VTuber喫茶」や物販など盛りだくさんの内容を展開して来場者を楽しませていた。

出演者は、中京テレビ所属のVTuberアナウンサー「大蔦エル」(おおつたえる)さん、日英のバイリンガルVTuber「キミノミヤ」さんというMC陣を始め、公式サイトの発表で総勢59名。ブース出展していたFC岐阜公式VTuberの「蹴球夢」(しゅうきゅうゆめ)さんと岐阜のケーブルテレビ局「CCN」のバーチャル社員「翠かさね」さんを入れると61名という大所帯だ。

主なトピックとしては、愛知の大蔦エルさんのほか、福岡の舞鶴よかとさん、沖縄の根間ういさん、福島のせんのいのりさんという4人で結成したご当地VTuberユニット「日本烈島」がデビューライブを披露し、初のオリジナル曲「We’re The Lights」を発表。直後にAmazon Musicの人気度ランキングで1位になるなど話題になった。

バーチャルタレントのキズナアイちゃんが冠番組であるBS日テレ「てぇてぇTV」の取材で訪れ、ステージに登場したり、サプライズで5組限定で1対1のトークを行なったりと、随所で集まったVTuberファンを沸かせていた。収録の様子は1月17日に放送予定だ。

実はPANORAもVTuberさんと1対1で1分間お話しできる「VTuber喫茶」の運営で現地におり、その興奮を目の当たりにしていた。公式フォトをもらったので、当日の様子とともにレポートしていこう。

Twitterでもトレンド1位になるなどネットでも盛り上がっていた。


驚きの連続だったブース

●開場前の行列

来場者も気合が入っており、朝の7時台からちらほらと姿を見せていた。
入場後、かなり広い中京テレビのエントランスが埋まるぐらいの混雑具合だった。一番目立つ位置にある大型ディスプレーでは、1日中VTuberの紹介動画を流していた。

 
●等身大パネル

等身大パネルは、顔の部分を開けてファンが自分の顔をはめて撮影できる仕様だった。写真は日本烈島の4人で、左から根間ういさん、舞鶴よかとさん、大蔦エルさん、せんのいのりさん。
衝撃だったのが、下半身がパンティー姿の「おだのぶ」さんパネルが一番目立つエントランスに置かれていたこと。地元を代表する戦国武将のこの姿は名古屋的に大丈夫だったのだろうか……。

 
●公式コスプレイヤー

公式コスプレイヤーでおなじみ、大蔦エルさんに扮するかれしちゃん、キミノミヤさんの分身ちゃんも会場に姿を見せていた。

 
●HANJO神社

お願い事を書いて貼ったり……
ミヤちゃんが出現するHANJO神社も用意。

 
●大蔦エル絵画展

エルさんが今回の出演者を描いたイラストも展示。似顔絵とは……!?
しかも販売しており、完売していたのがスゴい。

 
●物販ブース

出演者をあしらったTシャツやタオルなどを取り揃えていた。

 
●VTuber喫茶

5レーン×5グループで総勢25組のVTuberが出演
整理券制を取れば何度も並べるというルールだったため、何周もして「推し」と話すというファンも多く見受けられた。
「喫茶」なだけあり、ドリンクも販売していた。喫茶の出演者があしらわれたオリジナルタンブラーも用意。
ラテアートプリンターを利用し、高画質かつフルカラーなラテアートも購入できた。
あまりのクオリティーの高さに飲むのに戸惑う人も多かったはず。


笑顔と興奮が絶えなかったステージ

ステージも圧巻だった。普通のVTuberのライブというと「長くても2、3時間程度かな?」という印象だが、40分ほどのトークステージを7回(!)こなした上で、30曲・2時間半(!!)のライブという充実しすぎる内容だった。

例えば、YouTubeで無料視聴できる「個性の衝突! V芸人No.1決定戦(予選A)」では、懲役太郎さん、おだのぶさん、ハート様、インサイドちゃんMark1/Mark2という濃い(?)メンバーが集まり、クソコラを披露したり、架空のVTuberなりきりしりとりを繰り広げたりと、だいぶカオスな内容だった。

音楽ライブのハイライトは、冒頭で挙げた日本烈島の初ライブに加え、まりなす(仮)/えのぐ/日本烈島という3ユニットのメンバーをシャッフルして、それぞれのオリジナル曲を歌うというラストだった。ここでしか見られない、もしかしたら二度と再現されないかもしれない貴重なコラボに観客も大興奮で、大声で合いの手を入れペンライトを振って全力で応援していた。

ライブの様子はニコニコ生放送でタイムシフト可能だ。チケット価格は5500円だが、トーク・音楽ライブのすべてで約10時間というボリュームを考えるとかなりお得なはず。特にまりなす(仮)/えのぐ/日本烈島のファンは、シャッフルユニットで見せた彼女たちの新しい側面をチェックしておこう。

 
●企画ステージ
企画1・個性の衝突! V芸人No.1決定戦(予選A)
企画2・カオスの後は癒し! お色気担当の集い
企画3・おバカとは言わせない! ユニット対抗学力テスト
企画4・個性の衝突! V芸人No.1決定戦(予選B)
企画5・バックがつよすぎ! 企業・自治体系VTubers
企画6・目指せてぇてぇの向こう側! つよつよ妹ボイスGP
企画7・V芸人No.1決定戦! THEファイナル(決勝)

●音楽ステージセットリスト
M1.まりなす(仮)「ボーダーレイン」*
M2.まりなす(仮)「亜空の先へ」*
M3.獅子神レオナ「はっぴーでいず!」*
M4.獅子神レオナ「Brightenin’ Hope」*
M5.インサイドちゃん「おこちゃま戦争」
M6.インサイドちゃん「Snow halation」
M7.キミノミヤ「Love Big Bang」*
M8.キミノミヤ&UniVirtuals「you」
M9.キミノミヤ&UniVirtuals「Red fraction」
M10.えのぐ「Brand new stage」*
M11.えのぐ「YeLL for Dear」*
M12.ヤッターマン「ウラオモテ」*
M13.ヤッターマン「おねがいダーリン」
M14.蒼乃ゆうき「ジェットロケット」
M15.蒼乃ゆうき「回レ! 雪月花」
M16.星乃めあ「God knows…」
M17.星乃めあ「Step up Super Star!!」*
M18.日本烈島「ようこそジャパリパークへ」
M19.日本烈島「ロキ」
M20.日本烈島「We’re The Lights」*
M21.朝ノ姉妹・朝ノ茜「忍び忍ばずHigh Tension」*
M22.朝ノ姉妹・朝ノ瑠璃「トモシビライズ」*
M23.花鋏キョウ「蒼に躊躇う」*
M24.花鋏キョウ「Behavior」*
M25.ゲーム部プロジェクト・夢咲楓「創聖のアクエリオン」
M26.ゲーム部プロジェクト・桜樹みりあ「恋(星野源)」
M27.ゲーム部プロジェクト「ライオン」
M28.SPシャッフルユニット・いなほでおったまきー「絵空事」*
M29.SPシャッフルユニット・チームはまりよ「WonderLand」*
M30.SPシャッフルユニット・フライハイト「We’re The Lights」*

*はオリジナル曲

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
ナゴヤVTuberまつり