WOGO、世界初3Dスキャン&編集アプリ「WIDAR」をリリース シードラウンドとして1.1億円の資金調達も実施

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WOGOは、スマホでの3Dスキャンおよび3D編集が可能なアプリ「WIDAR」の正式版を、iOSおよびAndroid版にてリリースした。同時に、Coral Capitalを引受先とする1.1億円の第三者割当増資をシードラウンドにて実施したと発表した。

●アプリ詳細 https://widar.io/

メタバースが注目され、市場が盛り上がる一方で、メタバースのコンテンツ創出において広く利用されている「Blender」など既存3D制作ツールはプロ向けであり、一般ユーザーが活用するにはハードルが高かった。

WOGOは「3D制作の民主化」をビジョンに掲げ、2021年1月に東京大学情報理工学系研究科所属のメンバーを中心に設立。同年には「WIDAR」アプリのベータ版をリリースし、3Dスキャンの実装をスマホに落とし込んだ。

今回リリースしたWIDAR正式版では、世界初となる「3D編集機能」をスキャンアプリに搭載。これによって、従来のプロ向け3D制作ツールでは数時間かかっていたゼロから形状を構築する作業を、WIDARでは3Dスキャンと編集の組み合わせによって10分程度に短縮することに成功した。

さらに、3D編集機能の初回リリースとして、複数データ配置機能、背景変更機能と動画像出力機能を追加。また、自身の作品を投稿できるコミュニティー画面を用意し、3Dデータが共有、再利用されていく土台を用意した。

WIDARではゲームエンジンをベースとした本格的な編集機能をアプリに搭載しており、形状変形やペイント、CGエフェクトの付加のような複雑な処理が比較的実装しやすくなっている。今後は調達した資金を元に編集ツールの追加リリースを継続的に行い、3Dスキャンと編集機能による多様な3D作品の創出が、スマホで誰でも手軽にできる世界を実現していく。

また、コミュニティー機能をいっそう充実させ、蓄積した3Dデータを新しく素材として活用されるようなコラボ制作の流れを作り出し、3Dコンテンツ作成のハードルを引き下げる。さらには、創出された3Dデータの活用を促進し、メタバースへよりたくさんのコンテンツの供給を実現すべく、データの外部接続APIの開発と提供を図るとしている。

●関連リンク
株式会社WOGO