立命館大学教育・学修支援センターとSOLIZEは、VR技術の特徴を効果的に活用した学習教材の開発を開始すると発表した。開発に先立ち、4月14日に、本取り組みの主体となる学生を対象に、VR技術に触れる体験会を開催する。
本取り組みでは、仮想空間における参加者間の心理的安全の構築と相互作用を中心とした学習に注目し、仮想空間で対面環境と同等以上の学習効果を得る教材の設計・開発を目指す。
本学教育・学修支援センターの中島英博教授と産業社会学部の野原博人教授が連携し、野原教授のゼミナールに所属する学生がVRを用いた理科教材を設計し、開発委託を経てプロトタイプを制作する。制作した教材は、受講生同士でピアレビューを行い、学習効果を検証。優れた教材は、その有効性について小・中学校等の教育現場において実証実験を行う予定だ。
教材制作にあたっては、人間の感覚を刺激し、リアリティーかつ高い没入感を生み出すVR技術と、バーチャル空間で学びの体験量を増加させる体験型コンテンツサービスを提供するSOLIZEと連携し、学生が主体となり3カ月かけて実施する。大学およびSOLIZEは、VRの説明や学生のアイデアに対するフィードバック等を行う。
なお、本取り組みは、立命館大学の政策予算「アフター・コロナを見据えた教学高度化予算」を活用したもの。
<VR技術説明およびアプリケーション体験会>
【日 時】2022年4月14日(木)13時~14時30分
【場 所】立命館大学衣笠キャンパス 以学館2階 Visual.Lab.2
【参加者】「ゼミナールI」を受講する学生12人
【内 容】VR技術を学んだ後、学生がVR機器を実際に体験
<講義スケジュール>
4月7日(木) 授業の概要や到達目標の確認、進め方の説明など
4月14日(木) VRの技術紹介・アプリケーション体験
4月21日(木)~5月12日(木) グループワーク
5月19日(木)・26日(木) 教材案の発表およびSOLIZEからのフィードバック
6月2日(木)~6月16日(木) グループワークおよびSOLIZEとのブラッシュアップ、コンサルティング
6月23日(木)・30日(木) 教材発表会
以降 SOLIZEによる教材制作・納品、大学の講義で検証、学校現場での活用
■SOLIZE株式会社について
3D CADをはじめとするさまざまなデジタルツールを駆使する設計開発支援 、3Dプリンターによる試作品製作・導入支援、暗黙知を形式知化し、開発を効率化するコンサルティングなど、製品開発の幅広い技術とサービスを提供している。
・企業サイト:https://www.solize.com/
■立命館大学教育・学修支援センターについて
教職協働と学生参画を基盤として、全学的な教学政策形成や継続的な評価・検証・改善のプロセスにおける支援、学部・研究科等の教育および学生の学修の質向上にむけた取り組み支援、センター独自の教育・学修支援、教員・学生支援およびそれに必要な調査・研究を行う機関。主な事業として、「ICTを活用した教育施策の改善および推進の支援」がある。
・公式サイト:http://www.ritsumei.ac.jp/itl/outline/