ウマ娘&ホロライブの「うまぴょい」、花譜&星街すいせいなど夢のコラボも! VTuber Fes Japan 2022厳選レポ

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ホロライブと「#コンパス」のコラボでDAY2開幕

30日の「DAY2」は、ホロライブの不知火フレアさんと、人気スマートフォン向けゲーム「#コンパス【戦闘摂理解析システム】」のヒーロー(キャラクター)であるVoidoll双挽乃保という異色コラボで開幕。3人は、VoidollのテーマソングでVTuber界でも大人気の「ダンスロボットダンス」を披露したのだが、ボカロ曲ならではのサビの超高音パートも危なげなく歌いこなすフレアさんの歌唱力に改めて驚かされた。

続けてフレアさんは、元気で明るいオリジナルソング「Smile & Go!!」をソロで披露。軽快なジャンプも可愛らしかった。

フレアさんと入れ替わるように登場したのは、人気イラストレーターで個人勢VTuberとしても活動しているしぐれういさん。今年1月の3Dお披露目配信では、最大同時接続人数が約9万人という個人勢としては驚異的な記録を叩きだし、初のイベント出演となるこのVTuber Fesのパフォーマンスにも注目が集まっていた。

いつもの制服姿でステージに登場したういさんは、ボカロ曲「スイートマジック」を披露。冒頭、「絵描きは盛り上げ方が分かりません。助けてください」と言ってはいたが、可愛い歌声とダンスに会場の観客も配信のコメントも大盛り上がり。間奏では、「みんな~手に持っているサイリウムを、持ってない人は手の平を一緒に左右に振りましょう」と呼びかけて、さらに盛り上げる。「イラストレーター」という職業の概念を拡張させるような初ステージだった。

DAY2前半パートのコラボで、特に印象的だったのが、HACHIさん、KMNZのLITAさんとLIZさん、富士葵さんという歌唱力の高い豪華メンバーが歌った9曲目の「グッバイ宣言」。それぞれのソロパートと、個性豊かな4人の声が良い意味で混じることなく重なりあっているサビ。オリジナルとは異なる様々な魅力が1曲の中に詰まっている即席ユニットならではのカバーだった。

12~14曲目では、この3組がオリジナルの最新曲や代表曲を披露。3組のコアなファンも、そうではない人も満足度が高いセトリとなっているように感じた。


花譜&星街すいせいの初デュエットが実現

筆者は、これまでオンラインライブでしか観たことがなく、リアル会場でのパフォーマンスを観られるのを個人的に楽しみにしていた6人組のバーチャルサーカス団「VALIS」は、17曲目で登場。

「1、2、3」の掛け声が印象的なデビュー曲「残響ヴァンデラー」を披露した。磨き上げられたキレのあるダンスと歌のパフォーマンスは、説明や事前知識は無くても魅了されるクオリティー。きっと以前の自分のように、観て聴くだけで、その魅力に惹きつけられた人が大勢いただろう。

18曲目で登場したのは、VTuber Fesには3回連続の出演となるバーチャルシンガーの花譜さん。過去2回のフェスも、その唯一無二の歌声で会場の空気を一変させてきたが、今回もオリジナルソング「過去を喰らう」と「海に化ける」のメドレーで、一際強い存在感を放った。

メドレーを歌い終えた花譜さんは、次の曲のイントロが流れ始めると、ステージ中央から数歩だけ上手に移動。同時に、下手の舞台袖からゆっくりと歩いてきたのは、バーチャル界屈指の人気と実力を誇るボーカリスト、ホロライブの星街すいせいさん。10曲目で登場し最新曲「TEMPLATE」を1曲歌っただけだったので、コラボ曲での再登場は予想できていたが、花譜さんとのデュエットはまさかの展開だ。

2人の初デュエットに選ばれた曲は、ボカロ曲の「小夜子」。聴く人の心を強く掴んで離さない2人の歌姫の歌声は、まったく異なるタイプながら、その魅力を相殺することなく響き、届いてくる。きっと何年後になっても、この瞬間を目撃し、歌声を体感できたことを思い返してしまうようなパフォーマンスだった。


「ウマ娘」と「ホロライブ」のコラボで豪華なフィナーレ!

新たなアーティストとの出会いもフェスの醍醐味。今回、筆者にとって嬉しい発見となったのは、21曲目で1stオリジナルソング『Prayer』を披露したエーテル・クレスエンティアさん。

ミュージカルスターを目指している魔族のVTuberで、伸びやかに透き通った歌声と、一つ一つの所作が全て美しいバレエの動きを取り入れたダンスで、一際強い個性と存在感を放っており、「出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション」のルーキー部門で出場権を獲得したのも納得。今後の活躍にも注目していきたい存在だ。また、この曲では、生バンドに加え、バイオリン奏者も登場。エーテルさんのステージに、さらに重厚感を加えていた。

エーテルさんに続いては、魂を揺さぶるような熱いライブパフォーマンスに定評のある2人組ユニットHIMEHINAが登場。「フリコドウル」「こだましがみ」「3分ガール」とオリジナル曲3連発を披露して、会場をさらにヒートアップさせる。

HIMEHINAのクライマックス感あふれるステージが終わり、「DAY2も終わりかな」と思ったところで、「みんな、まだ元気は残ってるかなー?」と叫びながら勢いよくステージに登場したのは、ホロライブの天音かなたさん。

「VTuber Fes、ラスト2曲、盛り上がっていけー!」と叫んだ後、疾走感あふれるオリジナルソング「特者生存ワンダラダー!!」を熱唱。かなたさんが登場した瞬間、会場のテンションはさらに上がったのだが、元気さ一杯のパフォーマンスにリードされ、ますます会場の空気は熱くなっていく。

そして、VTuber Fesの大トリを飾ったのは、「ウマ娘」と「ホロライブ」というエンタメ界の超豪華コラボだ。

「ウマ娘」が超人気コンテンツとなる以前の2018年3月から、宣伝隊長としてYouTubeで配信活動をしていたゴールドシップさんが、ホロライブの天音かなたさん、雪花ラミィさん、獅白ぼたんさん、尾丸ポルカさんと一緒にステージに登場。「ウマ娘」を代表する大ヒット電波曲「うまぴょい伝説」を5人で歌い踊るという最大級のサプライズでフェスの本編を締めくくった。

そして、DAY2のMCを務めた電脳少女シロさんのコールにより始まったアンコールでは、ゴールドシップさんを除く出演者、31人が勢揃いし、VTuber Fes公式テーマソング「ピース!!」を披露する。「DAY1」と同じく4層になったステージにバーチャルアーティストがずらりと並んだ圧巻の光景の中、「VTuber Fes Japan 2022」はフィナーレを迎えた。

 
2019年に、今回と同じく幕張メッセの「ニコニコ超会議」特設会場で開催された「VTuber Fes Japan 2019」を観たときに感じたお祭り感はしっかりと残ったまま、スケールアップしてきた「VTuber Fes Japan 2022」。

3回目の開催となった今回で、バーチャル界恒例のフェスという認知も広まっており、何の情報もないまま、勝手に来年の開催も確信している。きっと来年こそはコロナ禍が終焉し、客席側からもアーティストへの声が届けられ、本当のお祭りのような賑やかさも戻ってくるはずだ。

©︎DWANGO Co., Ltd.


(Text by Daisuke Marumoto

<VTuber Fes Japan 2022 Supported by Paidy 開催概要>
・主催:ドワンゴ
・日程:2022年4月29日(金・祝)、30日(土)
・会場:幕張メッセ ニコニコ超会議2022特設ステージ
・ニコニコ生放送配信URL:
 DAY1:4月29日(金・祝)開演 14:30~
 https://live.nicovideo.jp/watch/lv336038713

 DAY2:4月30日(土)開演:14:00~
 https://live.nicovideo.jp/watch/lv336038799

 
●関連リンク
VTuber Fes Japan 2022(公式サイト)
VTuber Fes Japan 2022(Twitter)
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