大日本印刷株式会社(DNP)は、2022年10月18日(火)~21日(金)に千葉県・幕張メッセで開催される「METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC」に出展します。
DNPは、リアルとバーチャルを融合する「XR(Extended Reality)」の技術を活用し、新しい体験価値と経済圏を創出するXRコミュニケーション事業を2021年から推進しています。今回の展示会では、DNPが展開中の、誰もが安全・安心に楽しめるXR空間構築システム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」と、生活者が思い思いのアバターでさまざまなメタバースを行き来する際に自身の真正性を証明し、アバターを管理するXRアイデンティティシステム「PARALLEL ME(パラレルミー)」のサービス・コンセプトや、関連した取り組みを紹介します。
XR空間構築システム「PARALLEL SITE」のロゴマーク
XRアイデンティティシステム「PARALLEL ME」のロゴマーク【DNPの出展コンセプト】
IoTやAI等の技術を活用した「Society5.0」の実現によって、人々が時間や空間の制約をより受けずに生活を楽しめる状況が期待されるなか、自治体や企業等ではインターネット上の仮想空間「メタバース」の利活用が進んでいます。現実世界とメタバースや、複数のメタバース間を行き来するなかで、誰もが楽しみながら体験価値を高められるように、生活者が活動に応じてアバターを複数管理し、そのアバターの信頼性が担保される環境づくりが求められています。
今回DNPは、「メタバース上での体験価値と不正利用やなりすまし抑止の両立」をコンセプトに、ブースを出展します。安全・安心なXR空間を構築する「PARALLEL SITE」と、生活者のアイデンティティ情報とアバター情報の管理・認証を可能にする「PARALLEL ME」を紹介して、新しい事業の創出や価値の提供につなげていきます。
【DNPブースの主な内容】
1.XRアイデンティティシステム「PARALLEL ME」のサービス・コンセプトを紹介
「PARALLEL ME」は、生活者がさまざまなメタバースを利用する際に自身のアイデンティティ情報やアバターなどを安全・安心に管理・認証可能とするサービスです。「PARALELL ME」の狙いや想定している利用シーンなどについて、動画でわかりやすく紹介します。メタバースにおけるセキュリティ管理は発展途上であり、今回DNPは、悪意を持った第三者によるなりすましを防止し、相手の申告内容の信頼性を比較的容易に証明して、安全・安心なコミュニケーションを実現するための考えなどを提示します。
2.DNPが手掛けるさまざまなメタバースやバーチャルプロダクションを表示
DNPは、バーチャル空間でリアルタイムに映像を制作する「バーチャルプロダクション」と、XR空間構築システム「PARALLEL SITE」によって開発したさまざまなメタバースを掛け合わせた展示を行い、新たなXRコミュニケーション事業の用途や可能性を提案します。このほか、DNPのXRコミュニケーション事業における共創パートナーの1社である株式会社PocketRD(ポケットアールディー)*1による展示も行います。
バーチャルプロダクション■「METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC」の出展概要
〇開催日時 : 2022年10月18日(火)~21日(金) 10:00~17:00
〇場所 : 幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
〇WebサイトURL : https://www.ceatec.com/
■DNPが展示会カンファレンスにて紹介するXRコミュニケーション事業について
〇カンファレンス登壇日時 : 2022年10月19日(水) 14:20~14:40
〇講演タイトル : DNPのXRコミュニケーション事業構想
〇登壇者 : 大日本印刷株式会社 金沢貴人(常務執行役員、ABセンター長)
【Meta社との共創による出展】
2022年7月にMeta Platforms, Inc.主催の「Metaverse EXPO Japan 2022」にDNPが出展したことをきっかけとして、Meta社の日本法人Facebook Japan株式会社の協力により今回、新しい鑑賞体験システムを展示します。DNPは、フランス国立図書館(BnF)のリシュリュー館を全館改修する「リシュリュー・ルネサンス・プロジェクト」に賛同し、アジアで唯一このプロジェクトに参画している技術メセナパートナー企業として、BnFのコレクションや空間のデジタル化および展示システムの開発を担当しています。今回、本プロジェクトで超高精細に撮影したBnFの歴史的空間「マザラン・ギャラリー」の天井画(幅8m×奥行45m)のコンテンツを用いて、高品質なデジタル鑑賞体験の場を提供します。Meta社のヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 2」を装着した利用者が、手すりをたどりながら実際に移動することで、仮想空間内を動き回ることができます。現実と少し異なる映像で錯覚を起こすことで仮想的に物理空間を拡張する「リダイレクテッド・ウォーキング技術」*2を組み込むことで、限られた展示空間内でも、広大な仮想空間を移動する体験が行えます。
「マザラン・ギャラリー」のデジタル鑑賞体験イメージ【DNPのXRコミュニケーション事業について】
DNPは、あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開しています。DNP独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術や、安全・安心に大量の情報を処理する能力、リアルとバーチャルを融合するXRの最新技術、多くのパートナーの強みなどを掛け合わせて、多様な価値を創出します。自治体や地域のパートナー企業等と共創しながら、2025年までに、日本各地の街や施設の公認空間を30拠点開発していく計画です。
*1 3Dアバター生成技術やブロックチェーン技術に強みを持つPocketRDと資本業務提携 :
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161686_1587.html
*2 東京大学大学院情報理工学系研究科 葛岡・雨宮・鳴海研究室 鳴海准教授、松本助教による技術監修。
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