学術系VTuberユニット「Holographic」、デジタル国際会議に招聘 日本のアバターライフを海外で発表

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リ・インベンションは29日、同社所属の学術系VTuberユニット「Holographic」が6月27、28日に開催された「第2回デジタル国際会議」に招聘されてVTuberの姿で登壇したと発表した。

●第2回デジタル国際会議の動画

https://www.geschkult.fu-berlin.de/en/e/emtech/events/emtech-conference-2020.html

●Holographicプレゼンテーションの様子

●ドキュメンタリービデオ

ベルリン自由大学のEMTECH研究グループとケ・ブランリ美術館高等教育研究部が主催し、ケ・ブランリ美術館のYouTubeチャンネルで公開した研究発表会で、今回は「Desired Identities: New Technology-based Metamorphosis in Japan」(望まれたアイデンティティ – 日本での新しい技術による変身)がテーマ。文化人類学研究者やxR研究者などが、新しいテクノロジーによる「変身」は人々のアイデンティティーにどのような影響を及ぼすのかを議論した。

Holographicの講演では、2年に渡って実施してきた500人以上からのアンケートや28件のインタビュー調査、臨床心理士との分析を下地に、企業・個人のVTuberやVR SNSユーザーなど合計17名の活動をまとめたドキュメンタリービデオを上映し、日本におけるアバターコミュニケーションの実態を伝えた。

視聴者からは、「とても心を揺さぶられました。」「ビデオの中でたくさんの人々が生き生きと過ごしている姿やメッセージを観ることで、とても暖かい気持ちになりました。」「改めて私自身がvirtual beingとして生きていることの意味を再確認することができました。」といった好意的な反響があったという。一方で、心情として理解することは難しいという声も出ており、海外でのアバターライフへの理解は途上にあると感じたれた、とまとめている。

●Holographic

よーへん(xRデザイナー)とじゅりこ(イラストレータ)による学術系VTuberユニット。2019年2月にWebTV「Abema news」に出演。現在、アバターワークショッププロジェクトをIAMAS(情報科学芸術大学院大学)と共同で行っている。

●画像提供協力(敬称略)
・大澤博隆(筑波大学助教)
・はかせ/宮本道人(科学文化作家)
・山口優(SF作家)
・九条林檎
・東雲めぐ

 
 
●関連リンク
Holographic(YouTube)
リ・インベンション