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昨年10月、大丸・松坂屋は百貨店業界初となるVR向けオリジナル3Dアバターを販売し、大きな話題を呼んだ。百貨店らしく「正装」をコンセプトとした高品質で美しい装いのアバターは全部で5体、総勢14名のクリエイターによるコラボレーションで実現した。
2月2日。それから4カ月弱という短期間で、大丸・松坂屋は第2弾となるアバターを5体発表。第1弾と同様に正装というコンセプトはそのままに、そのコンセプトをクリエイター達がメタバースらしい自由な解釈で制作した意欲作になっていると感じた。
本記事では試着会で実際にアバターをまとった体験を元にレポートする。
8000円くらいを超えると高い部類になってくるVR用3Dアバターの中でも、3万円前後というかなりの高価格帯にあたる大丸・松坂屋のアバターシリーズ。単に百貨店が販売しているからというだけではない、値段相応の高いクオリティがあることをお届けしたい。
愛結華(あゆか) -Ayuka-
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衣装や髪型が全体的に中国風の雰囲気が漂うアバター。大胆に全身が白でコーディネートされ、上着が燕尾服のようなデザインになっているあたりがフォーマルな装いに。
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燕尾服っぽいけどしっかりウィメンズで、ボトムスがセパレートになっていることでカジュアルダウンされているところのミックス具合が本当にオシャレ。すこしK-POPアイドルの雰囲気もあってかっこいい!
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注目なのが、おだんごや胸元に付いた紐飾り。なんとこちらはこういう柄になっているわけではなく、本当に3Dモデルとして編まれているという驚異の作りこみなので、ぜひ近くで見て欲しい。
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また、付属アイテムとしてキセルが用意され、パーティクルを出せるギミックもついている。メタバースならでの表現として、ハートをパーティクルとして出せるのがかなりかわいい。現実でもハートの煙を出して吸えるキセルがあったら欲しいと思ってしまった。
●愛結華
・価格:3万円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5444802
・イラストレーター:ナナカワ
・3DCGモデリング:みりの
・アイテムギミック制作:まき
璃空(りく) -Riku-
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今回唯一の男性アバターになっている璃空。メンズファッションでありながら、透け感のある大柄のリボンや蝶のようなリボンがアクセントになっている抜け感がとてもいい。
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4体のアバターの中でも胸元が開いたUネックのシャツやボトムスが特にカジュアルな印象。ともすれば普段着っぽくなりがちなダボっとしたボトムスが品よくまとまっているところに、クリエイターの仕事の丁寧さを感じる。
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そして、表情や丸い色眼鏡が妙に治安が悪い。正装がコンセプトなのにちょっと悪そうな雰囲気が漂うアンバランスさに魅力を感じた。
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付属アイテムの風船ガムを使うと、治安の悪さがアップ。風船ガムがリップシンクで動くため、喋るのに合わせてガムが膨らむギミックが付いているのも使っていて楽しめそう。
●璃空
・価格:2万8000円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5444815
・イラストレーター:BALANCE
・3DCGモデリング:伊ノ本カズラ
・アイテムギミック制作:まき
妃白(ひしろ) -Hishiro-
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どこかのコレクションに出ていそうなクチュール感あふれるアバター。存在感あふれるつば広の帽子と重ためのロングドレスがゴージャスな印象を与える。
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全体的に陶磁器と金継ぎをモチーフにデザインされており、質感はつややかな乳白色の陶磁器・ボーンチャイナをイメージして作られているのだとか。
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表情やモーションも優雅に作られており、付属アイテムとしてステッキ、カップ&ソーサ―が付いている。カップやソーサーが置かれているワールドはたくさんあるが、アバターのギミックとしていつでも出せるのはちょっと楽しい。
「メタバース空間ならではの正装」の解釈として、服ではないものの質感をイメージして作られたところが楽しい一体だ。
●妃白
・価格:3万4000円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5444835
・イラストレーター:米室
・3DCGモデリング:ラディカ、(仮)
・アイテムギミック制作:まき
湊渚(みお) -Mio
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全体的にファンタジー系の雰囲気が漂うアバター。くらげや熱帯魚がモチーフとなっているということで、全体的に深みのある淡い色味と、髪型のインナーカラーが発光しているのが特徴的。
![](https://asset.panora.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/09172425/VRChat_2024-02-02_22-13-35.007_3840x2160.png)
細かい装飾が細部に散りばめられていたり、素材感の異なる記事がレイヤーになっているなど、かなり繊細につくられているドレッシーなアバターだ。よく見ると、タイツや服もキラキラと光っていて綺麗なのがメタバースっぽい。
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付属のギミックとして、アバターに追従するクラゲがあるのがかわいい。作りこみがリアルなので、ちょっとしたキモカワなテイストも感じる。
![](https://asset.panora.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/09173849/VRChat_2024-02-02_22-15-27.161_3840x2160.png)
このギミックはただ追従するだけでなく、巨大化させて座ることも可能。帽子や靴も込みのトータルコーディネートならぬ、アバターギミック込みのメタバースならではのトータルコーディネートが楽しいアバターだ。
●湊渚
・価格:3万6000円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5444845
・イラストレーター:SWAV
・3DCGモデリング:戸森美影、(仮)
・3Dモデルビジュアル調整及びテクスチャー担当:だるだな
・アイテムギミック制作:まき
6つの型で共通素体化
第1弾のアバターも含めて、大丸・松坂屋が発表しているオリジナル3Dアバター全6種の共通素体で制作し、対応するアバター同士で衣装の着せ替えができるという。
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たとえば第一弾の彩千華と、今回発表になった愛結華が同じ型になっている。こうして並んでみると同じイラストレーターさんによるデザインであることがわかる。
値段が値段なだけに複数購入するのはそれなりにハードルもあるかもしれないが、買っただけで終わりにならないように作られているところはさすがだ。
2月9日、5体目「紅遠」発表! 3Dモデル「ぶいチョコ」
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実は2日時点では、第2弾アバター5体のうち1体は詳細未公開とされていたが、9日12時についに「紅遠」が公開! すでに販売も開始されている。
●湊渚
・価格:3万2000円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5482627
・イラストレーター:メレ
・3DCGモデリング:(仮)
・Unityセットアップ・アイテムギミック実装:みりの
・アイテムギミック案:まき
2月13日(火)にバレンタイン集会が開催され紅遠ならびに、すべての第2弾アバターの試着ができるという。集会はFriend+形式のインスタンスで行われるため、スタッフへのリクエストインバイトを送る形になる。事前に以下のリンクからフレンド申請をすませておくとスムーズだ。
●バレンタイン集会
・日時 :2024年2月13日(火) 21:00~22:00
・場所 :VRChat 内の指定のワールドFriend+形式のインスタンス
・参加方法:公式スタッフいずれかにリクエストインバイト
・スタッフ:DM-Pink、DM-Yellow
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また、来週のバレンタインデーに向けて、チョコレートの3Dモデル「ぶいチョコ」も同時に発表。このキャンペーンモデルとして紅遠を起用し、「メタバースのバレンタイン」を盛り上げていく。
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箱の中にはしっかりと宝石のようなチョコレートが入っており、さながら海外グランメゾンのチョコレートという趣。ぶいチョコのモデルは無料だが、ビジュアルは百貨店のクオリティになっていて、パーティクルが出るなどメタバースらしいチョコレートになっている。
●ぶいチョコ
・価格:0円
・販売リンク:https://dm-avatar.booth.pm/items/5482648
・3DCGモデリング:カニかま之助、協力:Bachame
(TEXT by ササニシキ)