フォレストデジタル株式会社
北海道発のウェルビーイングテック企業であるフォレストデジタル株式会社(所在地:北海道十勝郡浦幌町、代表取締役CEO:辻木勇二)は、空間型VR”uralaa(うらら)”を活用した日本初の高校生向けイマーシブ学習授業(没入学習)を開発しました。北海道庁と林業の担い手不足の課題解決に向けて共同プロジェクトを開始し、第一弾の取り組みとして、9月18日に十勝管内の幕別清陵高校(所在地:北海道中川郡幕別町依田101番地1)の教室をデジタル森林空間に変え、実際に使うチェンソーなどの機材に触れながら、林業の仕事を体感する授業を開催します。
世界初の空間型ヴァーチャルリアリティ(VR)技術*¹を用いた「uralaa(うらら)」は、あたかも森や自然の中にいるような没入感のある仮想体験をヘッドマウントディスプレイ(HMD)不要で実現し、お年寄りから赤ちゃんまで没入体験を可能にしました。
2023年5月には、ストレス軽減エビデンス*²と社会実装*³が評価され、「人間・環境学会(MERA)学会賞」を受賞。*⁴
2024年6月には空間VR”uralaa”で体験できる没入コンテンツが1000を超え、オフィスや店舗、教育、医療施設など、多様な業界の空間価値向上に貢献しています。
授業では、普通科の高校2年生3クラス約100名に対し、林業の現場に没入し、その迫力や自然を相手に仕事をするダイナミックな魅力を伝えます。実際に北海道浦幌町の林業家の仕事の様子を360度ビデオカメラで撮影ならびに編集した映像を普段の教室の中で投影し、デジタル森林環境を構築します。本授業によって、高校生には日常的に接する機会がなく、ややもすれば大変そうとネガティブなイメージが先行しがちな一次産業の仕事を改めて理解し、関心を高め、就職の選択肢を広げることを目的としています。希望者には林業の現場に行くプログラムも準備しており、就業者増加を目指します。
また、本授業後にはアンケートを実施し、実際に学生たちの林業に対する理解・興味関心の変化についての意識調査を行い、今後の学びの効果を高めるための知見を蓄積します。また、空間VR”uralaa”のない林業に関する授業を受けた学生たちにもアンケートを聴取し、A/Bテストを行うことも予定しています。
報道関係者様へ:
お手数ではございますが、取材いただける場合は、9月13日(金)18:00までに下記のフォームから申し込みをお願いいたします。
https://forms.gle/aKzqc8Y1siFnGfq17
取材に関する問い合わせはe-mail: [email protected] 広報:竹田にご連絡ください。
¹. 2022 年、当社調べ ². 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所(茨城県つくば市)が実施した、空間型
VR”uralaa(うらら)”の生理的・心理的回復効果を実証した共同研究によるもの。*³. 現在7箇所に常設施設を設置 *⁴ 2023年5月受賞
■経緯と意義
北海道は全国の林業面積の20%以上を占めていますが、林業従事者の全国での割合は約10%にとどまっており、慢性的な人手不足が課題となっております。
今後、北海道だけでなく日本全国的にも、人口減少が避けられない中、林業をはじめ、一次産業の担い手不足は大きな課題となっており、今回の空間VRによる出前授業による行動変容の有無は課題解決のためのひとつのソリューションになると期待しています。
北海道 水産林務部林務局林業木材課
北海道の豊かな森林を守り、育て、将来の世代に引き継ぐために、林業・木材産業の担い手確保が喫緊の課題となっています。そのため、林業の魅力や仕事内容を広く発信し、認知の向上を図りながら、若年層をはじめ幅広い層に林業の就業を促していく必要があります。
今回は、空間型VR技術を活用し、実際の林業現場から離れた高校の教室で生徒たちに林業を体感してもらう初の試みです。この取組を通じて、道民の森林づくりへの関心を高め、ひいては本道の林業・木材産業の発展につながることを期待します。
十勝総合振興局 産業振興部 林務課
フォレストデジタル(株)と北海道十勝総合振興局は、令和2年(2020年)3月に「森林の魅力発信等に関するタイアップ協定」を締結し、これまでに森林をはじめとする十勝の魅力発信に取り組んできました。今回、日本初となる空間VRを活用した林業の出前授業が、十勝管内の幕別清陵高校で開催されることを契機として、管内の高校を中心に取組の輪を広げ、林業の魅力を伝えながら担い手の確保・育成を進めていきたいと考えています。
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 高山範理氏
林業の担い手を増やすには、森林の生態系を保全する意義や地球温暖化防止への貢献、そうし
た多面的な機能の発揮に林業が重要な役割を果たしていることを実感してもらい、若い人達に
森林・林業を身近に感じてもらうことが大切です。デジタル森林環境を学習に活用することで、林業の重要性や意義について現場に近い形で理解することが可能になり、多くの若者に森林・林業に関心をもってもらうよい機会となることが期待されます。
北海道幕別清陵高等学校 進路指導部長 出崎 圭介氏
現在、若者の早期離職が大きな社会問題になっています。その原因の一つは「知らない」ことです。世の中のこと、仕事のこと、自分のこと等、知るべきことを知らないまま進路を選択してしまうことが、ミスマッチに繋がっています。
本校では1・2年生のうちからできるだけ多くの体験をさせ、さまざまなことを広く知った上で、自分に一番合った進路を選択させたいと考えています。今回の出張授業が、生徒たちの進路選択の幅を広げてくれることを期待しています。
浦幌町 北村林業株式会社 代表取締役社長 北村 昌俊氏
林業の課題は多岐にわたりありますが、機械化等少しずつ変化もしてきています。
デジタル技術を活用した今回の取組で、林業の現状をご理解いただき、CO2吸収源等様々な役割のある森の成長を助け、皆さまの暮らしを支え、次の世代に資源や環境を引き継ぐ林業の世界を多くの皆様に興味関心を持って頂けたら幸いです。まだまだ進化する林業に是非ご期待下さい。
フォレストデジタル 代表取締役CEO 辻木勇二
今回、このプロジェクトを実施させて頂くにあたり多くの方のご協力を頂いたことに感謝申し上げます。当社は社名のとおり「森林に包まれるイマーシブ体験を、デジタル技術を用いてどこでも体験できる(=フォレスト・デジタル)」ことからスタートをしました。今回、北海道庁様からご相談を頂いた時、林業の課題に対して貢献できるこのプロジェクトにぜひご協力をさせて頂きたいと思いました。uralaa(うらら)は、市販の360度カメラで撮影したものを、出張してイマーシブ体験を届けることができ、多くの方に感動と体験、そして行動変容を促すことが可能となる新しいイマーシブ空間です。森に包まれるイマーシブ体験を通じて、1人でも林業という50年後、100年後の次の世代に木を育て残していく産業の迫力を感じて、林業への興味を持って頂ければ嬉しいです。
■開催概要
・イベント名称:「空間VRによるイマーシブ林業体験授業」
・日時:9月18日(水)8時40分~11時30分(1授業50分×3クラス)
事前記者説明会:同日 8時00分‐8時30分
・会場:幕別清陵高校 〒089-0571 北海道中川郡幕別町依田101番地1
・プログラム (※以下と同スケジュールで3クラスに実施)
8時40分~8時50分:林業の紹介
8時50分~9時5分 :空間VRで林業体験
9時5分~9時30分 :北海道内の事業体紹介 等
・主催:北海道庁 林業木材課
・協力:十勝総合振興局・フォレストデジタル株式会社・幕別清陵高校・北村林業株式会社
【本イベントに関するお問合せのご連絡先】
フォレストデジタル PR 担当 :竹田 e-mail: [email protected]
■空間VR ”uralaa(うらら)” 概要
”uralaa”は、大型のマルチスクリーンによる映像やサラウンド音響システム、自然のアロマなどを用いて、あたかも森や自然の中にいるような「ひととき旅」体験ができる空間型VRです。
世界初の技術となる”クラウドを通じたマルチスクリーン映像による没入空間を再現”するプラットフォームの開発に成功しました。(2022年 当社調べ)
VRでありながら、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)など機器不要のため、お年寄りから赤ちゃんまで、どなたでも室内で没入体験ができるのが特徴です。
弊社独自の技術により多様な天井・壁のサイズに対応し、継ぎ目も違和感なく、没入空間を実現します。(※プロジェクター性能による制限有り)
スマートフォンやPCから、1000を超えるコンテンツを選択でき、オリジナルプレイリストの設定や予約配信なども可能です。
常設施設だけでなく、イベント目的で期間限定での導入も受け付けており、これまでに医療施設や自治体、小売りやレストラン、教育など多様な課題解決に貢献しました。
・空間VR”uralaa”の詳細、導入のご検討はこちら:https://forestdigital.org/
■導入実績
フォレストデジタル株式会社は、これまで数多くの場所で地域の自然や歴史・文化の魅力を発信し、「時と場所を超えて自然の価値を共有」して参りました。本研究成果のエビデンスをもとに、「空間VR ”uralaa”」は常設施設・イベントなどの多様な形式で採用され、採用していただいた企業の従業員やイベント体験者のウェルビーイングや行動変容に貢献しています。
(常設施設 国内8箇所)
・北海道十勝浦幌町 「uralaa park urahoro」(2020年12月 北海道浦幌町)
・羽田空港どさんこプラザ 「uralaa park haneda」(2021年6月 東京都大田区)
・三菱地所シェアオフィス「TOKIWA PARK by uralaa」(2022年3月 東京大手町)
・オカムラ 「Digital Villa」 エントランス(2022年5月 神奈川県横浜市)
・生活の木イオンモール土岐「生活の木 Earth trip by uralaa」(2022年10月 岐阜県土岐市)
・オカムラ 「We Labo」執務エリア (2022年11月 東京都千代田区)
・富士フイルムイメージングシステムズ「Open Innovation Hub」(2023年4月 東京都港区)
・株式会社長谷工コーポレーション「サステナブランシェ本行徳」(2023年4月 千葉県市川市)
(イベント 随時開催)
・北海道札幌市資料館「uralaa park sapporo」(2022年3月)
・「中部脳リハビリテーション病院」(2022年10月 岐阜県美濃太田)
・HANAZONO EXPO「uralaa in HANAZONO EXPO」(2022年11月 東大阪市)
・「WOODコレクション2023」(2023年1月 東京都江東区)
・世界文化遺産 京都 醍醐寺「イマーシブの祈り〜太閤秀吉が見た醍醐の景色」(2023年9月 京都府京都市)
・総合川崎臨港病院・川崎市川崎病院「バーチャルおでかけ体験会」(2023年12月 神奈川県川崎市)
・「十勝に行こう!『なつかしさと新しさが混じりあう』浦幌町から十勝の魅力をお届け。」(2024年2月 東京都千代田区)
・「コトフィスアフタースクールプログラム 春休み限定プログラム」イマーシブ英語学習プログラム(2024年3月 東京都千代田区)
・「カリヨン うたがいっぱいおんがくえほんコンサート にじいろバス」イマーシブシアターイベント(2024年6月 神奈川県川崎市)
・「コトフィスアフタースクールプログラム 夏休み限定プログラム」イマーシブ英語学習プログラム(2024年8月 東京都千代田区)
■フォレストデジタル株式会社 概要
2019年11月に北海道十勝で設立した「デジタル技術を用いて森や自然の価値を共有する」デジタル・ウェルビーイング企業。
「テクノロジーは私たちを幸せにしているのか」という問いに対する解を出すために、ヤフー出身者や十勝の林業家らが集まり創設。
2022年1月に、世界初の空間型VRプラットフォーム”uralaa”を一般リリースし、20を超える企業と連携パートナーシップを締結。
・社名:フォレストデジタル株式会社(英語名 forestdigital, inc.)
・本社:北海道十勝郡浦幌町字常室51−1 トコムロラボ
・東京オフィス:東京都千代田区大手町2−7−1 TOKIWAブリッジ
・代表取締役CEO:辻木 勇二
・事業内容:空間VR”uralaa”の開発、うららパークの運営
・ホームページ:https://forestdigital.org/
報道関係者様へ:
お手数ではございますが、取材いただける場合は、9月13日(金)18:00までに下記のフォームから申し込みをお願いいたします。
https://forms.gle/aKzqc8Y1siFnGfq17
取材に関する問い合わせはe-mail: [email protected] 広報:竹田にご連絡ください。