VTuber文芸・歴史編纂誌「風とバーチャル」最後となる第三集が発行 コミックマーケット105にて頒布

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『風とバーチャル』ロゴマーク

VTuberに関する文芸・歴史編纂・研究を主題とした書籍「風とバーチャル」が、続巻となる第三集を、12月30日に東京ビックサイトにて開催予定の「コミックマーケット105」で頒布する。スペースは東7ホール “s” ブロック 48ab

「風とバーチャル」は、これまで/これからのVTuberについてを記録し、歴史を編纂することを目的にしたVTuber歴史編纂・記録誌。これまでに第一集第1.5集第二集が制作されており、今誌で通算4誌目となる。

今回誌面では、約100ページもの2022年から2023年のVTuber年表を掲載するほか、様々な寄稿者が参加し、独自の論点でVTuberを解析したコラムやエッセイが掲載される。

冒頭ではバンド・貝と蜃気楼のボーカリストとしても活躍するバーチャルアーティスト、小宵さんによる『風とバーチャル』をイメージしたオリジナルの詩が掲載。

弁護士の関真也さん(関真也法律事務所、第一東京弁護士会 所属)は、移籍・独立等の後も、引き続き同じVTuber名を使用し続けることができるかどうか焦点をあて、昨今問題になるVTuberの転生問題について法的な解釈が述べられており、注目だ。

また、インタビューでは、元フジテレビで日本のテレビ業界でコンピューター・グラフィックスをけん引したひとりである、坂本浩さんに特別取材を敢行した。「VTuber」という言葉が生まれる以前に制作をしていた世界初のリアルタイムで動く3DCGキャラクター「ノケゾリーナ」を使った特別番組『FNSスーパースペシャル 1億人のテレビ夢列島’88』などについて聞いている。

なお今号をもって、『風とバーチャル』の発行は無期限休止となる。理由については「誌面の『おわり』で記されているので、最後までチェックしてほしい」とのこと。

概要

『風とバーチャル』第三集の表紙

書籍名:「風とバーチャル」第三集
編集長:古月(@ran_koga_mas)
題字:八坂天(@10V_tkc)
イラスト: 河地りん(@gingatrain814)
DTP: EMA(@ema_zakiyama)、ぷる
協力: TAG、FG
ページ数: 220ページ
サイズ: B5
イベント価格: 2000円
通販販売: https://windvirtual.booth.pm/items/6373087

目次

  • 小宵「旅する文学」(『風とバーチャル』イメージ詩)
  • 古月「はじめに」
  • 特別インタビュー
    • 古月「最古のVTuber(?)ノケゾリーナを生み出した坂本浩 独占インタビュー 」
  • コラム/エッセイ
    • 八坂天「『バーチャルWalke』」のはじまりと変化を振り返る ~VR・VTuberを観測してきた6年間とこれから」
    • SRVTオーディションWiki管理人「SHOWROOMのバーチャルジャンルとオーディション概説」
    • 安倉儀たたた「パレードで、いつか。」
    • ヒガキユウカ「ホロスターズは如何にして今日の人気を獲得したのか」
    • かなた「VTuberはいかにしてリアルを表現してきたか」
    • あしやまひろこ「Vの身体」
    • 根岸 貴哉「あなたはVTuberをみていますか?――ゲーム実況とワイプの観点から考えるVTuber」
    • 泉信行「アニメキャラクターに見た夢、VTuber前史とアニメが交差した先に――石ダテコー太郎アニメから魔法少女ホロウィッチ!まで」
  • 弁護士解説
    • 関真也「VTuberの移籍・独立時における名称の権利処理について」
  • VTuber年表(108ページ)
  • 古月「おわりに」

●関連リンク

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