「PostPetVR」デモを先行体験!! なでたくなるカワイさに悶絶した

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昨年11月、メールアプリ「PostPet」の20周年に合わせて、ペットワークスが制作を電撃発表した「PostPetVR」(ニュース記事)。1月30日の23時59分までクラウドファンディングで出資を募集中で、1万5000円以上の支援でOculus RiftかHTC VIVEのβ版をダウンロード可能になる。

 
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9000円以上なら、スマホで2ヵ月限定で楽しめる「PostPetVR Lite(β)」と特製のスマホゴーグル「ハコスコミニ」がもらえる。

 
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20万円以上で広告出稿も可能。

 
開発までの経緯やコンセプトはインタビュー記事を読んでいただければわかると思うが、VRコンテンツは実際に試してみるまで、その出来が実感できないもの。そんな折、プレス向けのクローズドな体験会のお誘いが届いたので、ホイホイ取材に行ってきました!

 
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モモ妹も取材にきてました。

 
 

僕らは手でペットと対話していたのだ

 
今回、デモとして用意されたのはHTC VIVE。ユーザーはヘッドマウントディスプレーを装着することで、紙袋をかぶった謎のキャラ「アンノウン」として、PostPetで見慣れたあの部屋に入れる。その際、モーションコントローラーを両手に持ち、穴掘りの要領で前後にスイングすることで、部屋の中を移動することが可能だ。

 
ペットとしては、ピンクのテディベアとして有名な「モモ」と、さらに小さなコモモ族の「コモモ」の2体が出現していた。その辺を適当に歩き回っているので、さまざまな方向から眺めたり、コントローラーのスイングで追いかけて遊ぶことができた。

 
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……と、大枠はこんな感じだが、筆者がかぶってまず感じたのは、なでたくなるということだ。

 
90年代後半のインターネット黎明期、PostPetをインストールしてメーラートして使っていた人なら、画面のペットにマウスカーソルを重ねてなでたという記憶が残っているはず。ときにはメールを届けにきた友達のペットにカーソルを合わせてクリックでボコボコに殴ったりと、マウスを通じて手でコミュニケーションをしていたわけだ。

 
筆者的もまだMacが「Macintosh」で、ローエンド向けに出していた「Performa」シリーズの一体型機にPostPetをインストールして使っておりました。当時のディスプレーはブラウン管で、まだ本体にCDやフロッピーのドライブとかついていたり(……長くなるので割愛)。

 
それから20年後の2017年。今度はVRゴーグルでキャラクターを目の前にして、実際にハンドコントローラーで触れるようになったのだ。……といっても現在のバージョンでは反応が仕込まれていないので、コントローラーで構ってもリアクションを返してくれたり、物理フィードバックもないが、それでも「触っている」感だけでかなり満足できた。

 
これで自分の手でペットをじゃぶじゃぶ洗ったり、おやつを手であげることができるようになったら、かなりスゴいことになるのではないだろうか(傷んだおやつとかあげたら、罪悪感がスゴそうだ)。自分は手を通じてペットとコミュニケーションしていたんだ、と再認識できたのが新鮮だった。

 
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めちゃめちゃなでました。

 
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みなさんもぜひなでてください。

 
 
そしてモモとコモモのローポリな3Dモデルが、これまたVRの世界にマッチしている。データ自体は「PostPet V3」から持ってきた「うん十年もの」で、いわば最新世代のゲーム機でドット絵を動かすようななものだが、違和感はまったくない。ペットワークスの八谷和彦さんいわく、「Job Simulator」を体験した際に「ローポリなんだけどいい」という衝撃を受けたとか。今後、実装されていく「宝物」や「おやつ」なども、オリジナルから引っ張ってきたローポリだ。

 
移動方法に、コントローラーを振るという方法を採用したのもわかりやすく合っていると感じた。HTC VIVEではワープ方式も多いが、八谷さんいわくワープ方式は初めて体験する人にとってわかりにくかったという。また今後、PlayStation VRやGoogle Daydreamといった他のプラットフォームへの展開を考えると、コントローラーを振るという方式なら移植が楽という理由もあるそうだ。

 
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アプリの開発にはUnityを利用。ちなみに壁が2面しかないのは、ペットサイズの家に天井や壁を全部つけてしまうと、小さすぎて人間が入りにくいし、閉所恐怖症の方が困るからという配慮だという。なんだかドリフのセットっぽいですね……。

 
今後のスケジュールとしては、3月に体験会を開催し、4月にβ版をリリースしたのち、夏ぐらいに無料体験会を実施したいと八谷氏は語っていた。かつてのPostPetユーザーなら、20年前の記憶が蘇るほど(筆者は夜11時のモデム接続音が聞こえた気がした)衝撃的な体験なので、ぜひクラウドファンディングに出資して体験してみてほしい。

 
もちろんコミュニケーションアプリとしての機能も用意しており、ピンクの柵を超えるとメールアドレスが出現して、相手の部屋に移動できる──というような構想があるとか。筆者としては、ぜひ初音ミクの「Mikulus」のように、ペットと一緒にバーチャル空間でテレビやYouTubeを眺めるといった方向性に進んで欲しいところ。とにかくその進化が楽しみで、要注目ですぞ!

 
 
●関連リンク
PostPet
ペットワークス

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