次世代型ボカロP・BIGHEAD氏ロングインタビュー 世界を見据えた活動の秘密を徹底解剖!
自ら360度コンテンツを作る!
――それでは最後に、BIGHEADさんの今後の活動などをぜひ教えて頂ければ!
BIGHEAD まず「夢」としてなんですけど、このアルバム「World Is Wide」を世界中の人に届けて、聴いてもらって、世界が広がってくれたらいいなっていうのが、まず大きなものです。
もうひとつ、僕の「夢」として、このミクさんのクリスタルの胸像があるんですけど、これをMoMA(ニューヨーク近代美術館)とか、世界の美術館に収蔵したいんですよね。
※ミクさんのクリスタルの胸像……アルバム「World Is Wide」のジャケットイラストとして描かれている初音ミク。イラスト担当は、これまでBIGHEAD氏と数多くの作品でタッグを組んできたapapico氏。
だから、アートとして世界に残したいんですよね。収蔵は無理だったとしても、どこかに飾るとか……。日本の文化としてどこかに置きたいので、まずはこれを実体化しようと思っています。3Dプリンターかもしれないし、ガラスの彫刻かもしれないですけど、これをフィジカルに実現したいなって思っています。
これはもう、クラウドファンディングなどでお願いする規模かもしれないですけど、まずはちょっとそれをやりたいと思ってます。
▲「World Is Wide」のジャケット
――何気なくすごい話をしていますね(笑)。
BIGHEAD そうです、そうなんです(笑)。言ってやったもん勝ちなので。これはもう、僕の次の「夢」ですね。実際もう動き始めているので、「夢」とは言ったものの、すでにやり始めていることです。それが一番デカいところですね、チャレンジ的には。
あとは、いまVRに対応したサラウンドを作るシステムを構築しているので、それでどんどん、個人でも動画発表していきたいなっていうのはあります。(360度動画やサラウンドに)未来を感じるので、やっていきたいと思っています。
――PANORA的には聞き捨てならないです!
BIGHEAD 「ミク☆さんぽ」や「VROOM」さんとコラボさせていただいてわかったんですがau KDDIさんも新しい音楽の技術とか開発されていて……自分もミクさんやその技術におんぶに抱っこじゃなく、並行して新技術を研究していきたいと思ってます。
360度で音が変わるっていう動画はひとつ出したので。ギターのほうを見たらギターの音がでっかくなるっていうのはもうやったので、次はまた新しい360度の音を作って行こうと思っています。
▲anckor feat.Hatsune Miku [360 Music Video ] 3D Surround Sound Mix
――3月9日(本日)リリースの「初音ミクVR」にも楽曲「Sharing The World」が収録され、自ら360度コンテンツを生み出すBIGHEADさんの活動、今後も期待しています!本日はどうもありがとうございました!
BIGHEAD ありがとうございました!
●関連リンク
・BIGHEAD 公式サイト
・BIGHEAD Twitter
●筆者プロフィール
津久井箇人 a.k.a. そそそ
作・編曲家・ボカロP・ライター。2007年にボカロPデビューした、いわゆる黎明期の古参P。音楽制作活動と並行して、2011年にゲームニュース原稿執筆・ライターとして活動を開始し、2016年4月からPANORAでの活動を開始。不定期連載ゲームプレイレポート「だいぶVR」や「PANORA VTuber Music」の音楽も担当。
・Twitter:@sososo291
・ブログ:sososo activity
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