空中3Dディスプレーやキャラに触れるシステムなど、「デジタルサイネージジャパン」で最先端を体験すべし

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ナノオプト・メディアは13〜15日、幕張メッセにてデジタルサイネージをテーマにした展示会「デジタルサイネージ ジャパン 2018」を開催中だ。Interop Tokyo/Connected Media Tokyo/ロケーションビジネスジャパン/APPS JAPANとの同時開催で、併催イベントと合わせて約14万人が来場予定だ。

そのホール7、8にあるデジタルサイネージジャパン内にて、「ライブエンターテインメントジャパン」も併催。「楽しさ」や「変化」「進化」を元に新たなライブエンターテイメント市場の創出を促進するという目的で、昨年のプレビューからさらにゾーンを拡大して実施中の展示会になる。実はPANORAもブースを構えているのだが、それとは別に気になる展示を取材して来たので簡単にまとめていこう。

 
●空中3Dディスプレー

ざっと会場を回ったところ、CESでも毎年話題になっているKino-moの「Hypervsn」やLife is Styleの「Phantom」といった空中3Dディスプレーが人目を引いていた。

仕組みとしては、LEDのついたプロペラを高速回転させて絵にするというもの。複数個を連結させてひとつの大きなディスプレーにすることも可能だ。駆動部がほとんど見えず、まるで空中に浮いているように見えるのが不思議で多くの人だかりを集めていた。

 
●巨大曲面ディスプレー

タケナカ / アークベンチャーズのブースでは、ゲームも遊べる巨大な曲面ディスプレー「HACOBUNE」を展示。

 

2.9mmピッチで50cm四方のLEDディスプレーを壁面に75枚……。

 

底面に36枚敷き詰めている。

 

赤外線を発するセンサーを手につけることでプレイヤーの位置を特定。

 

空間を飛んで進むゲームを体感可能だ。VRゴーグルとは異なり、視界を覆うほどの巨大なディスプレーを複数人で目の前にできるというのがメリットになる。

 
●キャラに触れるディスプレー

 

DSJパビリオン内にブースを構えるエムツーでは、等身大のキャラクターと触れ合える「E-mote Communicator」を使った「ふれあえる♡シアンちゃん」を展示中だ。

「SHOW BY ROCK!!」のキャラクターであるシアンちゃんを4K/65インチのディスプレーに表示し、触ったところで反応が変わるというコンテンツになっている。東京池袋のP’PARCO3階、または大阪なんばまるい7階のサンリオアニメストアにて展示中だ。またE-moteのシステムは「さわれるまいてつ」でも使われている。

 

さらに今回、同じポーズをとることでカウントダウンが始まり、一緒に写真を撮れる新機能を追加した。

アプリの制作には、キャラの設定・イラスト・音声データの素材が必要になる。機材のレンタル費用は、開発/運搬費別で1日5万円、7日間で12万円、30日間で30万円だ。

 
●アバターを介してMRでコミュニケーション

エージーエーコーポレーションでは、「MIXED REALITY COMMUNICATION」と題したインタラクティブデモを展示していた。PANORAとしては、まず使っているARゴーグルが「Meta2」という点だけでグッとくる(しかも4台もある)のだが、あえてHoloLensではなくMeta2を選んだ理由は約90度の視野角と2560×1440ドットの解像度などの点とのこと。

デモとしては、2人1組で横に並んで同じ映像を見ながら体験する。まずテーブルに座ってMeta2をかぶり、2種類からキャラクターを選択すると、斜め前に自分のアバターが現れて、隣の人と向き合う形になる。

そして正面のテレビとも連動しており、テレビの中で向こうからバーチャルキャラが走ってきて、途中でARに切り替わって空間に飛び出す演出が入る。そのキャラがガイドとして使い方を教えてくれて、空間に指で絵を描いて相手に渡すというインタラクションが可能だ。かわいいアバターを介してコミュニケーションすることで、会話が捗るようになるかもしれない(参考記事)。

 
●五感で体験するリアリティー

コーンズ テクノロジーのブースでは、国内代理店として展開しているVR関連製品をいくつか展示していた。今年3月から扱い始めたオランダ・センシクスの「SR Pod」は、VRゴーグルをかぶっての視覚や聴覚だけでなく、気温・気流・香り・振動なども体感できる。

利用方法としては、障害者のバーチャル旅行や精神疾患のリハビリ、不動産・保険の広告などを想定している。ボックスの大きさや香りの種類などにもよるが、金額的には500〜600万円ぐらいとのこと。

 

今回はカカオ畑を抜けて、チョコレートの平地を通り……といったチョコの香りと生産地の熱風が漂うデモだった。

 

背面のヒーターは、VR ZONEの「ガンダムVR ダイバ強襲」を思い出す。

 

解説パネル。

 

ほかにも英Ultrahapticsの代理店を務めており、アスカネットの空中ディスプレーと合わせて、空中にあるボタンを触ると触覚フィードバックが返ってくるというデモや……。

 

ポスターの手前に手を掲げるとサイネージが反応して触覚フィードバックも得られるというデモも展示していた。

 

解説パネル。

 
●自動で微笑むVTuberシステム

キッズプレートの「VTuber Live システム」は、会場をざっと見た限りでは唯一だったバーチャルYouTuber用システムだ。

 

透過スクリーンを加工したアクリルパネルにプロジェクターでキャラの姿を投影。インターネット経由で遠隔ログインして、パネルの上部にあるウェブカメラで観客を認識しながらコミュニケーションできる。

 

ポイントとしては、ディープラーニングを用いた顔認証システムで、キャラを自動制御することも可能という点。今回は笑顔を見せるとハートが落ちてくるという演出を入れていた。

 
●ドローンを目視しながら情報もチラ見

デジタルサイネージジャパンと同じホールで展開しているロケーションビジネスジャパンでは、ブラザーがドローン向けヘッドマウントディスプレー「AIRSCOUTER WD-300A」を出展。

 

今までドローンの高度やバッテリーなどの情報を見ようとすると手元のディスプレーに目を動かしていたが、遠方で操作していて米粒ほどのサイズになっているときは、再度探すのが面倒なこともあった。

 

そこでAIRSCOUTERを使えば、目線を大きく動かさずに情報をチラ見できるようになる。解像度は720pで、1m先に19インチサイズのディスプレーが現れる形だ。

 

フレキシブルアームで見やすい位置に動かしたり、ピントの調節が可能。またIP54準拠の防塵防滴対応というのも業務向けのニーズに対応している。

 
 
……というわけでざっと紹介してきたわけだが、VR/ARは実際に体験しないとわからない部分も多い。ぜひ会場に来て、チェックしてみるべし。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
デジタルサイネージ ジャパン 2018

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