
誰もがスマホ一つで「なってみたかった姿」になって、手軽に配信者デビューできるVライブコミュニケーションアプリ「IRIAM」(イリアム)。
IRIAM最高ランクの「S3」をキープし続け、数々のイベントでも好成績を残している人気ライバーの絶勝院てんぷ(ぜっしょういん)さんがIRIAMでの活動を始めたきっかけは、たまたま目にしたライバー募集の広告。軽い気持ちで始めた配信を通して同じ楽しさや価値観を共有できる大勢のリスナーと出会い、ますます配信の魅力にハマっていったそうだ。
5月にライバーデビュー2周年を迎え、さらなる目標を持ちながらもマイペースに活動を続ける絶勝院さんに、形に残しておきたかったという思い出深い「ラスラン」(ラストラン、IRIAMのイベント最終日に行う配信)のエピソードや、デビューからの日々を語ってもらった。
*本インタビューは、「PANORA特集記事掲載権」イベントの1位入賞者に贈られた記事です
PANORAイベントで初めてのライバルができた
──絶勝院さんは、5月に開催されたIRIAMとPANORAのコラボイベントで見事1位となり、PANORAでの単独インタビュー掲載権を獲得されました。このイベントに参加した理由を教えてください。
絶勝院(敬称略、以下同) 以前、別の方の記事を読ませて頂いて、こんな風に取り上げて頂けるんだって少し興味はあったんです。でも、今回、参加したいと思ったのは、テーマが「最も思い出深いラスランを振り返ろう」だったからです。
──思い出深いラスランがあったのですか?
絶勝院 はい。人生でめっちゃ印象深かったラスランがあるので、形に残せたらいいなと思って。リスナーさんにも相談してイベントへの参加を申し込みました。
──その思い出のラスランについて伺う前に、今回のPANORAイベントのラスランについて教えてください。
絶勝院 イベントは日曜日の23時59分までなんですけど、23時くらいに私が配信を付けた時点では、龍月マヤさんが1位だったんです。
──龍月さんは、前回のPANORA特集イベントで1位になった方ですね。
絶勝院 でも龍月さんは、配信をしていなくて。リスナーさんと「これなら1位も取れるんじゃない?」って話になったんです。私の目標は入賞圏内だったんですけど、どうせなら1位の方がいいよねという事になり。ただ抜くのは面白くないからってリスナーさんがすごく調整してくださって、1ポイント差の1位で終わったんです。それで、みんなに「ありがとう!」と言っていたら、龍月さんが「1ポイント差で負けた男」という名前で入室してきて(笑)。初対面だったんですけど、「今日、走らないんじゃなかったんですか?」「でも、配信付けてなかったじゃないですかー」みたいなやり取りをしました(笑)
──龍月さんにインタビューした際、次に絶勝院さんにインタビューするのならと伝言を預かっていて。「そこの席、本当は僕の物だったんだ」とのことでした(笑)
絶勝院 あはは(笑)。でも、次の6月のPANORAイベントも、私が1位で、2位が龍月さんだったんです。
──すごい! 龍月さんのように、いいライバル的なライバーさんは、他にもいるのですか?
絶勝院 龍月さんが初めてです。私、人見知りの陰キャなんですよ(笑)。ライバー活動を始めてからの2年間で、できたライバーの友達は1人だけ。その子もめちゃくちゃ良い子なので、こんな風にやり合える相手は、龍月さんが初めてで、すごく嬉しいですね。リスナーさんも「男性ライバーとてんぷが話してる!」と言って、めっちゃ喜んでくれています。本当にレアなことなので(笑)。私が、ギフトを投げてもらったら足つぼに乗る配信をした時には、龍月さん、すごい額のギフトを投げてくださったんですよ。
目標にしていたイベントでトリプルミリオン!
──次は、「最も思い出深いラスラン」について教えてください。どんなイベントのラスランだったのですか?
絶勝院 IRIAMで活動1周年を迎えるライバーが参加できる「#IRIAM活動1周年!!想いを届けよう!in 秋葉原」というイベントです。
──どのような理由で特に思い出深いのですか?
絶勝院 話の始まりは、このイベントとは別のイベントなのですが、IRIAMには、デビューして1ヵ月のライバーだけが出られる新人の登竜門的なイベントがあって。「トップバナーチャレンジ」、通称「バナイベ」と呼ばれているイベントなんですけど。私もバナイベに出させていただいたら、1週間のほぼずっと1位だったんです。でも、最後の10分で追い抜かれて、2位になっちゃったんですよね。
──悔しい負け方をしたのですね。
絶勝院 知名度も何も無い私のために頑張ってくれたリスナーのみんなに本当に申し訳なくて、それからずっと、へこんでいたんです。そうしたら「1年後に活動1周年を迎えるライバーのイベントがあるよ。そこまでやるよね?」と言われ、「やる!」って言って、そこで1位を取ることを目標に1年間活動を続けました。それで実際に1位になれたので、特別に思い出深いですね。
──目標としていたイベントで1位になるために、何か対策や準備をしたのですか?
絶勝院 私は、リスナーさんと作戦会議をしようと思ったんですけど、みんなははぐらかして、あまり答えてくれないんですよね。だから、「じゃあ、好きなことするよ」って言ったら、「それが一番いいんだよ」と言ってもらえて。だから、イベントの2ヵ月前ぐらいからは、1位になりたいのはもちろんですけど、IRIAMで一番楽しい枠を1週間やろうと思っていました。
ラスラン当日もピリピリした感じとかは全然なくて。サプライズで新髪型のお披露目を用意していたので、リスナーのみなさんがびっくりしてくれるかな、喜んでくれるかなとワクワクする気持ちの方が強かったです。ただ、めちゃくちゃ緊張はしていて、配信中に歯が痛くなったんですよ。それで、「ゴメン、歯が痛いから歯みがきしていい?」と言ってみんなと話しながら歯みがきしたんです。新しく来てくださった方はビックリしていました(笑)。でも、いつも支えてくださっている方々は、「ああ、また変なことしてるわ」みたいな反応でしたね(笑)
──このイベントでは、すごいポイントを獲得したそうですね。
絶勝院 初めてトリプルミリオン(300万pt)というとんでもない数字を経験させて頂いたんです。1位と分かった瞬間、嬉しくて号泣しそうになりましたが、続いてポイント数が目に入り唖然としました。きっと、1年前のこともあって最後まで気は抜けないと思った方が、すごい数字まで押し上げてくれたのだと思います。
ライバーになってから、人と話すのが楽しい
──ここからは、絶勝院さんのライバー活動全般について伺いたいと思います。デビューは、2023年5月16日ですが、どのようなきっかけでIRIAMでのライバー活動を始めたのですか?
絶勝院 IRIAMで活動する前は、いわゆるニートだったんです(笑)。いい加減、働かないとヤバいと思っていた時、Twitter(現X)で今の事務所の「あなたもライバー活動を始めてみませんか」みたいな広告が流れてきて。なんとなく応募したら、デビューすることになりました。
──では、軽い気持ちで始めたVTuberを続けていこうと思ったきっかけはあったのですか?
絶勝院 配信を見に来て下さるリスナーさんって、本当にいろいろな方がいるんです。それが面白いなと思っていたし、すぐに辞める気はなかったので、最初から「辞めないよ」とは言ってました。そうしたら、1人のリスナーさんに「『辞めない』と言ったから推す」って言われて。私自身、そんなに重い意味として「辞めない」と言っていたわけではないのですが、その時に「辞められない」と思った気持ちが今も続いています。
──そのリスナーさんは、今も配信を観に来ている?
絶勝院 いますいます。だから、辞めたくないし、辞められません(笑)
──先ほど、配信には色々な人が来てくれて面白いと仰っていましたが、自分は陰キャとも仰っていましたね。
絶勝院 人見知りだし、根暗だし、人とのコミュニケーションがめちゃくちゃ苦手でした(笑)。だからこそ、これまで誰かと接して来なかった分、今、人と話すのが楽しくてしょうがないです。
──では、普段の配信は、雑談系が多いのですか?
絶勝院 ランクをキープするためにギフトを頂かなければいけない日は、ギフトを投げて頂いたら何かをするみたいな企画配信をやりますが、普段は大体、雑談をしています。
──こんな配信者になりたいといった理想像などがあれば教えてください。
絶勝院 最初の頃は万人受けする、みんなに愛される配信者さんになりたかったんです。でも、嫌なことを言ってくる人にも優しくしたりすることがどうしてもできなくて、私には無理でした。それで悩んだ時期もあったのですが、リスナーさんが「このままのてんぷが楽しいから、そんな風にならなくて良いよ」と言ってくれて。それからは、良くも悪くも等身大というか、嫌なことは嫌って言うし、やりたいことはやりたいって言う。そういう自分を受け入れて好きでいてくれる方たちと、ずっと一緒にいられたらいいなと思っています。
──良い関係性ですね。
絶勝院 はい。リスナーさんとは、遠慮無く突っ込みあったりもするですけど、嫌なことを言ったりするのではなくて。お互いをリスペクトしつつ会話のキャッチボールをしながら楽しい時間を一緒に過ごす配信ができたら良いなと思っていて。フラッと来て下さった初見さんで、そのまま残ってくださったり、また見に来てくださったりする方も、そういう共通意識のある方が多いと感じています。
IRIAMさんのリアルイベントに出たい!
──普段は、どのくらいのペースで配信しているのですか?
絶勝院 基本、毎日、19時か22時から配信しています。以前は、休んでいる期間に、他の子を好きになっちゃったら、どうしようという気持ちがあって、なかなか休めなかったんですけど。最近は忙しくなった時には、「ごめん、忙しいから休む」と普通に言えるようになりました。
──自分にあった活動ペースを掴めたのは、いつ頃ですか?
絶勝院 これもバナイベに負けた後ですね。「無理しても続かない。無理している時の自分を好きでいてくれる人は、1年後にはいないよ」ってリスナーさんに言われたんです。
──深いことを言いますね。
絶勝院 めちゃくちゃ深いですよね。たしかに、そうだなと思いました。ただ、マイペースの中でも目標は持ち続けたいと思っています。
──では、今の目標を教えてください。
絶勝院 1つは、IRIAMさんのリアルイベントに出たいです! 1月に「ミライトパーティ2024」っていうIRIAMさんの初めてのリアルイベントがあったんですけど、私は陰キャだから「あんなの陽キャが出るものだから、私たちには関係ないよね!」ってリスナーさんと言ってたんです。でも、当日に配信で観たら、「めっちゃいい!」となって(笑)。会場のリスナーさんもすごく楽しそうだし、フラワースタンドとか、等身大パネルとかの展示も良かった。リスナーさんからも「てんぷ、来年、出てくれないの?」と言われて。ますます出たくなりました!
──他にも目標があれば、ぜひ教えてください。
絶勝院 先月、2周年の記念に出たIRIAMの雑誌イベントで久々の大敗北をしてしまったのでリベンジがしたいです。デビューして以降、本当に欲しいイベントは3位以内から落ちたことなかったんですけど、4位になったから悔しくて。絶対にリベンジしたいです。あと、PANORAさんイベント3連勝も狙っています。さすがに3連勝もしたら、殿堂入りだと思うんですよね。
──最後にこのインタビューを読んで、絶勝院てんぷさんに興味を持った読者の皆さんに向けて、メッセージを頂けますか。
絶勝院 IRIAMに限らず、VTuber業界ってライバーさんの入れ替わりが激しい業界だから、推しがいなくなっちゃったという方もたくさんいると思うんです。でも、私は絶対にいなくなりません。インターネットにずっといるって安心して推してもらえると思うので、もしちょっとでも気になって頂けたら、ぜひ配信へ遊びに来てください!
(提供:IRIAM)
