
スイスの人類学者ミラとVTuber/作家バーチャル美少女ねむによる研究ユニット「Nem x Mila(ねむみら)」は28日、ソーシャルVRユーザーの経済活動を分析するための大規模アンケート調査「メタバース経済」を開始(回答フォーム)。
本調査は、同ユニットがこれまで実施してきた「ソーシャルVRライフスタイル調査」シリーズの一貫で、ソーシャルVRの人口が大きく増加していることや各プラットフォームがクリエイターエコノミー機能の増強を図っていることを踏まえ、経済に特化した調査となっている。ソーシャルVRで実際に生活している人々が実際にどのような経済活動を行い、どのような展望を抱いているのか、プラットフォームや地域ごとの傾向の違いも詳しく分析が行われる。
また今回は、経済学者であり、メタバース経済に関する著書も執筆している井上智洋氏が公式アドバイザーとして調査に協力。
回答の締切は8月16日で、レポートは無償公開される予定だ。
●アンケート調査について
・方法:日英バイリンガル対応したGoogleフォームによる公開アンケート方式。回答時間は約5~15分を想定。
・目的:ソーシャルVRのユーザーの経済活動の在り方について理解を深めること。レポートは無償公開される予定で、参加者の個人が特定されないように配慮されている。
・対象:VRヘッドマウントディスプレイを用いて、ソーシャルVR (VRChat、Neos VR、cluster、バーチャルキャストなど) を直近1年以内に5回以上使ったユーザー (デスクトップ・スマホからのみの利用者は今回は対象外)
・回答受付期間:2025年7月28日~8月16日
・注意事項:回答は一名一度のみ。フォームは匿名。
・回答フォーム
●公式アドバイザー:経済学者・井上智洋氏

経済学者。駒澤大学経済学部准教授。慶應義塾大学SFC研究所研究員。 専門はマクロ経済学。特に人工知能(AI)の進化が雇用に与える影響を研究している。著作に「メタバースと経済の未来(文春新書)」。
・公式X
・公式サイト
●公式サポーター
・IMMERSIVE WIRE
メタバースや空間コンピューティングに関する情報を発信する英国を拠点とする Web メディア。
・ICXR(Intercollegiate XR)
学生主導のXRクラブ同士の連携、キャリア開発、相互支援、教育促進を目的とした、世界有数の大学間エクステンデッド・リアリティ(XR)コミュニティ。世界中の35を超える大学が加盟し拡大を続けている。
・Armani’s Parlour
現実と仮想の境界を越えた好奇心を称えるコミュニティ。好奇心の赴くまま、ソーシャルVRの風変わりな側面や、人類が仮想現実の内外にもたらす文化について探求する。
・PANORA
「日本にVRを広める」をミッションとする日本初のVR専門ニュースメディア。
・HIKKY
メタバース上で世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット(Vket)」を企画・運営。
・VRアジト
TGS2022でDiscord社おすすめサーバーに選ばれた、MyDearestによるVRコミュニティ。
・ブイノス
「Vの者がVのまま社会参画できる未来」を目指す実践検証組織。
●Nem x Mila「ソーシャルVRライフスタイル調査」シリーズ
「メタバース経済」はスイスの人類学者ミラとVTuber/作家バーチャル美少女ねむがVTuberやメタバースが人類に与える影響を調査するために結成した研究ユニット「Nem x Mila(ねむみら)」による大規模調査プロジェクト「ソーシャルVRライフスタイル調査」シリーズの第6弾。
これまでの5回に渡る調査の総回答数は5000件を超える。2023年には国際連合の国際会議「IGF京都2023」でも活動について登壇発表を行った。
・メタバースでのアイデンティティ(Nem x Mila, 2024)
・ソーシャルVRライフスタイル調査2023 (Nem x Mila, 2023)
・メタバースでのハラスメント (Nem x Mila, 2022)
・ソーシャルVR国勢調査2021 (Nem x Mila, 2021)
・新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか (Nem x Mila, 2020)
●リュドミラ・ブレディキナ
スイスの博士課程在籍の学生。通称ミラ。
2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」(ジェンダー賞)を受賞。 2024年にはNHK「最深日本研究」で密着ドキュメンタリーが放送。
・公式X
・学術ポータル
●バーチャル美少女ねむ
日本のVTuber/作家で、メタバース文化エバンジェリスト。HTC公式VIVEアンバサダー。
2022年に解説書「メタバース進化論(技術評論社)」を出版。「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門で大賞を受賞。
・公式X
・学術ポータル
●関連リンク
・アンケート回答フォーム
