喋りまくるホロメンを転がしてゴールを目指す「ホロライブごろごろマウンテン」レビュー

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「ホロライブごろごろマウンテン」のタイトル画面

毎月のように次々と話題作が誕生しているホロライブプロダクションの二次創作ゲームブランド「holo Indie」。7月24日(木)にリリースされた3Dアクションゲーム「ホロライブごろごろマウンテン」も、ときのそらさんさくらみこさん宝鐘マリンさんフワモコなど数多くのホロメンが配信でプレーし、さらに話題を集めた。

「ホロライブごろごろマウンテン」は、昨年8月にリリースされた3Dパズルゲーム「ホロライブ お宝マウンテン」を開発したゲームスタジオ「ビサイド」による新作。ゲーム性はまったく異なるが、可愛いグラフィックや、配信での発言を引用したホロメンのボイスの面白さ、やり込み要素などは共通。簡単に誰もが楽しめるけれど、延々とプレーし続けてしまう中毒性も引き継いでいる。実際に数時間プレーした所感をレポートしていく。

オープニング動画では、前作と同じくマリン船長の録り下ろしボイスが聴ける


豊富なボイスは配信の中からセレクト

前作「ホロライブ お宝マウンテン」では放り投げてくっつけていた「お宝」を、ゴロゴロと転がしながら坂道の上にあるゴールまで運ぶのが、「ホロライブごろごろマウンテン」の目的。操作は非常にシンプルで、WASDでキャラクターを移動。「Shift」キーかマウスの左クリックでお宝を投げ、右クリックでカメラがお宝の方向に向く。また、コントローラーでの操作も可能。PS5のコントローラーをUSB接続して少し動かしただけで、自動的にコントローラー操作へと切り替わった。

操作は、非常にシンプル。キーボードでも問題無く楽しめる

各ステージには、5人のホロメンのお宝が登場。同じお宝を二つくっつけると、別のホロメンのお宝に変化するのも前作と同じだ。各ステージには、4つのチェックポイントがあり、そこでお宝を変化させ、次のチェックポイントを目指す。例えば、ステージ1の場合、スタート時のお宝はそらさんで、最初のチェックポイントには、同じそらさんのお宝が置かれている。

アスレチックのようなステージでお宝をゴールへ運ぶ

それらをくっつけることで、次は白銀ノエルさんのお宝に変化。同じノエルさんのお宝が待つ二つ目のチェックポイントまで転がしていき、今度は、不知火フレアさんに変化させる。そうやって、リレーのようにお宝を変化させながらゴールを目指すのだ。

ステージをクリアした時の画面。この時は、百鬼あやめさんがアンカーだった

ステージごとに、登場するお宝と変化の順番は決まっているが、条件を達成してクリアしたステージでは、順番の変更が可能。自分で所有しているお宝があれば、登場するお宝と交換することもできる。お宝は、ホロメンごとに獲得条件が決まっており、特定のステージを初めてクリアした時や規定回数クリアした時にもらえる。中には、特定のホロメンを5番目にセットしてゴールすることが獲得条件のお宝もある。

現在、全47人のお宝図鑑を埋めるのも大きなモチベーションとなる

お宝は、転がしている時など頻繁に喋るのだが、セリフは実際の配信の中から選ばれたボイス。定番の挨拶の他、「なぜ、このセリフを選んだ?」とツッコみたくなるネタ寄りのチョイスも多く、制作陣のセンスの良さとホロライブ愛が伝わってくる。

「本当にもう、ド変態なんだから」
「Kカップを目の前にして、Iカップは弱い」

誰のセリフかは書かないが、色々と大丈夫なのだろうか?

プレー中は、楽しいホロメンのボイスがずっと聴こえてくる

絶妙な難易度設定で誰でも楽しめる

個性的な髪型や角などの突起物も多いお宝は、物理演算で予想外の方向に転がることもあり、意外とコントロールは難しい。また、ここまで何度かお宝を「転がす」と書いてきたが、操作キャラの移動速度が遅いため、実際には前方にお宝を投げながら進んでいくことも。障害物を越えるために強く放り投げると、あらぬ方向に大きく跳ねてコースアウトしてしまうこともある。

序盤のステージは、ゴールをするだけなら簡単で、ステージごとに設定されたミッションのクリアや、ランキング上位を目指すと一気に難易度が跳ね上がる。そして、先のステージに進むと徐々にクリアの難易度も高くなっていく。心を折られない程度の難易度が絶妙だ。

お宝を投げて越えなくては進めない場所も出てくる

操作するキャラクターは、デフォルトでは、宝鐘マリンさんのファンである「一味」をイメージした海賊姿。しかし、ステージクリア時などにもらえるコインでスキンを購入し、着替えることも可能で、「一味」と同じく、いろいろなホロメンのファンなどに変身することができる。

同じアカウントで前作「ホロライブ お宝マウンテン」も購入していると、クマリンスキンがもらえる

また、今作ではオンラインマルチプレイのシステムも実装。ルームを作って友人と対戦するだけでなく、ランダムな相手と対戦できる「ランダムマッチ」も可能だ。筆者は、本作をプレーしている友人がおらず、タイミングも悪かったのかランダムマッチのマッチングも成立しなかったため、実際にプレーはできていないが、気になるモードだ。

友人が少ない筆者はプレーレポートできないが、マルチプレイにも対応

本作のような坂道や山を上っていくタイプのゲームでは、一瞬のミスでふりだしに戻ってしまうスリルや絶望感も付きものだが、筆者が到達した序盤のステージを観る限り、チェックポイントを越えて下まで落ちることは、あまり無さそうな構造になっている。過剰なストレスを感じることなくプレーでき、シンプルだからこそ飽きが来ない。お盆休みに手を出すと、時間泥棒になりそうなゲームだ。


●作品情報
・タイトル :ホロライブごろごろマウンテン
・対応機種 :Steam
・ジャンル :3Dごろごろアクション
・プレイ人数 :1〜4人(オンラインランキングあり)
・対応言語 :日本語、英語、中国語(簡体字 / 繁体字)
・発売日 :2025年7月24日(木)
・販売価格 :1500円(税込)
・ストアページ :https://store.steampowered.com/app/3511130/
・開発元 :株式会社ビサイド
・権利表記 :© COVER © CCMC Corp. © BeXide

(TEXT by Daisuke Marumoto


●関連リンク
ホロライブごろごろマウンテン(Steam)
holo Indie(X)
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