PROJECT IM@S 「ヴイアラ」上水流宇宙、バースデーライブレポート 彼女が魅せるのはダンスだけじゃない

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2025年9月12日(金)、「アイドルマスター」シリーズを手掛けるPROJECT IM@Sによるアイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv」(以下、ヴイアライヴ)のライバーアイドル、上水流宇宙(かみずるこすも)さんの誕生日を祝うライブイベント「上水流宇宙 BIRTHDAY ONLINE LIVE 2025」が配信された。(ライブ冒頭の無料配信はこちら

近頃ではメンバーそれぞれの個性を重視した活動を行ってきているヴイアライヴ。「ダンスナイト!」をテーマにした今回のライブでは、最近では踊ってみたショート動画でも話題の上水流さんのダンスクイーンとしての魅力と、さらに映像制作や演出などクリエーターとしての側面もフィーチャーされた。本記事ではプロデューサー(彼女の活動を楽しみ盛り上げるファンのこと)と共に盛り上がったバースデーライブの様子をレポートする。


オリジナル曲にカバー曲にあふれる、上水流さんの得意と好き

開幕映像によるカウントダウンの後、ステージに現れた上水流さんの後ろに映るはミラーボールをイメージした映像。そして本ライブ1曲目として流れだしたのはシンデレラガールズの楽曲のカバー、「ミラーボール・ラブ」。

ファンキーなダンスチューンを、時にノリノリに、時にゆったりと緩急を決めて、ライブ初手から魅せてくれた。上水流さんが日頃から好きと公言している「イノタクさん」(TAKU INOUE氏)が手がけた一曲だけあり、パフォーマンス後には興奮した様子で曲の紹介を行っていた。

今夜は「ダンスナイト!」ゆえいっぱい踊りまくると宣言も改めてあり、続く2曲目として「私のEDMチューンといえば、これ!」と紹介されたのは上水流さんの2ndシングル「クライヤ」。

曲中では歌唱だけでなく振りも含めて歌詞を表現し、間奏ではステップを刻むダンスを魅せ、サビではプロデューサーと共にワイパーのように左右を振り盛り上げるという、彼女の持ち歌ならではの演出とパフォーマンスでこの曲のよさをを引き出してくる。

続いては、初星学園・紫雲澄夏さんの「Ride on Beat」のカバー。事前にカバーの予告をした上で振り入れの様子を配信していたこの楽曲を、ビートに合わせノリノリで披露した。


ゲストの灯里愛夏さんとレトラさんにもダンスを叩きこむ

ここでゲストとしてヴイアライヴのメンバー、灯里愛夏(ともりまなか)さんとレトラさんが上水流さんを祝うべく登場。

7月に開催された灯里さんのバースデーイベントのバラエティコーナーではクイズやジェスチャーゲームなどが行われたが、ダンスクイーンである上水流さんのイベントでは、「10分間で灯里さんとレトラさんにダンスの振りを叩き込み、3人で踊れるか」というもの。課題曲は、以前に上水流さんが踊ってみたショート動画をアップした、「Tame-Lie-One-Step」だ(この曲も、先ほどの初星学園・紫雲澄夏さんの持ち歌)。

1万円分の出前券が獲得できることもあり、ツッコミを入れる余裕なく熱血指導を行う上水流さん。それにあわせるように振りを体に入れる灯里さんに対し、ダンスよりも歌唱の方が得意なレトラさんは抵抗を見せるも、時間内に習得。

その後早速3人でのパフォーマンスを披露し、審査を踏まえ無事ご褒美をゲット。その後、「せっかく3人揃ったので、1曲やってもいいですか」と言うことで披露したのは、これまたTAKU INOUE氏が手がけた、シンデレラガールズのユニット・LiPPSの楽曲「Nightwear」のカバー。

個々人のダンスだけでなく、ポジションを変えていき、この日の主役である上水流さんを引き立てつつも灯里さん・レトラさんの見せ場も作る、3人ならではのフォーメーションダンスも見どころ。なお、演出を考えたのも上水流さんとのことで、 灯里さん・レトラさんもレッスンを重ねてくれた上でこの日を迎えたそうだ。

出演コーナーが終わりステージの外にはける2人を「バイアラ」と彼女ならではの別れの言葉で見送る上水流さん…と、その言葉を耳にした途端に一瞬笑みをなくして静止。そののち「バイバイ」「チャオチャオ」と上書きする2人。バースデーライブの今日もバイアラ派と他派閥との抗争は続くのであった。


プロデューサーからのプレゼント、プロデューサーへのプレゼント

2人と別れた上水流さんがソロで披露したのは、これまた彼女が好きな765プロダクションのアイドルのユニット楽曲「Dance in the Light」のカバー。

「やっとできたー、この曲!」「先輩アイドルさんの曲の中でダンスといえばこれなんじゃないか」と、パフォーマンス後で少し呼吸が乱れながらも、思い入れのある曲の披露に喜びを隠せない様子。

ここで再び企画コーナーに。ここでは、ハッシュタグ ” #宇宙誕生祭2025 “ で投稿されたファンアートやお手紙の中から、ランダムで選ばれたものを紹介。イラストだけでなく、花で作った上水流さんのライブ衣装やモザイクアート、センイルケーキ(韓国式の誕生日ケーキ)など、それぞれのプロデューサーからの様々な形での愛に大喜び。

多くのプレゼントに「私も皆さんにダンスと歌でお礼をしたい」と告げて披露したのは、765プロダクションの楽曲、「DIAMOND JOKER」。

正式デビュー前の2023年、3Dお披露目配信での「見て覚えろ!10分で覚えて踊ってみた!」企画にて2分強のダンスを習得し踊りきったこの楽曲。今回はフルバージョンでの披露だが、ダンスだけでなく、上水流さんもかっこいいと語る歌詞に背中を押されながらの歌唱に、彼女のこれまでの軌跡を思い出してしまうのも必然だろう。

バースデーライブの終盤に披露したのは、上水流宇宙1stシングル曲、「公転周期」。先日再生回数が5万回を超えたと紹介されたオリジナルMVを背景に、透き通るようなサウンドが宇宙(うちゅう)の広さを示す中、今ではしっかりとした上水流さんの声がボクたちを導いてくれる。長めの間奏でキレのあるダンスの見せ場があるのも彼女の楽曲ならではだ。

バースデーグッズ(受注締切2025/10/5)や、3rdシングル曲「Scarlet Rose」の世界をドラマ化したバースデー記念ボイス(2025/10/13まで販売)といった告知をしたのち、本日のライブの最終曲が、初披露である4thシングル曲であることを告げる上水流さん。

ここで彼女はプロデューサーに2つのお願いをする。1つは歌のある箇所で、挙げた手を左右に振ったり回したりするという振付を一緒にしてほしいということ。もう1つは、今回の初披露にあたりプロデューサーへのプレゼントを用意したので、彼女だけでなくステージ全体を見てほしいということ。

そして披露されたのは新曲「ZeroGravity」。

頭サビの後のイントロで、さっそく先ほどお願いした振付をプロデューサーと一緒に行うことで場を温めると、彼女のソロ曲の中で一番ポップな曲調で自由に宇宙へと飛び立とうと招くように明るく歌う。

治安悪めな間奏では体を後ろに向け腰を揺らしながら時折顔を振り向けたり、

あるいはハイテンポでステップを踏んだりしてこちらを艶っぽく誘っていく。

のちに「ダンス過去一激しい」「歌も息継ぎが無い」と述べたこの新曲だが、「みんなニコニコしてて嬉しい」と、披露した上水流さんも満面の笑顔で応えた。

なお、先ほど告げたプレゼントとは、ステージ後ろのスクリーンで流れていたリリックビデオのこと。

この映像、ディレクター、コンポジット、グラフィックデザイン、バックグラウンドデザイン、イラストレーション、アニメーションのすべてに「上水流宇宙」がクレジットされている。つまり、上水流さんからのプレゼントとは、すべてが彼女の手によって作られたこのリリックビデオだったのだ。クリエーター・上水流宇宙としての活躍もここで見れたのだ。

本楽曲の配信とリリックビデオの公開で舞い踊るプロデューサーの気持ちを代弁するような舞を高揚の中踊った上水流さん。最後はいつもの配信と同じように「散!」という言葉で本ライブを締めた。

なお、今回のライブの冒頭3曲までは上水流宇宙公式YouTubeチャンネルで無料配信されている。全編は2025年10月13日(月)23:59までアーカイブ視聴可能だ(チケット購入は同日18時まで)。

また、本日ゲストで出演したレトラさんのバースデーオンラインライブも11月11日(木)に開催が決まっている。


THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

(TEXT by tabata hideki

 
 
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