「なかったことにしたいな(笑)」 VTuber業界の伝統芸も披露! 注目の大型新人・花依よるはの初配信をレポート【PR】

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江戸時代に創業した老舗百貨店ながら、世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」への出展などバーチャル文化にも積極的に関わってきた大丸松坂屋百貨店が、ついにVTuberプロジェクト「EchoVerse」(エコーバース)を始動! 最初の所属クリエイター(所属タレント)として、VTuberの花依よるは(はなより・よるは)さんが、2025年9月27日(土)の20時からYouTubeチャンネル初配信を行った。

PANORAをはじめとする複数のメディアがデビュー前からインタビューを行うなど、異例の注目を集めた大型新人のデビュー配信では、冒頭から清楚なルックス通りの落ち着いた声で新人離れした安定感のあるトークを披露。ラストは、緑黄色社会の「花になって」の生歌唱でもリスナーを魅了した。

しかし、約1時間20分の生配信の中では、言葉の端々から漂うインターネット老人会の気配や、最大の見せ場での痛恨のPONなど、別方向の魅力も提示。そんなギャップにも大きな可能性を感じた「花依よるは初配信」の見どころを振り返っていく。


【初配信】花依よるはです!歌います!【 
#新人VTuber 】

待機画面からクオリティが高い大型新人

冒頭で流れる待機画面は、一部隠れているが曜日ごとの予定表のようになっており、火曜日が「歌唱練習」「新刊買う!」、金曜日は「友達とカフェ」「新作ゲーム語る」などと書かれている。土曜日は「映画館行く」「カラオケ」、日曜日が「ドッグラン」と、この画面を見るだけでもよるはさんの好きなものが分かるようになっており、完成度の高い広告のようだ。

事前公開されていたティザー動画が流れ出し、いよいよ初配信が始まるのかと思っていると、急に画面が切り替わり、百貨店などでお馴染み、最後を下げる独特なアクセントのアナウンスが流れてくる。

「本日もご来店いただきまして。誠にありがとうございます。お連れ様のお呼び出しを致します。『EchoVerse』からお越しの花依よるは様。『EchoVerse』からお越しの花依よるは様。たくさんのお連れ様が初配信会場でお待ちです。至急、会場までお越しくださいませ」

「一方、その頃」という文字と共に画面がカラオケルームに切り替わると、よるはさんは、古のオタクならみんな大好き「Butter-Fly」を熱唱中。リスナーに「好きに呼んでみよう」と呼びかけるクソダサフォントのレインボーに光るメッセージを挟んで、ようやく、よるはさんの部屋での配信が始まった。

「ひざに矢を受けた」と語る癒し系新人VTuber

初配信の定番コーナー自己紹介では、基本プロフィールや、趣味、特技、好きなもの語っていく。ゲーム、アニメ、漫画などインドア系の趣味も多いが、カフェ巡りも好きらしい。また、歌唱力の高さは事前に公開されていた歌動画や冒頭の「Butter-Fly」でも確認できていたが、運動神経にも自信があるらしく、いつか3Dモデルの身体を手に入れた際のライブパフォーマンスもより楽しみになった。そして、好きなもの欄の最後に書かれた「犬ちゃん(口に含んで守りたい)」という文字には、静かな狂気も感じる。

続いては、よるはさんの身体やロゴデザイン、配信用の映像、BGMなどを生み出したクリエイター陣を紹介。キャラクターデザインは、「VTuberの始祖」キズナアイさんなどで知られるイラストレーターの森倉円さんが手掛けている。

「ビジュアル紹介!」と題したスクショタイムでは、右ひざに貼られた絆創膏が気になるというコメントに対して、間髪入れず「矢を受けたんですよ」と返事。X(旧Twitter)での初投稿「今日から始めるTwitter(現X)生活!」と書いてあった時点から、すでに怪しいとは思っており、初配信が始まって以降もその疑いは増していたが、このやり取りで「インターネット老人会」に属するVTuberだと確信できた。

事前に決めてあったタグ紹介の後は、リスナーと一緒にファンネームを相談。候補の「よるっこ」「はっぱたん」「依り人(よりびと/よりんちゅ)」の中から、コメントで意見を募り、「依り人(よりびと)」に決定した。

「目標と夢」のコーナーでは、夜に眠れなかった時期、深夜配信に救われたという自身の体験を語り、「眠れない夜の住人へ、そっと笑顔を届けます」という目標を発表。少しハスキー気味の声質で優しく落ち着いた口調のよるはさんは、深夜のチル配信が非常に似合いそう。ぜひ、ASMR配信にもチャレンジして欲しい。

しかし、「まずは自分が楽しいと思うことをやっていく。その中で時に癒したり、時にプロレスを仕掛けたり! 推しててよかったと笑顔になってもらえるエンターテイナーを目指します!」とも宣言。ここまでのトークの中でも面白いことが大好きというエンタメ精神は伝わっていたが、リスナーとは仲の良い友達のように、じゃれあったり、小突き合ったりしていきたいそうだ。

さらに具体的な目標として、3つのゴールを発表。「2025 皆さんと仲良くなる! わたしという人間を知ってもらう!」、「202×? たttっくさんの方に配信に遊びに来てもらう!」(原文ママ)、「20××? 夢は大きく! 武道館、、いや!アリーナライブ」(原文ママ)。まだ具体的ではない夢とはいえ、2020年代よりも先のゴールを見据えていることは嬉しいし、頼もしい。

初配信の見せ場で、ミュート芸の実績解除

活動方針に関しては、雑談やゲーム配信なども行うが、メインになるのは歌枠。初配信前にショートで6本、フルで1本、歌動画を公開していただけに、そこは想像どおりだ。そして、「ちょっと、CMに行こうか」と言って、初配信の2日前に公開された緑黄色社会の「花になって」の歌ってみた動画のCMを流した後、舞台をカラオケルームに移動。「花になって」のイントロが流れ出す。よるはさんの歌動画を見て初配信に訪れたリスナーの多くが期待していたであろう、生歌初披露の展開だ。

しかし、イントロが終わっても歌声は聴こえて来ない。よるはさんは、軽快なメロディに合わせて身体を揺らしながら、笑顔で口をパクパクさせている。そのまま約20秒が経過した頃、ようやくマイクミュートに気づいたのか、暗い目のまま口を閉じると、画面を切り替えて、「花になって」のCMからやり直し。

イントロ中、「ごめんなさい(笑)。聴いてください、『花になって』の生歌です」と笑いながら説明した後、今度こそ生歌を披露した。誰も疑ってはいなかったと思うが、図らずもミュート芸を披露したことで、本当に事前録画ではなく生歌であることが証明された形だ。

伸びやかな生歌を披露した後、配信画面が切り替わると、そこには翌日に予定されている「初配信振り返り」配信のサムネイルが表示されている。サムネイルの中のよるはさんは、恥ずかしそうな表情で赤面しており、まさに今の状況にぴったり。

サムネイルを見せながら、よるはさんは、「やらかしたー。初っ端からミュート芸はまずいよ。なかったことにしたいな(笑)」と悔しそう。「私、このサムネイルを作ってて。『こんなに準備したし、やらかすことはないやろ、こんな表情しなくてもいいんじゃないかな』って思っていた時もありました(笑)」というコメントからも配信者としての豊かな才能(天運)の持ち主だと確信した。「笑ってもらえたら、それで良いです」という言葉も可哀想で可愛い。

老舗百貨店のVTuberらしく、欲しいものが何でも揃っていそうな可能性も感じるよるはさん。初配信の最後に公開した1週間スケジュールによると、10月1日(水)の22時からは初歌枠を予定。デビューまでに投稿した歌動画の曲を全部歌うらしい。

初めての歌枠では、歌声どおりのカッコ良い姿を披露できるのか。それともミュート芸に代わる新たなPONで、また「依り人」たちを笑わせてくれるのか。よるはさんの第一声が聴こえるまで、いろいろな意味でドキドキワクワクできそうだ。

(提供:大丸松坂屋百貨店、TEXT by Daisuke Marumoto

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