VRフォトグラファーのBISさんによる個展「Across Two Worlds ―ふたつの世界で写真を撮る―」が東京・青山にある富士フイルムの旗艦店・FUJIFILM WONDER PHOTO SHOPにて開催される。期間は2025年10月17日~29日。
期間中には、BISさんとワンダーフォトショップ周辺を歩きながら、街スナップや日常の何気ない瞬間を撮影する「フォトウォーク」も開催される。自身のカメラでも参加可能なほか、デジタルカメラを持っていない方向けに富士フイルムのカメラ「X-T50」およびレンズ「XF35mm F1.4R」が貸し出される。
BISさんは、VRフォトコンテストで多数の受賞歴を持つ、写真好きのクリエイター。現実世界で培った撮影経験を活かし、バーチャルフォトグラファーとして VRChatで作品を撮影し続けている。その視点は、仮想空間でもリアルでも写真の可能性を広げる。
今回の個展は、VR空間で撮影された作品と現実世界で撮影された作品の両方をともに展示する新しい試みとなっている。また、展示にはBISさんに加え招待作家として、同じくリアルの世界とバーチャルの世界双方で写真活動を行っているTakakongさん、Minataさん、Rioさんの作品も展示される。
以下に、BISさんより届いたコメントの全文を掲載する。
●BISさんコメント全文
今回の展示では、リアルとバーチャル両方の写真を同時に展示する、全く新しい形の写真展となります。
5年ほど前からバーチャルフォトグラファーとしてVR空間で写真を撮って活動していますが、現実では10年以上前からカメラを握り続けてきました。普段は、FUJIFILMのGFX50Sという中判ミラーレスカメラをメインに、日常の風景などを記録しています。
現実は一瞬の偶然の連続で、その瞬間の美しさに出会う楽しさや、二度と過去には戻らない今を切り取り、未来へ残していく喜びがあります。一方のVR空間は、恒常的で再現可能な世界だからこそ、さまざまな制約の中でどういうふうに私らしさを表現するかという楽しさがあります。
ふたつの世界で撮る写真は両極にあるようで見た目こそ違いますが、実は、そこに写っているのはどちらも私の記憶であり、世界がこうあってほしいという願いであり、私の視点そのものであり、本質的には同じものだと思っています。私が世界をどう見つめて、どう愛したか。その根っこにあるまなざしはリアルでもバーチャルでも変わることはありません。
ふたつの世界を行き来しながら自分だけの視点を探し続ける私の作品を通して、現実と仮想のあわいに生まれる感覚を感じていただければと思います。
●展示概要
・タイトル:BIS「Across Two Worlds -ふたつの世界で写真を撮る-」
・期間:2025年10月17日(金)~ 10月29日(水)
・会場:WONDER PHOTO SHOP
・営業時間:11:00~19:00
※10月21日 (火)、28日 (火)は休業
※10月23日(木)は短縮営業のため17:00閉店
●「フォトウォーク」開催概要
・開催日時:2025年10月26日(日)第1部11:00-14:00 第2部15:00-18:00
・申し込みフォーム:第1部、第2部
・定員:各6名(計12名)
・参加費:500円(税込)
※特典として2Lプリント2枚(鑑賞会用)を含む
・持ち物:参加費、デジタルカメラ(ご自身のカメラで参加される方)、顔写真入り身分証明証(カメラ貸出を希望の方のみ)、撮影用SDカード(カメラ貸出希望の方も必ずお持ち込みください)


