矢野経済研究所は22日、国内の「オタク」に関する消費者アンケート調査の分析結果の一部を公開。
このなかでVTuberのオタクは96万人と分析され、年間消費額は7万1179円と算出された。本分析結果は「2025 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 ~消費者調査編~」からの出典で、A4 サイズ・349ページで1冊税込価格で13万2000円となっている。

矢野経済研究所が算出している「『オタク』に関する消費者アンケート調査」は、2022年から毎年分析・実施している調査である。
今回の調査では、2025年7月に日本国内在住の15歳から69歳までの男女1万名に消費者アンケート調査を実施。その結果を踏まえ、「オタク」とは、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」であると言われたことのある(認知されている)と回答した層を「オタク」と定義している。また「オタク」分野は31分野を対象とし、分野別の「オタク」層の属性(特性)や活動状況などを分析した。
今回一部公表されたデータでは、「アニメ」オタクの人数が約549万人となり本調査対象の31分野の中で最も多い結果に。次いで「漫画」オタクが約510万人、「アイドル」オタクが約355万人、「スマートフォンゲーム」オタクが約275万人、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが約232万人であった。
また、オタクを自認する分野に対する1年間の消費金額については1万円から5万円未満と回答した人が最も多く、本調査対象の31分野における一人当たりの年間平均消費金額は5万472円(0円と回答した人を含む集計)であった。

また、回答者全員に「推し」について尋ねた結果、「推しがいる」(「現在推し活をしている」「推しはいるが、推し活はしていない」の合計値)と回答した人をオタク層と非オタク層で比較すると、オタク層は64.2%、非オタク層は21.5%となり、オタク層の方が圧倒的に高い結果となった。
「推し」がいる(いた)人に、その対象について尋ねたところ、オタク層は「日本のアイドル」が22.9%、次いで「アニメ・漫画等のキャラクター」が16.9%、「音楽系アーティスト」が13.9%という順であった。
一方で、非オタク層は「音楽系アーティスト」が22.9%で最も高く、次いで「日本のアイドル」が21.4%、「アニメ・漫画等のキャラクター」が9.3%となった。
オタク層と非オタク層では、順位は異なるものの、推しの対象とする上位3項目に変わりはなく、中でも「日本のアイドル」はオタク層と非オタク層ともに20%以上と高い結果となった。
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