ホロライブを運営するカバー株式会社が、マーカーレスモーションキャプチャの最新使用事例を公開した。2025年5月に本格始動して以来、何回かに渡って使用された実績・内容に詳らかにした。
「セルフブース3D」は、これまで3D配信では必須だった「専用トラッキングスーツの着用」「大規模なスタジオ設備」「多数のサポートスタッフによる調整」といった工程を省くことができるシステムで、2026年1月の1ヶ月間に7本もの配信で使用された。
今後は、機能改善・精度向上・より柔軟な運用プランの構築を目指し、収録機会を増やしていきたいとしている。
マーカーレスモーションキャプチャ・Capturyについて
今回の「セルフブース3D」システムは、マーカーレスモーションキャプチャ・Capturyを使用したもの。
Captury(キャプチュリー)は、DARI Motion, Inc.(ダリ・モーション)が提供する、リアルタイムにマーカーレスでモーションキャプチャが可能なシステムで、複数台のカメラから骨格認識を行うことで、3次元的なトラッキングを実現する。
計測範囲内に入るだけで即座にスケルトンを認識・計測するだけでなく、これまで不可欠であったトラッキングスーツやマーカーの装着が不要で、服装の制限が少なく自由度の高い計測が可能となっている。

ホロライブ所属タレントの日常的な配信活動は、「hololive Live2D 3.0」による豊かな表情表現を基盤とした2D配信を主流としつつ、3D配信・収録システムはトラッキングスーツの着用/事前の調整/多数のサポートスタッフが不可欠とされていた。
タレント本人の負担およびコストの負担が大きいだけでなく、3D配信そのものが限定的になってしまう一因となっていた。気軽に3D配信を行うことが難しく、運用上のハードルとして課題認識されていた。
そのうえで、マーカーレスモーションキャプチャ・Capturyを使用した「セルフブース3D」の特徴をカバー株式会社は
・完全マーカーレスによるタレントの負担軽減
・運用を効率化する「セルフブース方式の提供」
・高い可搬性による柔軟な環境構築
この3点をあげた。


専用トラッキングスーツを着用せずに私服のままブースへ入って3D配信ができるため、コストや準備の観点から難しかった3D配信をより楽に行えるようになった。
また、アプリ操作や配信設定といったシステム運用もタレント自身が行えるように設計したことで、スタッフ人数も最小限にすることを可能にした。これにより、人的コストを大幅に削減できつつ、突発的な利用も対応可能となり、3D配信の大幅増加につながるとしている。
最後に、外部会場/他社スタジオ/イベント現地への持ち出しなど、場所を選ばず同等の3D配信・収録環境を容易に構築することが可能となり、高い可搬性を備えている。より自由な3Dコンテンツ制作を支援できると発表した。


今回の発表のなかで、「セルフブース3D」を使用した配信として
【#ホロ3Dカラオケ】突発!ろぼあずすうリオ!4人でカラオケコラボ🎤Singing Stream【ホロライブ / AZKi / ロボ子さん / 水宮枢 / 響咲リオナ】
【TEMPUS VG collab】3(D) years of tomfoolery!
【3D】リア凸来るまで帰れないクリスマスパーティ【ホロライブ/兎田ぺこら】
【#ししろんの47ラーメンツアー】魚介の澄んだ出汁がうまいラーメンを始め、塩だけで食べても旨いつけ麺が登場!濃厚だけど淡麗な煮干しラーメンもご紹介する第15回目
【セルフブース3D】ダンスを教えて!ベールズ先生!【荒咬オウガ /ホロスターズ】
この5つの配信をあげた。いずれも普段の3D配信からクオリティを大きく損なうことなく、タレントの楽しげな表情や動きを表現した配信となっていた。
今回発表されたシステムは、VTuberシーンのなかでも画期的な導入・実践であり、今後ホロライブ内でも使用頻度・経験が増えていくにつれて、他のVTuberプロダクションが採用するしていく可能性もありそうだ。


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