NHK制作、豊臣時代の大坂城を歩けるVR「サムライの見た夢~幻の豊臣大坂城~」体験レポート 歴史&お城ファン必見!!!

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NHKが 、豊臣時代の大坂城を自分で歩いて体験できるロケーションベースエンターテインメント(LBE)型VRコンテンツ「サムライの見た夢~幻の豊臣大坂城~」を東京・渋谷にて3月20日より実施している。 現地に行っても当時の姿としては見られない「幻の城」を、5月31日まで体験できる。

城郭考古学者/名古屋市立大学 高等教育院 教授・奈良大学 特別教授の千田嘉博氏が開催に向けたメッセージで「考古学・歴史研究とIT技術を融合して実現した豊臣大坂城VRは、全国の歴史ファン、お城ファンが待ち望んだ五感で感じる歴史の実現です」とコメントしている通り、大河ドラマで豊臣大坂城のCG映像が登場するたびに目を輝かせて見つめていた全ての人におすすめだ。


お城ファンの夢「豊臣大坂城」をVRで体験できる

大阪の観光地の一つでもある大阪城を築城したのは豊臣秀吉だが、現在の大坂城は、豊臣秀吉が築いた当時のものではない。大坂の陣の後、戦に勝利した徳川家康陣営によって建て替えられたのちに、落雷にて天守が消失。昭和初期の再建にて現在の姿になっており、天守の下層部分は徳川を象徴する白漆喰、最上階部分が豊臣時代の黒壁になっている。

大坂城を見下ろす絶景

今回体験できるのは、最上階部分だけでなく、天守のすべてが黒壁に設えられた「豊臣大坂城」というわけだ。これを嬉しい! と感じる歴史ファンは多くいると思うので、ぜひ体験してもらいたい。

武力や財力を知らしめた障壁画
極楽橋で舞う秀吉の幻影

体験パートでは、声優の早見沙織が演じる豊臣大坂城が案内役となり、極楽橋や豪華な装飾、屏風、天守からの眺望などを通じて、城の美しさを堪能できる。

備前島の砲撃

後半には大坂の陣で備前島から大砲を打ち込む徳川陣営視点の場面も盛り込まれており、戦国時代や豊臣政権の最期を印象づける構成になっている。

現在放映中の「豊臣兄弟」をはじめ、大河ドラマで幾度も描かれてきた豊臣大坂城。NHKが大河ドラマなどの映像制作でつくられたものを活用してVRコンテンツを制作するというのは、大河ドラマの内側を観るような体験という意味で夢がある。

豊臣大坂城自体もそうだが、極楽橋も現在では竹生島の宝厳寺観音堂唐門がその遺構ではないかという話が伝わっているなど、現在では部分的にしか見たり、感じることができない場所を映像作品のリアリティとして表現する中、それを活用して内部に入れるVRコンテンツを作るというのは、NHKならではの取り組みだ。


体験の流れ

秀吉の黄金の茶室
豊臣秀吉の兜

エレベーターで4階に上がるとまず目につくのが「黄金の茶室」。靴を脱げば内部に入ることもできるという。茶室の脇には、豊臣秀吉の兜もかざってある。

なお、21日(土)まで実施されている「超NHK ONE フェス」が終わると展示物が増えるとのこと。

入口のパネルには狩野派の描いた虎と豹
絵巻風の映像が移される液晶パネル

パネルの先に体験ゾーンへの入り口があり、液晶パネルの間を抜けていく。

甲冑などが設えられた待機スペース

特別映像が流れる待機スペースがあるので、体験者が多く待ち時間が発生する場合はここで待機できるという。

体験用のコード
VIVE Focus Vision

体験時の名前の入力を行い、コードが印刷された紙を渡される。実際にVRゴーグルを装着する際に読み込みが必要なので、回収されるまでは大切に持っておこう。

体験の様子
体験の様子

歩いて回れるロケーションベース型のVR体験は複数人で同じものを観ることができるのも特徴のひとつだが、今回は1グループ最大6人で体験できる。

体験前に入力した名前が、ゴーグル内では人型のアバター表示の上部に表示されるので、同行者がどこにいるのかわかるようになっている。

傍から見るとデジタルなペイントの印刷が施された場所を歩いているだけだが、ゴーグル内では先ほどの写真のように、当時の姿の大坂城や、豊臣秀吉の舞などが目の前で行われている。


渋谷で5月31日まで体験可能

一階の案内
エレベーターの様子

会場は渋谷よしもと漫才劇場やアニメイト渋谷などが入居している「渋谷BEAM」4階のギャラリースペースだ。一階フロアに入ると会場を示す案内があるため迷わず行けるだろう。

体験期間は5月31日まで。期間限定とはいえ連休期間も含むなど、都心部での開催ということもあり、足を運びやすい。対象年齢は7歳以上なので、城好きの子供も家族連れであれば体験できるが、注意事項がいくつかあるので、子供と一緒に行こうとしている方はNHK VR利用規約を確認しておこう。

7~13歳未満の参加者は保護者の同意書が必要で、10歳以下の方は13歳以上70歳未満の同行者と行く必要がある。

また、歴史ファンの中にはVRに慣れていない高齢層もいるだろう。高齢の家族が興味を持ったとしたら、初めてのVR体験になることもあり得るので、可能であれば一緒に体験できるといいかもしれない。

●NHK VR「サムライの見た夢~幻の豊臣大坂城~」
・体験場所:渋谷BEAM 4Fギャラリー
・営業時間:11~21時(最終入館20時30分)
・所要時間:説明・装着・体験すべて込みで約40分
・営業期間:3月20日(金・祝)〜5月31日(日)
・ 一般料金:平日2500円、 土・日・祝3000円
・ 中・高生料金:全日1000円
・ 小学生料金:全日500円
・チケット販売:https://nhk-vr-samurais-dream.jp/rule.html


(TEXT by ササニシキ

●関連リンク
公式サイト
NHK VR利用規約