東京公演直前! アイマス・双海亜美&双海真美、三浦あずさ&秋月律子twin live名古屋公演を振り返る 二者の関係性は?

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2026年8月13日(木)、14日(金)に、「Zepp Nagoya」(愛知県名古屋市)とライブ配信プラットフォーム・ASOBI STAGEでのxRライブストリーミング(以下、xRライブ)にて芸能事務所「765プロダクション」*のアイドルが出演する「dual twin live tour」の名古屋公演が開催された。

*ゲームやアニメなどで展開される「アイドルマスター」に登場する芸能事務所

765プロのtwin liveは、ライブの中に物語が組み込まれ、楽曲の力を使い物語を描くとともに、物語の力を借りて楽曲に新たな魅力を生み出していっているというのが魅力のひとつだ。

ライブツアーということで、大阪、名古屋、東京と巡るこのライブ、木曜日は双海亜美さん、双海亜美さんが出演の「双海 亜美・双海 真美 twin live “ ふたごぼしのつばさ ”」、金曜日は三浦あずささん、秋月律子さん出演の「三浦 あずさ・秋月 律子 twin live “ つみまつよるまち ”」という2つのライブが開催されている。

どうも“ ふたごぼしのつばさ ”と“ つみまつよるまち ”は、別々の物語でありながらリンクもしているのではないかという予想が感じられた最初の大阪公演。本稿では、第2公演にあたる名古屋での2つのライブの様子を、いよいよ直前に迫った、東京での最終公演(8月27日、28日開催)の予習も兼ねてレポートする。

なお、大阪公演の様子はこちらの記事でレポートをしている。

双海 亜美・双海 真美 twin live “ ふたごぼしのつばさ ” [ワクワクフタリボシ]
三浦 あずさ・秋月 律子 twin live “ つみまつよるまち ” [OSAKA SILENTCITY LOVE]


ふたごぼしの関係に危機が。ふたごぼしのつばさ[ソワソワフタリボシ]

双海亜美さんと双海真美さんのライブ、“ ふたごぼしのつばさ ”の基本ストーリーは以下の通り。

北極星の周りを周る、白い片翼の星と黒い片翼の星のふたごぼし。地上に降り立とうとするふたごぼしに対し、一度地上へ向かうともう昔の姿には戻れない、その時はみっつの光からこれから望む姿を選びなさいと北極星に言われてなお、地上に向かう白い翼と黒い翼のふたごぼし。

大阪の[ワクワクフタゴボシ]では、前よりは高く上がれなくなったけれど、ふたりで北極星のもとに戻ったという結末であった。

名古屋で開催されたふたごぼしの冒険は、[ソワソワフタリボシ]というタイトルだ。どういう物語になるのだろうか。

大阪公演では終盤に歌われた「黎明スターライン」が、この日はファーストナンバーに。管制塔からの無線通信に従い、ふたごぼしは勢いよく地上に降り立つ。

左の白い衣装を着ているのが双海亜美さん、右の黒い衣装を着ているのが双海真美さん。
冒頭の無線通信部分ですが、現地会場で聞くとめちゃくちゃ響いてました。ライブハウスの音響の力!

ドキッ♥ラブアトラクション」で地上に降り立った天使と悪魔。行動を迷う誰かの心の中で後押しする役割のはずが、遊園地で遊んじゃったりもしてるぞ!

続く楽曲は、大阪公演で亜美さんが歌唱した「オン・ステージ・プレーヤー!」ではなく、真美さんが「ユニーク・スター・プレイヤー!」を披露。この楽曲でも、騒いじゃおうと楽しむ気持ちを忘れずに、「会いたいとゆう気持ち」を後押ししてくれる。

この曲の真美さんはステージの上手(客側から見て右)側を中心にパフォーマンスしていた

MCパートでもふたりのハチャメチャさは続く。ふたりでジャンケンをしたところなかなか決着がつかないので、会場の兄ちゃん姉ちゃん(ファン)とジャンケンをする流れに。そこでふたりが出したのは、グーでもチョキでもパーでもなく、チョモルメラン*! 勝てるか! っていうか完全に油断していた!!

*過去に亜美さんが考案したスーパージャンケンにおける、全ての手に勝てる無敵の手のこと。弱点はお互いがチョモルメランを出し続けると勝負が終わらないこと

本公演のために作られた新曲「北極星をズラしちゃえ!」の後、「ジャングル☆パーティー」「Pon De Beach」「エージェント夜を往く」と、森に、海に、夜の街にとふたごぼしの冒険は続く。

「北極星をズラしちゃえ!」。実は歌の最後では「北極星はズラしません!」と歌う。そこに至るまでどういった心境の変化があったのだろうか。なお、その前にはふたりで別々のセリフを同時に言う場面も(聞き取るのは難しい)
ジャングルで森の仲間たちと大騒ぎする「ジャングル☆パーティー」。大阪公演から野生動物が登場するアシッドな映像が特徴的であったが、この日の公演は、追加でサングラスをつけたWゴリラも参加。ツアーらしく、回を追うごとに演者だけでなく映像もノリノリにアップデートれる
「 Pon De Beach 」スクリーンや照明だけでなく観客のライトもあわせて夜の海辺の花火をつくりあげていく
「エージェント夜を往く」で夜の街で遊ぶイケナイふたごぼし

MCパートでは、会場が名古屋ということで以前味噌煮込みうどんの店とコラボしたことに触れつつ、翌日の三浦あずささん・秋月律子さんのライブに負けない大人らしさをアピールするべくへろもん(フェロモン)ビームを発射しつつ、次の曲、「おとなのはじまり」へ。

亜美さんのへろもんビームを受けせくちー(セクシー)になる真美さん
「おとなのはじまり」。亜美さん真美さんのおとなのみりき(魅力)アピールを図る

真美さんの大人旋風は止まらない。「セクシータイフーン」で真美さん(中学1年生)なりの色気を全力で表現。

右にあるのがセクシータイフーンというものか(左にもある)。筆者、セクシータイフーンを初めて見ました

ポジティブシンカー!」は亜美さんのソロ曲。大阪ではふたりのデビュー曲「ポジティブ!」が披露されたが、本曲は楽しみながらも応援する気持ちがより前面に出されている。

Funny Logic」は、オリジナルでは765プロの高槻やよいさんとの楽曲。今回は亜美さんと真美さんでのデュオでの披露。そばに居たいけれど素直に口にはできない、そんな「絶妙な距離感」のふたりを描いたキュートでポップなダンスチューンだ。

と、おとなに関するソロとデュオを披露した両名。「ソロもいいけど、いっしょだと最強って感じだよね」と亜美さんが楽曲を披露した感想をいうと、真美さんは「おとなになったら、真美たち変わっちゃうのかな」と疑問を呈する。三浦さん・秋月さんのライブを見て「おとなになるって、好きな事だけしてればいいわけじゃないのかなって」と思った真美さん。

いつも一緒だったふたりがおとなになることで変わってしまうかも、そばに居られなくなってしまうのかもしれないという不安を吐露する真美さんに、亜美さんはそんなのいやだと否定してステージの下手(客側から見て左)にはけてしまう。

ひとりになった真美さんは戸惑いながら、「兄ちゃん姉ちゃんは大人になるの、怖くなかった?」と問いかける。そんな微妙な距離感になってしまったまま、ひとりずつの歌唱でライブは続く。

真美さんの「ジェミー」は、自分に気づいてもらおうと背伸びして輝こうとする乙女心を歌った楽曲。

真美さんが舞台下手(客席から右)にはけた後、上手から登場した亜美さん。ミドルバラード「微笑んだから、気づいたんだ。」は、微笑んでいる君の、その奥にある強さをみて、弱い自分も君に並べるように強くなろうとする歌。

「ジェミー」と「微笑んだから、気づいたんだ。」、どちらの曲もアイドルの歌としては年頃の子の恋心を描いたものではあるが、相手を意識して自分が変わろうとする気持ちは、恋愛に関わらず誰もが経験するものであろう。

続いては「キミはメロディ」。ありのままを受け入れて、そばにいるキミの微笑みに気づいたら、キミと紡ぐメロディには天使のくれた贈り物に溢れている。そんな楽曲を真美さんが歌う。


楽曲の後半では白い羽根が舞い落ちる中、ステージの下手側に手を伸ばしながら歌う真美さんに呼ばれるように亜美さん…は、来なかった。

しかし、大サビで真美さんが「おいで 踵を上げて」「その場所で見えないものが」と歌うパートの後に、おっかけるように「カゴを飛び出して」「キミを待ちわびる」と歌う歌声が聞こえた。それに合わせて観客も(少なくとも筆者は)祈るように、そして泣きながら声を重ねるのであった。

真美さんの楽曲披露後、下手から「さっきはごめん!」と言いながらステージに駆け寄る亜美さん。「真美の考えることわかってなかった。真美は、亜美とずっと一緒にいたいから不安だったんだよね」と理解を示すと、真美さんも不安にさせてごめんと謝る。そんな真美さんに「めっちゃ不安になった! でも許す! おあいこだから!!」と無事に仲直りできた模様。

そして、おとなになることで変わることがあっても、「真美は絶対、亜美のトクベツだかんね!」「真美も!亜美は絶対、真美のトクベツだよ!」と約束し合うのであった。

「どんな未来であっても」「ずっと一緒じゃなくても」「私たちはふたごぼし!」「亜美真美でふたつでひとつ!」ということで歌われたのは星と星、「スタ→トスタ→」 だ。

大阪の[ワクワクフタリボシ]公演でも歌唱されたこの曲だが、イタズラっぽさが抜け大人びた感じの歌唱が混じるようになっていた。これが今の二人の「スタ→トスタ→」か!

客席からのアンコールの後に描かれたのは絵本の物語。[ワクワクフタリボシ]公演ではふたりで北極星のもとに戻ったふたごぼしだったが、今回の公演では白い片翼の星は「私は泣いている人のそばにいたい」、黒い片翼の星は「私は前に進もうとしている人の背中を押したい」と別々の願いを語る。ここでふたりは互いの中に自分にはない光があることを誇りに思う。それは、相手を自分とは違うひとつの星として認めるということ。

一番輝ける場所に行くのをお互いに見送る。「あなたがあなたらしく輝いているか、いつも見ているからね」という約束を誓いあいながら。

白い星が向かう北の空は紫色、黒い星が向かう南の空は緑色

「今日も、私の光があなたの誰かの勇気になりますように。そして、あなたがあなたのままで輝けますように」と勇気のふたごぼしが願いを込めて歌う楽曲は「BRAVE STAR」。ロック魂あふれるこの曲を、お互いに手を伸ばしながら優しく歌う姿に、ハチャメチャに暴れる楽しいふたりと、誰かを思いやる気持ちを大切にするふたりの両方を重ね観るのであった。

一緒にステージを盛り上げることで、ひとりでも輝けるけど、ふたりなら、みんなと一緒ならもっといっぱい輝けると確認するふたり。真美さんは、おとなになったら変わるかもしれないけど、変わっていくから新しい自分になれるんだと述べる。そうであっても、真美さんには亜美さんがいて、亜美さんには真美さんいて、そしてみんながいる。それをしっかりを確認するように、この日のラストナンバー、「New Me, Continued」をふたりで歌うのであった。

「積み重なった 思い出が 力をくれるから」と歌うころには、雨のように降り落ちる星は止んでいて、ふたりの後ろからは光輝くステージが映し出されていた。


前に進めなくなった女性が、灯をともし歩くまでの物語 [NAGOYA MISTY NIGHT]

罪を待つ夜の街にて、同じ人を想うふたりの女性の一瞬の出会いから生まれる物語を、クラブのステージで歌い語るのが、三浦あずささんと秋月律子さんのライブ、“ つみまつよるまち ”だ。

今回の名古屋公演、[NAGOYA MISTY NIGHT]でも、ふたりの女性の物語は、楽曲パフォーマンスに加えポエトリーの朗読を重ねるという形で描かれる。最初の朗読は、大阪での[OSAKA SILENTCITY LOVE]と同じ内容であった。そんな中、秋月さんと三浦さんが詠んだ箇所は交換されていた。

そんな今回の名古屋公演の最初のナンバーは、大阪公演と同じくミドルバラード「9:02pm」。大阪では三浦さんが歌唱したところ、今回歌唱するのは秋月さんで、オリジナルよりもさらにジャジーなアレンジをきかせたバージョン「9:02pm (REM@STER B)」として歌唱。ハミングやコーラスとのハーモニーも加えて、夜のクラブの雰囲気を強めてくれる。

秋月律子さん

プログレッシブ・ロック「CRIMSON LOVERS」であなたへの真っ赤なまでの想いを、ふたりは情熱だけでなく冷静さも見せながら披露する。

左から三浦あずささん、秋月さん

「~だかや」といったツアーらしいご当地トークを交えたMC。前日の亜美さん真美さんの公演に触れ、「大切な人はいますか?」「何があってもずっとそばにいたい人はいますか?」という話に繋げて披露したのは、「inferno SQUARING」。

こちらも、大阪公演では三浦さんがソロ歌唱したところ、今日は秋月さんがソロでの披露となった。筆者が会場で見て思ったのは、三浦さんに比べて秋月さんのパフォーマンスは、歌を演じるという要素が特徴的なのかなという点だ。高速詠唱とも呼ばれる長尺セリフパートを血気迫る勢いでまくしたてる秋月さんの姿に、身震いをしてしまった。

三浦さんと秋月さんの、パフォーマンスのタイプが異なるアーティストがそれぞれのアピールを行い楽曲を披露するのもまた、twin liveのいいところだ。そんなふたりは続いて「アイシテの呪縛~Je vous aime~」を熱唱。

秋月さんは涙雨が降る夜の街をバックに自身のソロ曲「Liar’s good bye」を歌唱。それはあの時素直になれず、あなたに伝えられなかった言葉、聞けなかった言葉を悔やむように歌い紡ぐ。

ここである女性の心情を詠んだ独白が流れる。以下、一部抜粋する。

会いたい たったそれだけがもう届かない
言えなかった言葉ばかりが雨に溶けていく

ふと見上げた空に かすかに輝くふたつの星
そして足元には、ふたつのかげ
ひとつはわたし もうひとつはあの子

わたしたちはすれ違いました
同じ人を想って、同じ人を失って
同じ夜に 壊れそうになりながら あなたを想う
何千回も 何万回も

これは大阪公演でも詠まれたのと同内容のもの。違うのは、これを詠んだのは秋月さんだということだ。

すれ違った、同じ人を想っていたふたりは、「KisS」で相手への蠱惑的な欲望を歌う。

「どこにキスしてほしい」と迫るシーン。大阪公演の配信では、三浦さんの口元がアップになっていたが、今回の名古屋公演では秋月さんにカメラが向けられた

三浦さんが演じる、すれ違った「あの子」が「Mythmaker」で堂々とあろうとしたとき、秋月さん演じる「わたし」は「DREAM」で今直面している何かと戦おうとしていた。

「Mythmaker」
「DREAM」

三浦さんがオリジナルを歌唱する「VELVET QUIET」を、この日は秋月さんが歌う。「Liar’s good bye」のもどかしさとは反対に、欲望に忠実になってあなたに溺れていく……そんな歌詞をダンスバリバリのEDMに載せたウイスパーボイスを効かせながら秋月さんは披露する。

秋月さんがそんなステージングを見せる中、2番からは三浦さんが登場。

もともと三浦さんのために作られた楽曲。そんな彼女はボーカル、ダンス、ビジュアルともに磨き上げられたパフォーマンスをみせてくれる。

特に腰や腕、手を使い情報量の多い動きを見せるダンスは、秋月さんのものよりも目を惹きつける。

いや秋月律子は明らかに共演者と比べてパワーを抑えたダンスでステージに上がるようなアイドルではない。あるいは「inferno SQUARING」で見せたように演じるなどの別の要素を加え動きを磨きあげるはずだ。

大阪公演で三浦さんとで披露した「livE」では、もっと圧のあるパフォーマンスを見せてくれた。

その答えは、続くMCで見えてきた。この「VELVET QUIET」をふたりで披露するにあたり、三浦さんと何度も話し合ったという秋月さん。いつもは はつらつとした歌い方をする秋月さんが、今回の物語に登場する「わたし」にあわせ、繊細なステージングをしたと三浦さんは観客に伝える。そう、秋月さんと三浦さんとの「VELVET QUIET」でのパフォーマンスの違いは、歌唱だけでなくダンスも含め、前に進むことを躊躇する「わたし」と、「わたし」から見た堂々とした「あの子」の姿を映し出したものではないだろうか。

「名古屋の会場に迷わずにちゃんと来れましたか?」と確認する三浦さんには、「(極度の方向音痴である)あずささんがそれを言いますか」と突っ込みを入れざるを得ない秋月さん。しかし、迷ったからこそ見える景色がある、悩んだからこそ本当に行きたい場所が見つかると、迷うことの効用に三浦さんは気づいたといい、その意見に秋月さんも理解を示していた。

「それはそれとして、迷子は気を付けてくださいね」と注意を受ける三浦さん

続いて披露されたのは、ふたりが歌う、理想郷を目指す「arcadia」と、三浦さんが歌う、別れと感謝を表した「LOST」。

「arcadia」
「LOST」

そして秋月さんが歌ったのは、キュートなガールズポップ「私だって女の子」。あなたにリードしてほしいという気持ちと同時に、私からも攻めていくわよと宣言するラブソング。この歌を明るく、はつらつと歌う秋月さんの姿から見えるのは、先ほどまでの前に進めない女の子ではなく、勇気をもらって前に進む「わたし」であろう。

大阪公演と同じく、新たな一歩を踏む寂しさとそれを越えようとすることを歌う楽曲、「New Me, Continued」を披露。

その後の朗読劇にて、物語の「わたし」は。ほんの一瞬、「あの子」とすれ違ったことにより、胸の奥に灯がともったと詠う。まっすぐで、強くて、同じくらい寂しそうな「あの子」。そして、次に歌唱する楽曲のいくつかのフレーズを引用し、迷い込むのは自分だけでない、一歩ずつ灯をともして歩いていこうと勇気をもらえたと述べるのであった。

ここで秋月さんが歌うのはバラード「」(あかし)。あなたからもらった灯に変えて、いつかは誰かの道も照らせますように。

歌唱が終わると、夜の街を望む窓には「Fin」の文字が現れていた。

暗転し、雨音が鳴り続ける中、彼女たちの行き先を知りたい観客からはアンコールの声が響く。

その声に応えるようにステージのスクリーンに描かれたのは、止まっていた時が動き、季節が巡ることを示す映像。

(ちなみに、大阪公演よりも季節が巡ることを示す映像は短い)

そして、再び雨が降る夜の街で、秋月さんは物語の中の「わたし」として語る。
あなたを失ってから止まっていた時間が動き出した。
でも、今夜だけは、わたしだけをみてほしいとわがままを言う。
あなたの声を聞かせてほしい。いっぱいいっぱい見つめてほしい、と。

ここで登場した秋月さんの髪型は三つ編み。しかも今日は、活動初期に見せてくれた、三つ編み部分を外にはねさせた「エビフライ」とも呼ばれる形ではなく、そのまま下におろした、懐かしさと新しさの両方を感じさせる髪型だ。

そして、彼女といえばこの曲、素直になれない女の子の恋心を歌ったガールズポップ、「いっぱいいっぱい」。普段ならばライブの盛り上げ隊長として「いっぱいいっぱい!」「ぜったいぜったい!」という歌詞を使ってステージを煽り、自在に客席からのコールを操る秋月さん。しかし今日はこの言葉を目の前に向けて、時折天に向けて、丁寧に紡いでいった。

その歌声に応えるように、客席からは万感の思いを込めた「いっぱいっぱい」「ぜったいぜったい」という声が響く。

最後に秋月さんは「私の眼鏡 好き?嫌い?」という問う。

そんな問いかけに対して、観客の声や配信コメントを介して、「だいすきー!」と彼女が聞きたい言葉が伝えられたのであった。

最後は、[OSAKA SILENTCITY LOVE]公演と同じように、このライブのテーマ曲とも言える新曲「Binary Star」で締める。歌うたびに進化していっているというこの楽曲で、ふたつの星が輝く夜の街のライブを締めた。

本公演のセットリストは下記画像の通り。


東京公演でふたごぼしは、ふたりの女性は、ふたつの物語はどうなる?

“ ふたごぼしのつばさ ”の名古屋公演では、白い星は泣いている人を応援したい、黒い星は前に進もうとしている人の背中を押したいという願いを口にし、心の中ではきちんとつながっているからこその、それぞれの道を歩もうとする姿が描かれた。

“ つみまつよるまち ”について、大阪公演は泣いているけれど別離を受け入れる女性の物語、名古屋公演は前に進む勇気がない女性がわがままを言うまでに自分を出して進めるようになる物語と、ひと時すれ違う中で変わっていくふたりの女性のストーリーが描かれた。

では、東京公演ではどうなるか。

“ ふたごぼしのつばさ ” [キラキラフタリボシ]では、ふたごぼしは3つめの光としてどのような道を見つけるのか。

“ つみまつよるまち ” [TOKYO LAST CHOICE]では、大阪と名古屋でそれぞれひとつの結論に辿り着いたふたりが東京でどのように出会い、そしてどのような選択を、変化を選ぶのか。

と、 “ ふたごぼしのつばさ ” “ つみまつよるまち ” それぞれの物語の結末も気になると同時に、もうひとつ着目したいのは、ふたつのものがたりの関連性だ。

大阪公演では、「ふたごぼしが照らすふたつの影という言葉」「テーマ曲が『北極星をズラしちゃえ!』と『Binary Star』」と関連した曲名」「オープニング映像とオーバーチュアが裏表の関係」など、おぼろげながらふたつの物語の関係が示されていた。

さらに名古屋公演では、“ ふたごぼしのつばさ ”のふたごぼしが応援しようとする対象が、“ つみまつよるまち ”のふたりの女性が抱え解消する悩みと一致していることが判明した。さらに楽曲や演出にも類似点が見られている。

はたして、大阪と名古屋で描かれたふたりの女性に転機が訪れたのはどのような出来事か、どのような楽曲だったのか。東京公演では、空にいるふたごぼしと、その光で照らされるふたつの影の関係性にも着目したい。

本公演はYouTubeのアイドルマスターチャンネルにて冒頭部分までの無料配信がされている(“ ふたごぼしのつばさ ”[ソワソワフタリボシ]“ つみまつよるまち ”[NAGOYA MISTY NIGHT])。また、2026年9月27日(日)までアソビステージにて、アーカイブ配信もされる。

8月28日(金)開催の東京公演の現地チケットも販売中だ。

©窪岡俊之 THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

(TEXT by tabata hideki)  

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